現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金など「お金」の知恵について語ります

【人生100年時代】資産運用と自己投資のどちらが重要?


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人生100年時代」という言葉を耳にすることが多くなりました。

 

人生100年時代でありながら少子高齢化が進んでいる日本では、公的年金などの社会保障の観点から老後資金に不安を感じている方も多いでしょう。

 

人生100年時代は老後に公的年金に頼る期間が長くなるため、いくらお金があっても不安。

 

人生100年時代の老後資金不安を解消するためには、資産運用を始めようと検討している方も多いはず。

 

今回の記事では、人生100年時代の老後資金不安を解消するための方法について解説します。

 

 

人生100年時代は人的資本と金融資本のどちがら重要?

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世の中で富を手に入れる方法は原理的に2つしかありません。

 

1つは人的資本を労働市場に投資すること。つまり、働いてお金を稼ぐことです。

 

もう1つは、金融資本を金融市場に投資すること。すなわち資産運用

 

人生100年時代は老後に公的年金に頼る期間が長くなるため、いくらお金があっても不安。

 

老後資金の不安を解消するためには、資産運用と自己投資のどちらが重要になるのでしょうか?

 

人生100年時代の老後資金不安を解消するためには、自己投資により力を入れて「稼ぐ力」を上げる方が安心感が高まるでしょう。

 

資産運用よりも自己投資に力を入れるべき理由について次項以降で解説します。

 

 

資産運用では短期間で資産を増やすことはできない

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資産運用といえば、新NISA(つみたて投資枠)などを活用したインデックス投資(世界中に分散投資されたインデックスファンドの積立投資)がおすすめ。

 

インデックス投資であれば、仕事が忙しい方でもほぼ「ほったらかし」で資産を増やすことが可能

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私も老後資金対策としてインデックス投資を行っています。

 

インデックス投資は再現性が高くてほぼ「ほったらかし」も可能ですが、デメリットは短期間で資産を増やすような爆発力がないこと。

 

リスクを大きく取ってビットコインやFXなどに資金投入すれば、短期間で爆発的に資産を増やすこともできるでしょう。

 

しかし、リスクを大きくすると資産を大きく減らす可能性もあります。

 

短期間で資産を爆発的に増やす方法も色々と世の中に出回っていますが、インデックス投資のように再現性が高いものがないのが現実。

 

投資が仕事でも趣味でもないという方には、投機的でリスクが高い運用手法はおすすめできません

 

 

金融資本からの収入は自分の力ではコントロールできない

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金融資本からの収入は、自分の力の及ばない範囲のことに大きな影響を受ける可能性があります。

 

例えば、新型コロナのような感染症が原因で世界景気が減速して株価が暴落するようなことがあっても個人の力ではどうしようもありません。

 

長期間、積み立てた資産を取り崩す段階で株価の低迷が長引けば、収入も長期間低迷してしまいます。

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また、金融所得課税などの税制が変更となり税率が上がれば、金融資本からの手取り収入は減りますが、個人の力で税制変更を止めることはできません。

 

人的資本についても周囲からの影響がゼロではありませんが、金融資本からの収入よりは自分でコントロールが可能でしょう。

 

 

最も効果が高い老後資金対策とは?|自己投資で稼ぐ力を上げる

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私自身、「世界中に分散投資されたインデックスファンドを積立投資する」インデックス投資を行っていて痛感しているのが、積立額が少額だと資産はなかなか増えないということ。

 

資産形成は下記の数式で表わせます。

 

資産形成=(収入-支出)+(資産×運用利回り)

 

上記の数式から導き出される「資産を増やす方法」はたった3つしかありません。

  • 収入を増やす
  • 支出を減らす
  • 運用利回りを上げる

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上記3点の中で最も資産を増やす効果が高いのは「収入を増やす」ことです。

 

支出を下げることは「収入」が上限になってしまいます。例えば、月の手取収入が20万円の人は20万円以上の黒字を作りだすことはできません。

 

また、運用利回りについても高めれば高めるほどリスクを取ることになり、資産を大きく減らす可能性も上がります。

 

特に若い方は、資産運用を考える際も「稼ぐ力」を上げて入金力を上げるという発想が大切です。

 

金融資本から100万円の収入を得ようと思うと、FIRE(早期リタイア)の基準である4%ルールで考えれば2,500万円分の金融資産が必要。

 

2500万円の金融資産を作るのに、毎月3万円ずつ年利5%で積立てると30年以上もの時間が必要ですが、転職や副業であれば年収100万円UPは数年で達成することも可能でしょう。

 

自己投資はお金をかけるということも必要ですが、時間が最も貴重な資源。

 

資産運用をインデックス投資でほぼ「ほったらかし」にできれば、自己投資に貴重な時間という資源を割くことができます

 

稼ぐ力を上げられれば「定年」という概念はなくなり、老後を短くすることもできるので老後資金の不安は減少します。

 

 

まとめ

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資産運用が全く不要というわけではありません。

 

しかし、人生100年時代を豊かに過ごすためには、収入を生み出す力である人的資本(稼ぐ力)が高い方が安心。

 

自己投資と資産運用のどちらも重要ですが、資産運用についてはインデックス投資で「ほったらかし」にしつつお金に働いてもらい、稼ぐ力を上げる自己投資により力を入れるといいでしょう。

 

稼ぐ力が高くなり、インデックス投資への入金力が上がれば、複利の力で資産の増えるスピードが上がります。

 

結局、お金は貯めても取り崩せば減るため、いくら貯めても不安は完全にはなくならないでしょう。

 

健康で稼ぐ力が高ければ、いつまでも収入を得ることができるので、人生100年時代も安心です。