現役投資家FPが語る

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50代投資初心者が避けるべきNG投資法3選


50代の投資初心者の方の中には「老後資金が不安!今からでも増やしたい」、こう感じる人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、焦りから間違った投資法に手を出してしまうと、資産を増やすどころか減らしてしまう危険性があります。

 

特に50代は、まとまった資金があるため、失敗した際の損失額が大きくなりがち。

 

加えて定年まで残り10年前後で失敗からのリカバリーが難しくなってしまう年代です。

 

今回は、そんな50代の方が手を出すべきではない「NG投資法3選」を紹介します。

 

これから資産運用を始めようと考えている50代投資初心者の方は参考にしてください。

 

 

NG投資法1:手数料負けしやすい「ファンドラップ」

銀行でラップ口座をすすめられた経験がある方も少なくないでしょう。

 

しかし、ラップ口座はおすすめできません。

 

ファンドラップとは?

ファンドラップとは、まとまった額の資産を金融機関(証券会社や銀行)に預けて投資一任契約を結び、資産管理・運用をプロに任せるサービス。

 

投資信託の選定から売買、資産配分の見直し(リバランス)まで、プロが代行してくれます。

 

投資知識がない初心者にとっては魅力的に見えるかもしれませんが、最大の問題は手数料の高さです。

 

手数料例

ファンドラップの手数料は分かりにくく、ある証券会社のファンドラップの手数料(投資顧問料+取引等管理手数料)は「預かり資産に対して1.54%(年率)」となっています。

 

しかし、取られる手数料はそれだけではありません。

 

購入する投資信託の信託報酬が必要で、二重で手数料を取られることになります。

 

信託報酬は0.6%~1.49%となっていて、この証券会社のファンドラップを利用した場合、かかる手数料は最大で3.03%(1.54%+1.49%)。

 

ファンドラップを利用するだけで毎年3%もの手数料を差し引かれてしまい、約3%を超える運用成果を出せなければ、手数料負けして元本割れの可能性もあります。

 

証券会社などの金融機関はボランティアではなく営利企業なので、手数料を取ること自体は問題ではありません。

 

問題なのは、顧客が高い手数料を払ったからといって元本が保証されるわけではありませんし、高い収益が保証されているわけでもありません

 

投資顧問料を取られたうえに、信託報酬が高い商品を買わされる可能性もあります。

 

50代は仕事や家庭なども忙しい時期。

 

面倒な運用を任せたいという気持ちに付け込まれる可能性もあり危険です。

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NG投資法2:投資タイミングが難しい「テーマ型投信への一括投資」

対面の証券会社や銀行で進めらることが多いのがテーマ型の投資信託。

 

テーマ型投信への一括投資にはどのようなリスクがあるのでしょうか。

 

テーマ型の投資信託とは?

テーマ型投信とは、「AI(人工知能)」「宇宙開発」「EV(電気自動車)」「再生可能エネルギー」など、特定の成長テーマやトレンドに絞って投資する投資信託のこと。

 

一見、夢のあるテーマは魅力的に映りますが、おすすめはできません。

 

多くのテーマ型投信は、ブームのピークに近い時期に設定・販売される傾向があります。

 

特に初心者が「これは儲かりそうだ」と飛びつく頃には、すでに価格が高騰していることが多いのが現実。

 

特定のテーマや分野に集中投資するため、その業界が不調に陥ると暴落により資産が大きく目減りするリスクが高くなります。

 

 

NG投資法3:為替リスクと信用リスクが高い「新興国債券」

最後に紹介するのは、新興国債券

 

「金利が高いからお得!」と感じるかもしれませんが、これも50代が手を出してはいけない危険な投資です。

 

新興国債券とは?

新興国債券とは、ブラジル、トルコ、南アフリカといった新興国が発行する債券のこと。

 

確かに金利は高く、年10%を超える利回りをうたう商品もあります。

 

しかし、その裏には大きなリスクが潜んでいます。

 

為替リスク

新興国の通貨は、日本円や米ドルに比べて変動が激しいのが特徴。

 

高い金利を得られても新興国通貨が暴落すれば、日本円に換算した際に元本割れしてしまいます。

 

実際、私も高金利につられてトルコリラ建ての債券を買って、大きな損失を出した苦い経験があります。

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信用リスク(デフォルトリスク)

更に新興国は政治や経済が不安定な国も多く、 最悪の場合「国債がデフォルト債務不履行)」になる可能性もあります。

 

実際、過去にはギリシャやアルゼンチンなどがデフォルトを起こしています。

 

最悪の場合、投資した債券がデフォルトして資産がゼロという可能性もあるでしょう。

 

 

まとめ

50代投資初心者の投資において最も重要なことは焦らないこと。

 

老後までの期間を考えて一気に資産を増やしたいという欲望にかられると、大きく資産を減らしてしまうリスクがあります。

 

50代投資初心者が避けるべきNG投資法3選は下記の通り。

  • ファンドラップ
  • テーマ型投資信託
  • 新興国債券

 

では、50代投資初心者はどのような投資をすべきなのでしょうか?

 

50代にもおすすめなのが、焦らず、手数料を抑え、分散を意識したインデックス投資をコツコツ続けること。

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50代にとって大きな失敗をしないことも重要。

 

まとまった資金がある50代が一括投資で大きな損失を出すと立ち直れない可能性があります。

 

コツコツ投資が遠回りのようで結果的に老後資産を築く最強の戦略になります。