
街を歩くと、「新NISAの相談は〇〇銀行へ」といったのぼりやポスターを見かけます。
窓口で相談して、そのまま銀行でNISA口座を開設する人も少なくないでしょう。
しかし、銀行でNISA口座を開設するのはおすすめできません。
その理由は、ネット証券に比べて運用成果に大きな差が出る可能性があるから。
今回の記事では、ゆうちょ銀行を例に「銀行でのNISA口座開設をおすすめしない3つの理由」について解説したいと思います。
「どこでNISA口座を開けばいいんだろう?」と迷っている方は参考にしてください。
理由①NISA口座で購入できるファンド(投資信託)が少ない
新NISAで資産を増やすためには、購入する投資信託の選択が非常に重要。
しかし、銀行でNISA口座を開くと、その「選択肢」が極端に少なくなってしまいます。
つみたて投資枠で購入できる投資信託は、金融庁の条件を満たした商品に限定されています。
現在、対象ファンドは343本(2025年9月1日現在)。
そのうち、ゆうちょ銀行で買えるのはたったの15本しかありません。
一方、SBI証券なら約280本と圧倒的に選択肢が多い。
数が多ければ良いわけではありませんが、15本では少な過ぎるといえます。
さらに、成長投資枠で購入できる約2000本の投資信託のうち、ゆうちょ銀行のNISA口座では62本しか買えません。
加えて、銀行のNISA口座では「トヨタ」や「ソニー」といった個別株(上場株式)も購入できない点に注意が必要です。
理由②人気のファンドが買えない場合がある
「選択肢が少なくても、人気の優良ファンド(投資信託)が買えれば安心」と思うかもしれません。
しかし、銀行のNISA口座では個人投資家から圧倒的に人気があり、運用成績も好調な「定番ファンド」が買えない可能性があります
新NISAで人気のファンド上位3本は下記の通り。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- iFreeNEXT FANG+インデックス
ゆうちょ銀行のNISA口座では、上記3本はどれも買えません。
仮に、ゆうちょ銀行のNISA口座で全世界株式に投資したい場合、「つみたて全世界株式」を選ぶことになり信託報酬は年0.198%。
一方、同じ指数に連動する大人気の「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)」なら年0.05775%と、3倍以上の差があります。
同じ指数(インデックス)に連動する投資信託であれば手数料が最安のファンドに投資したいところ。
この「選択肢の少なさ」が、将来の利益を削ってしまうことにつながります。
理由③窓口では購入時手数料がかかる
ゆうちょ銀行の窓口で成長投資枠の投資信託を買うと、最大で購入額の2.2%の購入時手数料がかかります。
日本郵政グループのJP投信のファンドでも1.1%の手数料が必要。
一方、ネット証券のSBI証券なら成長投資枠で投資信託を購入する際の手数料は完全無料。
銀行が購入時の手数料を取るのは、立地の良い店舗の維持費や人件費がかかっているから。
中には「プロに相談できる相談料」と考える人もいるかもしれません。
しかし、 窓口の担当者は「商品を販売するプロ」であって、必ずしも「顧客の資産を増やす運用のプロ」ではありません。
上司からノルマを課せられた商品をすすめる可能性もあります。
手数料を払ったからといって、必ずしも運用成果につながるとは限らないという現実を理解しておく必要があります。
まとめ

銀行でNISA口座の開設をおすすめしない理由は下記3つ。
- 選べるファンドが少ない
- 人気ファンドが買えない場合がある
- 購入時手数料がかかる
銀行の窓口は安心感があるかもしれませんが、資産を効率的に増やすという視点では、ネット証券に軍配が上がります。
新NISAで失敗しないための最初のステップは、口座開設の場所選び。
商品ラインナップが豊富で、手数料が格安(無料)なネット証券(SBI証券や楽天証券など)を選ぶことが、長期的な資産形成の成功への近道となります。
後悔しないために、まずは金融機関選びを慎重に行いましょう。