個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)を始める際に不安になる点として、「掛金をいくらにするか」や、「その掛金を毎月支払い続けられのるか」などがあると思います。
また、 「途中でやめることは出来るのか」と不安に思っている方も多いことでしょう。
そこで今回は、iDeCo(イデコ)加入後の解約や、掛金額の変更(減額)・停止ができるのか、について解説したいと思います。
iDeCo(イデコ)を検討しているかたは参考にして頂ければと思います。
- 1.iDeCo(イデコ)の掛け金は最低いくらから?上限は?
- 2.iDeCo(イデコ)掛金額の変更はできるのか?
- 3.iDeCo(イデコ)の解約は可能か?
- 4.iDeCo(イデコ)の掛金を停止できる?
- 5.iDeCo(イデコ)の掛け金支払いが不安な場合の対処法
- まとめ
1.iDeCo(イデコ)の掛け金は最低いくらから?上限は?
iDeCo(イデコ)の掛け金は、最低5,000円からとなっています。掛け金の上限は、被保険者の種類によって異なります。
自営業者の方(第1号被保険者)は月68,000円まで、サラリーマン(第2号被保険者)の方は企業年金の有無などによって、月12,000円~23,000円までとなっています。
(出典:iDeCo公式サイト)
2.iDeCo(イデコ)掛金額の変更はできるのか?
iDeCo(イデコ)の掛金額は変更が可能です。1,000円単位で変更することができます。
例えば、最低の月5,000円からiDeCo(イデコ)を始め、更に掛金を引き上げたい場合や、逆に掛け金の支払いが苦しい場合には、引き下げることも可能です。
なお、掛け金を変更するには、書面での手続きが必要です。 また、掛金額だけでなく、掛金の納付月も変更できます。
例えば、楽天証券で掛金額の変更を行う場合、下記のPDFをHPからダウンロードし、必要事項を記入して、郵送する必要があります。
掛金額の変更回数に制限はあるのか?
掛金額の変更は可能ですが、その手続きは、年1回のみの受付となりますので、注意が必要です。
3.iDeCo(イデコ)の解約は可能か?
iDeCo(イデコ)の途中解約はできません。解約できませんので、それまで支払った掛金も引き出すことはできません。
iDeCo(イデコ)は、原則、60歳になるまで支払った掛金を引き出すことができない点には注意が必要です。
4.iDeCo(イデコ)の掛金を停止できる?
掛金の拠出を停止することも可能です。ただし、掛金の拠出は停止できてもそれまで支払った掛け金を引き出すことはできません。
また、掛金の拠出を止めても運用指図者として毎月の手数料は取られます。必要な手数料額は金融機関によって異なります。
金融機関の手数料が無料の場合でも、資産管理サービス信託銀行に支払う事務委託先手数料の66円は必ず必要となります。
金融機関の手数料が無料ではない場合は、更に手数料が必要となります。
例えば、金融機関の手数料が無料のSBI証券で掛金の支払いを停止する場合、毎月の手数料は66円となります。
一方、手数料が一番高い金融機関で、掛金の支払いを停止した場合、毎月の手数料は524円も必要となります。
その差は、毎月458円です。ここでも金融機関の選定が重要なことが分かります。
iDeCo(イデコ)は、一度始めると、原則60歳になるまでは掛金を引き出すことはできず、更に掛金の支払いを停止しても、毎月の手数料が必要となる点には注意が必要です。
5.iDeCo(イデコ)の掛け金支払いが不安な場合の対処法
ここまで、iDeCo(イデコ)の掛金額の変更や停止について解説してきましたが、やはり、60歳まで掛け金を支払い続けることに不安を感じる方も多いと思います。
私もiDeCo(イデコ)を始める前に、収入が減ったり、支出が増えたりした場合に掛け金を支払い続けることができるかを不安に感じたことがありました。
特にフリーランスなどの自営業者の方で、収入が安定しない場合には、毎月の掛金支払いが苦しい場合もあるでしょう。
掛け金支払いに不安がある場合には、貯蓄を活用する方法があります。老後資金などとして、使う予定のないお金が定期預金などに眠っていないでしょうか?
ある程度の貯蓄があるのであれば、貯蓄からiDeCo(イデコ)にお金を移していくという方法があります。
緊急時の予備資金以外にまとまった貯蓄があるのであれば、その貯蓄を取り崩してiDeCo(イデコ)に入れていくことが可能です。掛け金は、毎月の収入から出さないといけないわけではありません。
私の場合、幸いにも定期預金に眠っているお金がありましたので、毎月の収入から掛け金を支払えない場合は、定期預金を取り崩して支払えばいいと考えるようになり、不安がなくなりました。
定期預金などの貯蓄からiDeCo(イデコ)にお金を移すだけで、所得控除のメリットを活用することが可能です。
定期預金などにお金を預けても金利は雀の涙ほどしか付かないので、iDeCo(イデコ)にお金を移した方が、所得控除により所得税・住民税の負担が減り節税になるため、メリットがあります。
まとめ
iDeCo(イデコ)は掛金の減額(変更)や停止はできますが、原則60歳までは、掛金を引き出すことはできない点や、掛金の支払いを停止しても毎月手数料が取られる点には注意が必要です。
掛金の支払いに不安がある場合には、私の事例のように眠っている貯蓄を活用する方法もご検討ください。
今回の記事を読み、iDeCo(イデコ)を始めてみたいと思った方は、下記記事を参考に始められてはいかがでしょうか?