現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金など「お金」について語ります

【老後資金シミュレーション】いくら必要?目安は?平均は?|おすすめの準備方法とは?


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老後資金はいくら必要なのかをシミュレーションして、その目標に向かって貯蓄に励む方も少なくないでしょう。

 

しかし、老後に取り崩すための資金を貯める方法だと老後資金の不足に対する不安は解消できない可能性があります。

 

なぜ、老後資金を貯めるだけでは、不安が解消されてないのでしょうか?。不安を解消する方法はあるのでしょうか?

 

今回は、老後資金に関する下記ポイントについて解説します。

  • 老後資金はいくら必要?
  • 老後の必要額は正確に計算できない!?
  • 老後資金の準備方法とは? 

 

 

 

老後資金をシミュレーション|いくら必要?平均や目安は?

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老後資金として必要となる平均額や目安を知りたがる方もいるのですが、老後資金の平均や目安を知ってもあまり意味はありません。

 

例えば、老後2000万円問題が話題になり、2000万円を貯めれば老後は安心と思った方が多いようですが、老後に2000万円が不足するのはあくまでもモデルケースの方の場合で、個々人で老後に不足する額は異なります

 

自分自身で老後に必要となる額を出し、公的年金からの収入金額との差額を確認してシミュレーションしてみるしかありません。

 

 

老後資金はいくらあれば安心?

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結局、老後までにいくら貯めれば安心できるのでしょうか?

 

実は、老後資金のシミュレーションを行ったとしても、いくら貯めればいいかは正確に分からないというのが実情です。

 

理由は、人間は何歳まで生きるか分からないから

 

必要な老後資金を計算する大前提である「何歳まで生きるか?」がが分からないので、計算しようがありません。

 

平均寿命まで生きるとシミュレーションしたとしても、平均寿命を大きく超えて長生きする可能性もあります。

 

平均寿命や平均余命までに必要となる金額を目安に貯めるというのは1つの方法ですが、それで安心とはならないのも現実。

 

なお、老後資金の概算を知りたい場合は『老後資金 シミュレーション』でググると、老後資金をシミュレーションできるサイトが探せます。

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老後資金の取り崩しはストレス大

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老後資金がいくらあれば充分なのかが正確に分からないため、老後に貯めた資金を取り崩していくのは非常に大きなストレスになることは間違いありません。

 

何歳まで生きるか分からないので、「このままのペースで資産を取り崩して大丈夫なのか?」と常に心配しなければならないでしょう。

 

ファイナンシャル・プランナーがキャッシュフロー表を使って、いくら準備すれば、何歳まで資産が持ちますということを解説していますが、それはあくまでも想定。

 

当然、想定外の出費もありますので、キャッシュフロー表通りにはいかない可能性があります。

 

シミュレーションもあくまでも目安で本当にその額で足りるかは実際に生活してみないと分からない。

 

そのような状況で資産を取り崩すことはストレス以外の何物でもないでしょう。

 

そもそも、人間は失うことに非常に強いストレスを感じます

 

貯まった資産を運用しながら一定比率で取り崩し、資産を長持ちさせる方法もありますが、結局は取り崩すわけで、想定通りに資産を維持できるかは分かりません。

 

また、老後に運用しながら資産を取り崩すのは、年齢が高齢になるほど判断力なども落ちるため簡単ではないでしょう。

 

 

人生100年時代の老後資金準備方法とは?

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では、老後資金はどのように準備するべきでしょうか?

 

老後資金を考えるうえで、資産がいくらあるかというストックも重要ですが、一定額のお金が継続的に入ってくるというフローも重視する必要があります。

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終身年金の額を増やす

老後資金の不安を解消する1つのポイントとして終身年金の額を増やすという方法があります。

 

終身年金とは、年金受給者が亡くなるまで受け取れる年金のこと。

 

例えば、公的年金である老齢基礎年金老齢厚生年金は終身年金で、年金受給者が亡くなるまで、継続的に年金を受け取ることができます。

 

受け取れる終身年金の額が増えれば、老後の不足額が減り、取り崩す資産額も減少します。

 

公的年金は、受け取りを繰り下げることにより、年金額を増やすことが可能。

 

例えば、65歳から受け取れる年金を70歳から受け取るように繰り下げれば、年金額は42%増えます

 

今後は、75歳まで繰り下げることが可能となり、年金額は84%増えます

 

亡くなるまで入ってくる終身年金の額が大きく増える事は、老後の大きな安心材料になるでしょう。

 

年金の繰り下げを選択して早く亡くなってしまった場合、繰り下げずに年金を受け取ったケースと比較して、受け取れる年金額が少なくなってしまうデメリットがあります。

 

しかし、人生100年時代は、公的年金を積立貯蓄と考えるのではなく、長生きリスクに備えるための保険と考える発想を持つべきなのは間違いありません。 

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高配当株や高配当ETFで終身年金を作る

公的年金を繰り下げる以外に、お金を働かせて終身で不労所得を得る方法もあります。

 

例えば、高配当株や高配当ETF(上場投資信託)に投資して、配当収入という不労所得を得るのも一案でしょう。

 

配当が出続ける限り、終身で受け取ることができ、自作の終身年金として活用可能。

 

仮に、2000万円を年利3%で運用できれば、年間60万円(税引前)の配当金や分配金を手にすることができます。

 

毎月5万円(年間60万円)の収入があれば、モデル世帯の老後2000万円問題は、資産をほぼ取り崩さなくてもクリアーできることになります。

 

終身年金タイプの個人年金保険はおすすめできない!

老後資金の不足を補うと聞くと、民間の生命保険会社が販売している個人年金保険を思い浮かべる方も多いでしょう。

 

実は、個人年金保険には年金受給者が亡くなるまで年金を受け取れる終身年金タイプの商品もあります。

 

しかし、終身年金タイプの個人年金保険は全くおすすめできません

 

下記記事で解説した通り、予定利率が低いため、男女とも平均寿命を大きく超えて長生きしないと、支払った保険料以上に年金を受け取ることは不可能。

 

また、定額タイプの個人年金保険の場合、インフレが起こったら実質的に受け取る年金額は目減りすることになります。 

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自作の終身年金は今の生活も豊かにしてくれる

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自戒の念を込めて書きますが、老後を心配しすぎると現在の生活が置き去りになる可能性もあります。

 

老後を悲観して貯蓄や運用にお金を回し、現在の生活は我慢ばかりという事になりかねません。

 

高配当株や高配当ETFへの投資は、分配金の出ない投資信託への投資と比較して複利効果は落ちますが、配当や分配金が手に入りますので、現在の生活のキャッシュフローが改善します。 

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毎月1万や2万でも収入が増えれば、ちょっとした贅沢もできますし、使う必要がなければ、再投資に回すこともできます。

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配当収入と値上り益のどちらを狙うべき?

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分配金の出ない投資信託への投資で値上り益を狙うのと、高配当株への投資などで配当収入を狙うのは、どちらが正解でしょうか?

 

どちらかが正解で、どちらかが不正解という事はありません。

 

値上り益(キャピタルゲイン)と配当収入(インカムゲイン)の両方を狙ってもいいでしょう。 

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私自身、iDeCo(イデコ)などでは投資信託の積立投資で値上り益(キャピタルゲイン)を狙い、更に高配当株や高配当ETFへの投資で配当収入(インカムゲイン)を得るという二本立ての運用を行っています。

 

ほったらかし投資」で投資信託を淡々と積み立てながら、配当収入も月数万円程度は手にできるようになってきました。 

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老後の安心と、現在の生活の豊かさを求めて、今後も二本立ての運用を続ける予定です

  

 

まとめ

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老後資金の必要額は、何歳まで生きるかが誰にも分からないため、正確な額を計算する事は不可能。

 

また、お金はいくら貯まっていても使えば減っていき、資産減少には強いストレスが伴います。

 

よって、ストックに注目するだけではなく、フローも重要

 

老後資金の不安を解消する方法は、少しでも長く働いて、公的年金(老齢基礎年金や老齢厚生年金)を繰り下げ受給し、終身年金の額を増やす。

 

また、ストックとしての資産を貯めるのではなく、フローを生む資産を積み上げていく。

 

預貯金は使えば無くなりますが、資産運用であれば、終身で手に入るフローを生み出せます。

 

終身で入ってくるお金の流れを少しでも多く確保することが老後の安心を生み出す事は間違いありません。