現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金など「お金」について語ります

【書評】資産運用で失敗しないための4つのポイント


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資産運用で大切なことは、大きな失敗を犯さないこと。

 

大きな失敗を犯してしまう、つまり、大きな損失を被ってしまうと資産運用を継続することが資金的にも精神的にも難しくなってしまいます。

 

私が約20年に渡り株式などでの資産運用を続けてこられたのは、沢山の小さな失敗を繰り返しながらも致命傷となる大きな失敗をしなかったから。

 

では、資産運用で大きな失敗をしないためのポイントは、どんなところにあるのでしょうか。

 

今回は、勝間さんの下記の本から資産運用で失敗しないためのポイント4つをご紹介します。

 

『お金は銀行に預けるな~金融リテラシーの基本と実践~ 勝間和代』

 

 

 

分散投資を行う

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株式投資で短期間に資産を大幅に増やすためには、大きく値上がりするだろうと予想される個別株に手持ちの資金を全集中で投入すること。

 

ただし、株価が急上昇するような銘柄に資金投入できればいいですが、値下がりする銘柄に資金投入してしまうと大きな損失を被ることになる可能性も。

 

「相場は予想できないのだから分散投資するべきで、分散投資すればするほどリスクが下がり、リターンが安定すると証明されている」と、勝間さんは指摘。

 

上手く資金を分散投資できれば、値下がりする株があっても値上がりする株でマイナスを補うだけでなく、利益を上げることも可能です。

 

個人で投資する場合は、資金的にも銘柄選択の手間を考えても個別株を何社も購入するよりは投資信託を活用するのが現実的

 

また、株式だけでなく、債券など他の資産への配分(アセットアロケーション)を考えても投資信託の活用が最適解の1つでしょう。

 

私も一時期までは個別株で分散投資を行っていましたが、資金的に分散できる銘柄数に限りがある。

 

また、日本株だけでなく外国株式への投資が重要と考え、投資信託の積立投資に切り替えました。

  

 

年間リターンの目安を知る|10%は高い、5%で上出来

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投資というと、元手30万円を数年で1億円にした億り人というような話が注目されがち。

 

確かに短期間で資産を大きく増やすことは不可能ではありません。

 

しかし、短期間で資産を大きく増やすには運の要素もあり、再現性の高い方法はありません

 

再現性の低い方法を真似してしまうと、大きな損失を被る可能性があります。

 

大きく失敗しないためには、年間リターンの目安を知ることが重要でリターンに高望みをしないことと、勝間さんは指摘。

 

歴史的に見ても年利のリターンはおしなべて5%あるかないか。これが10%もあれば上出来と考えるべき。

 

投資の神様ウォーレン・バフェットでも約40年間(1965年~2017年)の平均利回り(年率)が約20%と言われています。

 

投資をちょっとかじった一般人が短期間に資産を何倍にもするということは、ほぼ不可能と考える方が無難。

 

私も投資を始めた頃は個別株投資で短期間に大きく稼ぐ事をイメージしていましたが、現在ではインデックス投資で年率5%程度の利回りを狙っています。 

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また、リターンの相場を知る事で、金融詐欺に騙される可能性が下がります

 

相場からかけ離れたリターンが得られるにもかかわらず、ノーリスク(元本保証)であれば、詐欺だと判断できるようになるでしょう。

 

元本保証で年利数十%という話は、確実に詐欺だと考えるべきです。

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リスクとリターンの関係を理解する|タダ飯はない

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年率30%や40%のリターンを出している金融商品はあります。

 

しかし、逆にそれだけ下がる可能性がある商品だからこそ、それだけのリターンを得ることができるということ。

 

短期間で資産を何倍にもしようと思えばそれだけ高いリスクを取る必要があります。

 

これを勝間さんは「タダ飯はない」と表現。

 

つまり、低リスクでリターンだけ高いという都合のいい話はないということ。 

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また、単年度で30〜40%のリターンを出しても5年10年のリターンを見ると平均的な数字に落ち着いていく可能性が高いのが現実です。

 

 

管理できるのはリスクのみ、リターンは管理できない

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私たちが管理できるのはリスクのみでリターンは管理できないと、勝間さんは指摘。

 

相場は予想できず、自分で決められるのはリスク量のみ。ハイリターンのものにはハイリスクが伴います

 

自分がどこまでなら資産を減らしていいかという最悪の計算をしてポートフォリオを作ることが重要。

 

なお、自分のリスク許容度は思っている以上に低いと考えるべき。リスク許容度とは簡単に説明すると、どれだけの損失に耐えられるか

 

自分のリスク許容度は分かりづらいので、少額投資で経験を積むのがおすすめ。

 

リスク許容度は、年齢、家族構成、資産規模、投資経験などで異なるとされていますが、私は投資経験と性格が大きくかかわると感じています。

 

私は絶対に損をしたくない性格なので、投資を始めた頃は少しの評価損でも心が大きく乱されていました。

 

しかし、投資経験が長くなるにつれて、慣れもありますが、損失に対して耐性ができてきました。

 

100円から投資信託を購入できる証券会社があるので、資産運用に慣れるとともに、損失に対して耐性を作る意味で毎月1000円程度の少額から積立投資を始めてみるのも1つの方法。

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少額投資で値動きのある商品に慣れ、少しずつ積立投資額を上げていくといいと思います。

 

資産運用を始めたばかりで、暴落の恐怖を知らない方もいるでしょう。

 

暴落時は冷静さを失う可能性がありますので、リスクの取り過ぎには注意が必要です。

 

 

まとめ

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下記ポイントを意識すれば、資産運用で大きな損失を被る可能性は非常に低くなります。

  • 分散投資を行う
  • リターンの目安を知る
  • リスクとリターンの関係を理解する
  • 管理できるのはリスクのみ、リターンは管理できない

 

資産運用で最も重要なことは、続けること、相場に長くとどまること

 

大きな失敗をせず、小さな失敗で済めば、相場から退場することなく長く資産運用の世界にとどまることができます。

 

資産運用の世界にとどまる期間が長くなればなるほど、運用益が上がる可能性が高まります。