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【オルカン】今後の見通しに影響する3つのポイントとは?


新NISAでは、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))に投資しているという方が少なくないでしょう。

 

オルカンはS&P500(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))とNo1を争う人気ファンド。

 

しかし、その中身についてよく理解していると言えるでしょうか。

 

オルカンの中身を全く理解せず投資していると、今後の見通しを見誤る可能性があります。

 

そこで今回は、オルカンの月次レポート(2025年10月31日時点)をもとに今後の見通しに影響する3つのポイントを解説します。

 

オルカンは人気ファンドだからと中身を理解せずに投資している方は参考にしてください。

 

 

オルカンとは?

まず簡単に「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(オルカン)について解説します。

 

オルカンが連動している指数は、『MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)』です。

 

『MSCI All Country World Index(ACWI)』は、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出・公表する指数。

 

MSCI社が算出・公表している指数には『MSCIコクサイ・インデックス』などもあり、総称して「MSCI指数」と呼ばれています。

 

『MSCI ACWI』は下図のような先進国23ヵ国・新興国24ヵ国の株式で構成されていて、大型株及び中型株を含む指数です。

(出典:三菱UFJアセットマネジメント)

 

投資可能な全世界株式のカバー率は約85%(2025年9月末時点)。

 

まさしく、当指数に連動するファンド(投資信託)を購入すれば、全世界の株式にまるっと投資できる状態。

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それでは、次項からオルカンの今後の見通しに影響する3つのポイントについて解説します。

 

 

ポイント①米国の組入比率が高い

「アメリカ一国に投資するのはリスクが高い…」だから全世界に分散投資できるオルカンを選んでいるという方も少なくないでしょう。

 

しかし、実際はオルカンの組入上位10か国は下図の通りで、アメリカが64%を占めています。

 

つまり、S&P500などの米国株を避けてオルカンに投資しても米国の影響を免れることはできません

 

では「アメリカを外して日本株や新興国株に投資すればOKか?」というと、話はそう簡単ではありません。

 

今の世界経済はアメリカを中心に回っているため、アメリカ経済が崩れれば他国に影響が広がることは避けられないでしょう。

 

 

ポイント②AI関連企業の組入比率が高い

オルカンは業種についても幅広く分散されているイメージがあるでしょう。

 

しかし、組入上位10業種は下図の通りで、情報技術だけで28.2%と約3割を占めます

 

コミュニケーション・サービスを加えると36.9%と約4割を占める状況

 

更に下図の通り、全2,507銘柄のうち組入上位10銘柄だけで25.2%と4分の1を占めています

 

組入上位10銘柄の中には、NVIDIAなどの時価総額(株価×発行済株式数)が巨大なAI関連企業が多く含まれています。

 

最近では、AIはバブルや過剰投資などとも指摘されている状況

 

もしAI関連銘柄が大きく下落して調整が長引くことがあれば、オルカンにも大きな影響が出ることは必至

 

これは、オルカンが「時価総額加重平均」という「時価総額が大きい企業ほど組入比率が大きくなる」仕組を採用していることが関係しています。

 

つまり、時価総額が約700兆と日本のGDPを超えるNVIDIAのような大型ハイテク株の動きがオルカン全体の値動きを左右する。

 

ここは押さえておくべきポイントです。

 

 

ポイント③為替変動の影響が大きい

オルカンは日本円で購入することができるので、為替リスクがないと思っている方がいます。

 

実は、オルカン(全世界株式)への投資でも為替リスクは避けられません

 

オルカンの資産の9割超が米ドルなどの外国通貨建てで運用されているため、為替相場の変動の影響をモロに受けることに。

 

そのため、基準価額は株価だけでなく“為替の動き”でも大きく変わります。

 

実際、下図の通り設定来の基準価額の上昇額22,308円のうち、26.3%の5,869円が為替要因で上昇

 

今年の10月に至っては、基準価額の上昇額1,898円のうち50.7%の963円が為替要因で上昇しています。

 

2013年4月に始まった日銀による金融緩和政策により円安傾向が続いているので、私たち日本人にとっては為替要因がプラスに働いている状態。

 

しかし、今後、円高に振れることがあれば、基準価額の下落要因となります。

 

円高が極端に進むような局面があれば、米国株などが下がっていなくても為替要因でオルカンの基準価額が下がる可能性があることは理解しておく必要があります。

 

 

まとめ

オルカンは初心者向けと紹介されることが多いですが、株式型の投資信託でリスクは低くくないことを認識する必要があります。

 

オルカンに投資するうえで押さえておくべきポイントは下記の通り。

  • 米国株の組入比率が高い
  • AI関連企業の組入比率が高い
  • 為替変動の影響が大きい

 

上記3つのポイントの影響でオルカンの基準価額は大きく変動する可能性があります。

 

なお、今後の世界経済の変化とともにオルカンの組入国や組入企業の比率は変わっていきます。

 

月次レポートなどを定期的に確認し、組入国や銘柄などを確認するといいでしょう。

 

インデックス投資を長期継続するために全くの「ほったらかし」にせず、定期的に投資しているインデックスファンドの内容は確認しておくことをおすすめします。

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