なかなかお金が増えないと悩んでいる方は少なくないでしょう。
お金が増えない人には共通点があると聞いたら知りたくはないでしょうか。
今回の記事では、以下の本を参考にお金の貯まらない人の3つの共通点を解説します。
『新しい!お金の増やし方の教科書』
お金が貯まらない人の共通点を知ることで、自身のお金の使い方や考え方を見直し、お金を貯めるコツをつかむことができます。
お金を貯めたいけど貯まらないと悩んでいる方は参考にしてください。
なお、当記事の要点を簡潔に確認したい方は以下の動画をご覧ください。
お金が貯まらない人の3つの共通点とは?
本書の中にはお金の貯まらない人の共通点が5つ紹介されていますが、その中から下記の3点について解説したいと思います。
- 公的な保障の全容を把握していない
- 節約に躍起になって息切れしてしまう
- 給与天引きを躊躇する
公的な保障の全容を把握していない
公的年金は頼りにならないと思っている方が多いですが、実際に受け取れる年金額を把握している方は少ないのが現状です。
公的年金は老後保障(老齢年金)だけでなく障害保障(障害年金)や遺族保障(遺族年金)もあります。
民間保険はあくまでも公的保障の上乗せなので、公的保障の内容を把握する事が民間保険の入り過ぎを防ぐことにもつながります。
また、受け取れる公的年金の額を把握しないと、老後資金として準備すべき額がわかりません。
公的保障の内容を理解していないと、不安に付け込まれて過剰に保険に加入させられたり、手数料の高いぼったくりの金融商品を買わされたりする可能性があります。
公的年金について把握するためには「ねんきん定期便」と「ねんきんネット」の活用がおすすめ。
最低でも1年に1回は、「ねんきん定期便」で自分の公的年金について確認する事が重要です。
更に詳しく調べるのであれば、「ねんきんネット」に登録するといいでしょう。
また、年金見込額の概算を知りたいという方は「公的年金シミュレーター」が使いやすくて便利。
厚生労働省が作成したツールでID・パスワードは不要。パソコンだけでなく、スマートフォンでも利用可能です。
節約に躍起になって息切れしてしまう
ラテマネーを削減しても節約効果は低いと著者は指摘します。
ラテマネーとは、アメリカで人気の資産アドバイザーである「デビィット・バック」が定義した無意識の内に使ってしまう少額のお金のこと。
生活の質を下げるような節約は長続きしません。
効果の低い変動費の節約はストレスを溜めることになり、逆に浪費につながる可能性があります。
節約効果が高いのは固定費の削減。
例えば、通信費は節約効果が高い固定費の1つ。
ドコモなどのキャリアから格安SIMに変更するだけで通信費を大きく削減することが可能。
以前、私はキャリアで夫婦2人で月額約1.6万円の通信費を支払っていましたが格安SIMに変えました。
格安SIMに変更してからは夫婦2人の携帯代は月額約4千円です。
生活の質を下げずに月額1.2万円、年間14.4万円もの節約に成功しました。
節約に限らずいえることですが、頑張っても必ず結果が出るわけではありません。
頑張る方向性が重要。
方向性があっていれば少ない労力で、効果は大きくなります。
逆に方向性が間違っていると労力が大きい割に効果は小さいということになってしまいます。
給与天引きを躊躇する
人間の意志は非常に弱いもの、と考えた方が無難。
よって、毎月の収入から必要な出費を差し引き、残った額を貯金しようとしても上手くいきません。
まず、収入から貯蓄する額を決めて天引きし、その額は初めからなかったものとして残りの金額で生活する。
お金を貯める最も簡単な方法が上記の先取り貯金。
100年語り継がれている名著である『バビロン大富豪の教え』の「黄金に愛される7つ道具」にも「収入の10分の1を貯金せよ」というものがあります。
なお、超低金利の時代なので、定期預金などにお金を預けても全く殖えません。
よって天引きしたものを投資に回すのも1つの考え方。
つまり、先取り投資。収入から天引きしたお金を積立投資に回すといいでしょう。
お金を増やすための3つの方法
資産形成は下記の数式で表わせます。
資産形成=(収入-支出)+(資産×運用利回り)
上記の数式から導き出される「お金持ちになる方法」はたった3つしかありません。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りを上げる
上記の中で一番簡単な方法が支出を減らすことです。
固定費を下げて節約し、入金力を上げて運用に回すお金を増やすことが資産を増やす上で重要なポイントとなります。
まとめ
お金が貯まらない人の共通点は下記3つ。
- 公的な保障の全容を把握していない
- 節約に躍起になって息切れしてしまう
- 給与天引きを躊躇する
お金を貯めるには上記と逆の事をしたらいいことになります。
- 公的保障の把握
- 生活の質を下げずに固定費を削減する
- 先取り貯蓄、先取り投資の実施
お金持ちの方程式を参考にして、まずは節約により貯蓄や投資に回す額を増やす事が「お金を増やす」為の第一歩となるでしょう。