個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)を始めようと思いながら、コロナショックを目の当たりにして、しばらく様子見を決めた方も多いでしょう。
iDeCo(イデコ)を始めようと検討している方の中には、コロナショック後の現在は、どのような運用状況なのか、参考にしたいという方もいるでしょう。
また、既にiDeCo(イデコ)を始めている方でも他人の運用状況は気になると思います。
そこで、私のiDeCo(イデコ)の運用実績を公開したいと思います。
現在は、アメリカ市場や日本市場は落ち着きを取り戻していますが、新型コロナウイルスの感染「第2波」が発生すれば、二番底も懸念されている状況です。
今後、さらなる株価急落が発生した場合、どのように対処すべきかについても考えてみたいと思います。
コロナショック後のiDeCo(イデコ)運用成績を公開
私のiDeCo(イデコ)運用成績(2020年5月末時点)は、下図の通りです。
資産の元本(拠出金累計)は414,000円で、評価額は382,613円なので、含み損は31,387円(-7.6%)という状況です。
下記の記事で運用実績を公開した時点では運用益が出ている状態で、+5.2%という状況でした。
前回確認時に比べて、運用益は大きく下がっていることが分かります。
運用実績が大きく下がっていることを受けて、どのような対処をしているかというと、何もしていません。
長い運用期間で含み損となることもありますので、現在の含み損について特に気にはしていません。
投資信託の基準価格が下がったおかげで口数を沢山買えてラッキーといったところです。
3月に急落しているところで運用実績を確認し、そこから現在どの程度戻しているかなども見て頂ければ良かったのですが・・・。
今後、2番底を付けるよう展開になれば、運用状況を確認し、また実績として公開したいと思います。
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株価急落時のiDeCo(イデコ)の運用方法は?
現在、日本市場やアメリカ市場などは落ち着きを取り戻していますが、新型コロナウイルスの感染「第2波」「第3波」が来れば、2番底を付ける可能性があります。
2番底を付けるような株価急落時は運用商品を変更したり、投資信託の積み立てを止め、元本保証の定期預金に変更した方がいいのではないかと考えるかたもいるでしょう。
しかし、二番底を付けるような場面があったとしても運用商品を変更する必要はありません。
その理由は、ドルコスト平均法のメリットを活用するためです。
「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」や「つみたてNISA」は、ドルコスト平均法を活用した積立投資の制度です。
ドルコスト平均法とは、価格が日々変動する株式や投資信託などの金融商品を一度に購入せず、一定額ずつ定期的に継続して購入する投資手法です。
定額購入法とも呼ばれ、一定額ずつ定期的に継続して購入することにより、買付単価を抑える方法です。
投資信託の積立投資の際によく紹介される投資手法で、毎月●万円など定期的に一定額ずつ投資信託を購入することにより、高い時には少なく、安い時には多く買うことになり、結果的に買付単価を平準化することができます。
相場が下がっている時に積み立てを止めるということは、安い時に沢山口数を買うというドルコスト平均法のメリットを放棄しているのと同じです。
株価が高い時は投資信託を積み立て、株価が急落した時に定期預金に変更するのであれば、投資信託の買い単価が下がらず、全く積立投資のメリットを活かせていないことになります。
私は、株価が二番底を付けるような展開になっても、このまま投資信託の積み立てを粛々と続けていく予定です。
iDeCo(イデコ)の運用目的を再確認する
株価が乱高下するような状況では、投資信託の積み立てを続けて大丈夫なのかと不安を感じる方が多いと思います。
不安を感じた場合には、iDeCo(イデコ)の運用目的を再確認してみてください。
拠出金を原則60歳まで引き出せないiDeCo(イデコ)の目的は老後資金の準備など、長期での資産運用だと思います。
拠出金の引き出しが間近な方は別として、今後、長い運用期間が残っている方については、短期の運用成果に一喜一憂する必要はありません。
短期間で利益を出すことが目的であれば、株価の上下動に合わせて売買する必要があります。
しかし、 長期での資産運用を考えているのであれば、短期間の株価の上下動を気にすると、かえって運用成果が下がってしまう可能性もあります。
株価の変動に合わせて売買する投機は、うまくいけば大きな収益を上げることができますが、常に相場を見ることができない一般の方には向いていません。
短期の収益を狙うのではなく、長期の資産形成を考えているのであれば、短期間の運用成果に一喜一憂せず、積立投資を基本として、積み立てを継続することが最も合理的な方法でしょう。
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iDeCo(イデコ)の運用商品の選び方
ドルコスト平均法を活用した「iDeCo(イデコ)」や「つみたてNISA」においては、運用商品選びは非常に重要です。
なぜなら、ドルコス平均法はどんな相場でも必ず利益が出る万能な投資法ではないからです。
成長していく市場に資金を投入しなければ、ドルコスト平均法を活用しても運用益を上げることはできません。
よって、基準価額の上がらない投資信託を買ってしまうと、ドルコスト平均法を活用しても運用成果を上げることはできません。
成長が期待できる市場で運用している投資信託を選び、積み立てる必要があります。
私の事例を紹介すると、積立投資の大部分は、世界株式で運用する投資信託(インデックス型)です。
その理由は、今後の世界経済に対して、継続的に成長が期待できると考えているからです。
今回のコロナショックのようなことがあれば、一時的に積み立てている投資信託の基準価額が暴落することはあります。
しかし、新型コロナウイルスの感染が終息すれば、世界経済は再度、力強く成長していくはずです。
私は上記のように考えているので、世界株式型の投資信託の積立投資を継続しています。
株価暴落時は「株のバーゲンセール」で、絶好のチャンスだと捉えています。
今後、成長するだろう市場で運用するのであれば、株価の暴落も最高のチャンスになるわけです。
結論として、積立投資をしているファンド(投資信託)が間違いなければ、相場暴落時も積立投資は継続するの一択しかありません。
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まとめ
積立投資の運用成績を頻繁に確認する方がいますが、その必要はありません。
なぜなら、積立投資は、長期の運用を前提にやっているからです。
特に株価が不安定な時に「iDeCo(イデコ)」や「つみたてNISA」の運用成績を確認することは、テンションを下げるだけです。
私もブログで記事にすることがなければ、iDeCo(イデコ)の運用実績を確認することはなかったでしょう。
また、株価の変動に合わせて頻繁に運用商品を変更すると、かえって運用成績が下がることにつながる可能性があります。
相場急落時には、「安く買えてラッキー」くらいの心構えでいることが重要です。
精神面の乱れは運用成績に悪い影響を及ぼします。
株価暴落時は心を乱されますが、冷静さを失わず、淡々と積立投資を継続することが、将来の運用成果につながります。
iDeCo(イデコ)については、下記のような記事も書いていますので、ご興味があれば、読んでみてください。