つみたてNISAを始める際に身近な銀行などで口座を開設したという方も多いでしょう。
しかし、つみたてNISA口座は1人1口座しか開設できませんので、どの金融機関(銀行・証券会社)でつみたてNISAを始めるかは非常に重要。
その理由は、口座を開設する金融機関によって下記の3点が異なるから。
- 商品(投資信託・ETF)の取扱本数
- 最低投資額
- 積立の自由度
現在、つみたてNISA口座を開設している金融機関に不満があるのであれば、変更が可能。
そこで、今回はつみたてNISA口座を変更する場合の下記ポイントについて解説します。
- 金融機関変更のタイミングは?
- 金融機関を変更するデメリットはある?
- 変更前の金融機関で購入した投資信託はどうなる?
- つみたてNISA口座を開設するおすすめの金融機関は?
- 金融機関によって商品(投資信託・ETF)の取扱本数が異なる
- 金融機関変更のタイミングは?
- 金融機関を変更するデメリットはある?
- 変更前の金融機関で積み立てた投資信託やETFはどうなる?
- つみたてNISA口座を開設するおすすめの金融機関は?
- まとめ
金融機関によって商品(投資信託・ETF)の取扱本数が異なる
上記の通り、つみたてNISA口座をどこの金融機関で開設するかによって、下記3点が異なります。
- 商品(投資信託・ETF)の取扱本数
- 最低投資額
- 積立の自由度
金融機関によって大きな違いがあるのが、 積立時に選択できる商品(投資信託・ETF)の取り扱い本数。
つみたてNISAで積み立てられる商品は、一定の条件を満たして金融庁に届け出された投資信託とETF(上場株式投資信託)に限定されています。
具体的な対象商品は、インデックス型の投資信託が167本、アクティブ型の投資信託が19本、ETF(上場株式投資信託)が7本の計193本。
実は、どの金融機関でも上記193本の商品の全てに投資できるわけではありません。
下記事例の通り、口座を開設する金融機関によって取扱本数が異なります。
- SBI証券:174本
- 楽天証券:172本
- ゆうちょ銀行:9本
- 三菱UFJ銀行:12本
取扱本数3本で全てバランス型という金融機関も
色々な金融機関の商品取扱本数を確認してみると、取扱本数が3本という銀行がいくつかあります。
取扱本数が3本は少なすぎです。
取扱本数が多ければいいというものでもありませんが、3本は選択肢の幅が狭すぎる。
更に驚いたことに、取り扱っている投資信託3本ともがバランス型(株式のみや債券のみなどとひとつの資産に偏ることなく、複数の資産や市場へ投資する投資信託)という銀行まで存在します。
つみたてNISAでバランスファンドに投資しようと考えている方にはいいかもしれません。
しかし、たまたまつみたてNISA口座を開設した身近な銀行の取り扱っている投資信託が3本で、全てバランス型というのは問題でしょう。
取りあえず、身近な銀行でつみたてNISA口座を開設した方でも、その金融機関の商品ラインナップなどに不満があれば、他の金融機関に変更が可能です。
金融機関変更のタイミングは?
つみたてNISA口座を開設している金融機関を変更したい場合、一定の手続きのもと年単位での変更が可能です。
ただし、すでにその年分の枠を一度でも利用している場合、その年の金融機関の変更はできません。
例えば、今年に一度でも積立投資していれば、金融機関の変更は来年から。
変更を希望する年の前年の10月1日から変更する年の9月30日までに、変更前・変更後それぞれの金融機関で手続きを行う必要があります。
具体的な手続方法については、楽天証券のページをご参照ください。
金融機関を変更するデメリットはある?
つみたてNISA口座を開設している金融機関を変更することに関して、特筆すべきデメリットは ありません。
金融機関を変更する手続きが面倒な点がデメリットなくらいです。
変更前の金融機関で積み立てた投資信託やETFはどうなる?
変更前の金融機関で積み立てていた投資信託やETFは買い付けられた年の1月1日から20年間、非課税で保有できます。
例えば、変更前の金融機関のNISA口座内のつみたてNISA勘定で2021年中にETFや投資信託の買付けがあった場合、変更前のつみたてNISA勘定で、最長2040年12月31日まで、非課税の適用が受けられます。
つみたてNISAで購入できる投資信託は金融庁が厳選したものなので、大きなハズレはありません。
変更前の金融機関で積み立てていた投資信託やETFを売ってしまうと非課税枠は再利用できないため、原則、そのまま保有がベターでしょう。
なお、変更前の金融機関で積み立てていた資産を変更後の金融機関に移すことはできません。
つみたてNISA口座を開設するおすすめの金融機関は?
つみたてNISA口座を開設するのであれば、SBI証券と楽天証券がおすすめです。
上記2証券会社は、商品の取り扱い本数が多く、積立の自由度も高い。また、最低投資額は100円からです。
私は、SBI証券を利用していますが、住信SBIネット銀行との連携も良く、非常に重宝しています。
余談ですが、住信SBIネット銀行はキャッシュカード無しでスマホアプリで口座から預金を引き出したり、逆に口座への入金が可能。
スマホアプリで口座への入出金がきるようになった際には軽く感動しました。
まとめ
つみたてNISAは、口座を開設する金融機関によって下記3点が異なります。
- 商品(投資信託・ETF)の取扱本数
- 最低投資額
- 積立の自由度
現在の金融機関に不満があるのであれば、変更することも可能。
おすすめの変更先はSBI証券と楽天証券です。
なお、変更前に積み立てていた投資信託については、そのまま非課税期間終了まで保有することも可能。
売却すると非課税枠の再利用はできないので、そのまま保有するのがベターでしょう。