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【50代・60代】AIバブル崩壊寸前⁉︎新NISAを始めるべきではない?


当ブログでは新NISAを活用したインデックス投資をおすすめしています。

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最近、「AIバブルは崩壊寸前」などという話題が聞かれるようになり、50代・60代の方から「新NISAを今から始めて大丈夫か?」という相談をよく受けます。

 

確かに目の前のニュースは不安を煽るものばかり。

 

20代や30代などと比べて運用期間が短い50代や60代が、今から投資を始めても大丈夫なのでしょうか。

 

結論からお伝えするとインデックス投資であれば、今からでも始めることをおすすめします。

 

今回の記事では、その理由を下記3つの観点で解説します。

  • AIバブルは崩壊するのか?
  • 株式の長期的な傾向
  • インフレ継続のリスク

 

老後の大切な資産を守りたいという方は参考にしてください。

 

 

AIバブル崩壊寸前!? 50代・60代は投資を始めるべきではない?

AI関連株の急騰を背景に「今はバブルでは?」「そろそろ暴落するのでは?」という声が増えています。

 

特に50代・60代の方にとっては、「ここで投資を始めて、もし大きく下がったら取り返しがつかないのでは?」と不安になるのも自然なこと。

 

確かに、株式市場には暴落が起きる可能性があります。

 

過去を振り返ってもリーマンショックやコロナショックのように株式市場が大きく下落した局面は何度もありました。

 

AI関連銘柄に買いが集中している現在も過熱感が調整され、大きな下落につながる可能性は否定できません。

 

一方で忘れてはいけないのが、このまま株価が上昇し続ける可能性もあるという点。

 

AI技術は一時的なブームではなく、生産性向上やコスト削減といった実体経済への影響が期待されています。

 

企業業績が成長し続ければ、株価も中長期的に上昇するシナリオは十分に考えられます。

 

暴落を待っていたら、結果的に投資のタイミングを逃してしまった」というケースも少なくありません。

 

 

株式は下落があっても長期的には右肩上がり

株式市場は、短期的に見ると上昇と下落を繰り返します。

 

それでも、長期で見れば主要な株価指数(例:S&P500や全世界株式)は右肩上がりの傾向を示してきました。

(出典:myINDEX)

 

世界経済は景気後退や金融危機を乗り越えながらも、企業の利益成長とともに拡大。

 

インデックス投資は特定の企業や業種ではなく、「世界経済全体の成長」を取り込む投資手法です。

 

だた注意したいのは、株価の調整が数カ月では終わらず、数年単位で長期化する可能性もあるという点。

 

過去を振り返っても、ITバブル崩壊後やリーマンショック後のように、株価が元の水準に戻るまで時間を要した局面は何度もありました。

 

「長い調整局面」が続くと50代・60代の方にとっては残りの運用期間を意識する分、不安が大きくなりやすいでしょう。

 

ここで重要になるのが、積立で投資タイミングを分散するという考え方。

 

積立投資では株価が高いときも低いときも、一定額を淡々と投資し続けます。

 

株価が調整している局面では同じ金額でより多くの口数を購入できるため、調整が長期化するほど将来の回復局面で有利に働く可能性があります。

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一括投資の場合、投資直後などに長い調整局面に入ると精神的な負担が大きくなります。

 

一方、積立投資であれば価格変動を味方につけながら時間を分散して投資できるため、50代・60代の方でも取り組みやすい方法といえるでしょう。

 

 

インフレが継続するリスクを考慮する

「投資は怖い」と感じる一方で、「銀行預金は安全」と信じている50代・60代の方も少なくないでしょう。

 

しかし、これからの日本において「資産は現金だけ」という状態は、実質的な資産価値を減らす行為になりかねません。

 

その原因は「インフレ物価上昇」です。

 

今後も日本では、物価上昇が続く可能性を前提に家計と資産運用を考える必要があります。

 

これまでは、海外の物価上昇や円安によるコストプッシュ型のインフレに苦しめられてきました。

 

更にこれからはコメ価格の上昇のような供給能力が下がったことによる物価上昇にも悩まされる可能性があります。

 

今後の日本では少子高齢化による人手不足は避けられません。

 

令和の米騒動のように供給力が需要を下回れば、モノの値段が上がっていくことは自明。

 

供給不足によるインフレは日銀(日本銀行)の金融政策ではコントロール不可

 

物価を下げるために利上げをすれば、更に不況が深まりスタグフレーションに陥ることになります。

 

スタグフレーション(Stagflation)とは、スタグネーション(Stagnation): 景気停滞(不景気)と インフレーション(Inflation): 物価上昇を組み合わせた造語。

「不景気なのに、モノの値段だけが上がる」という厄介な経済状態。

 

インデックス投資(全世界株式やS&P500など)の平均的なリターンは、過去の実績で見ると年利5%〜7%程度。

 

投資をすることでインフレによる資産の目減りをカバーし、実質的な購買力を維持・向上させることにつながります。

 

つまり、新NISAでインデックス投資を始めることは、お金を増やすための「攻め」であると同時にインフレから生活を守るための「守り」でもあるのです。

 

 

まとめ

「AIバブル崩壊寸前」などの話題を目にすると不安になりますが、相場の上下を正確に予測することはできません。

 

今後、株価の急落や長期調整が起きる可能性がある一方で、上昇が続く可能性もあります。

 

AIバブルの崩壊懸念、株価の乱高下、これらは確かに不安要素です。

 

大切なことは短期の株価変動に振り回されないこと。

 

また、長期で見れば主要な株価指数(例:S&P500や全世界株式)は右肩上がりの傾向を示してきたことを理解すること。

 

今後、日本では物価が上昇する傾向が続くでしょう。

 

暴落を恐れて投資をしないことは、実質的な資産価値が目減りするリスクにつながります。

 

50代・60代でも新NISAを活用し、無理のない範囲でインデックス投資を行うことが現実的な選択となります。