数年前に「老後2000万円問題」が話題になり、資産運用を始めてみようと思った方も多いことでしょう。
しかし、資産運用の大切さが分かっても原資であるタネ銭がなければ運用はできません。
収入が上がらないのに税金や社会保険料などは上がり、手取りが減る中、なかなかお金が貯まらないという方も多いと思います。
今後も手取額が減る傾向は続く可能性があるので、改めて節約術の本を読んでみました。
『遊んでいても勝手に貯まる ほったらかし貯金術』
今回は、本で紹介されていた節約術の中から私がチョイスした簡単にできる節約術をご紹介したいと思います。
お金が貯まらないと悩んでいる方は参考にして頂ければと思います。
節約成功の秘訣は? 固定費の削減
著者の横山さんは、節約はダイエットに似ていると解説しています。
ダイエット成功の秘訣は、体質改善や生活習慣を変え、ムリをしなくてもやせやすい体、やせやすい生活を目指すこと。
貯蓄も同じでムリのある苦しい節約では続かないので、勝手に貯まる家計を目指すべき。
ムリのある苦しい節約をせず、勝手に貯まる家計を目指すには変動費ではなく、固定費を削減すべきです。
固定費と変動費の違いとは?
ここで、簡単に固定費と変動費の違いを解説したいと思います。
固定費とは?
固定費とは、毎月や毎年など定期的に一定額を支払う費用のことです。
固定費の例は、下記の通りです。
- 住居費(住宅ローン、家賃)
- 通信費
- 生命保険料
- 損害保険料(自動車保険、火災保険など)
- 教育費
- 車関連費(車のローン、駐車場代)
変動費とは?
変動費とは、日々のやりくりによって変動する費用のことです。
変動費の例は、下記の通りです。
- 食費
- 娯楽費
- 交際費
- 雑費
変動費の節約は、労力のわりには効果が低くなります。
例えば、毎晩のおかずを一品減らすという節約法は大きな額の節約にはつながりませんし、健康のバランスが崩れ、家族の健康を害してしまう可能性もあります。
家族の健康を害せば、かえって医療費がかかり、出費が増えてしまう可能性があります。
変動費の節約は、常に頑張らないと節約効果が続きません。
しかし、固定費は上手に削減できれば、最初に少し手間はかかりますが、あとは勝手に節約が可能となります。
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固定費の把握
節約の第一歩で重要なのが、固定費の把握です。
どのようなことに対して出費しているのかを把握しないことには、節約のしようもありません。
本の中では、1ヶ月分の全ての固定費を紙に書き出すことをすすめています。
家賃や通信費、駐車場代、保険料などだけでなく、アプリの月額利用料や動画見放題サービスの利用料など、細かい出費も書き出します。
この作業で必要性の低い固定費に気付く可能性も。
解約するつもりでそのままになっているサブスク系のサービスなどが見付かるかもしれません。
簡単節約術4選
簡単に削減できて、節約に効果的な固定費を4つ選んでみました。
格安スマホ(格安SIM)への乗り換え
やはり、大手キャリア(au・ソフトバンク・NTTドコモ)から格安スマホ(格安SIM)への乗り換えは、節約効果が高くなります。
少し手間はかかりますが、一度、格安スマホ(格安SIM)に変更してしまえば、その後はずっと節約効果が続きます。
私も夫婦で数年前に大手キャリアから格安スマホ(格安SIM)に変更しましたが、通信費が月額1万円程度安くなりました。
年間では約12万円の節約。
以前、格安スマホ(格安SIM)は電話を頻繁に利用する方には、かえって通信費が高くなるという注意点がありました。
しかし、格安スマホ(格安SIM)にもかけ放題プランが誕生。
私は携帯電話を仕事で使うので、格安SIMでかけ放題プランが出てから乗り換えました。
自動車保険や生命保険などの見直しによる保険料削減
自動車保険や火災保険、生命保険の見直しも非常に節約効果が高くなります。
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自動車保険
自動車保険は、一括見積もりサービスを利用して複数社の保険料を比較すると、保険料を安くできる可能性があります。
特に現在、代理店型の自動車保険に加入している方が、通販型の自動車保険に乗り換えると、年間で2、3万円程度安くなる可能性大。
自動車保険の一括見積もりは無料で利用できますので、保険料比較だけでもしてみてはいがでしょうか?
『「保険スクエアbang!」自動車保険一括見積もり比較【無料】」』
自動車保険の乗り換えについては、下記記事も参考にしてください。
なお、車に関しては、所有せずにシェアするという考え方もあります。
車は所有しているだけでお金がかかります。
週末の買い物くらいしか車に乗らないというのであれば、思い切って車を手放すという発想もアリ。
所有からカーシェアリングにすれば、年間で10万円以上の節約になる可能性があります。
火災保険
火災保険も自動車保険と同じように一括見積もりにより、複数社の保険料を比較することが可能です。
火災保険は、2022年10月にも値上げが予定されているので、今のうちに保険料が安い保険会社を見付けて、乗り換えて長期で契約しておくのも一つの手です。
火災保険一括見積もりサービスも無料で利用可能です。
生命保険
生命保険は、自動車保険や火災保険のように簡単に複数社を比較して保険料を下げるというわけにはいきません。
現在の保障内容を確認し、ムダがないかを専門家に確認してもった方が安心です。
下記のようなFP(ファイナンシャルプランナー)による無料相談サービスなどを利用して保険料を削減する方法もありますが、無料相談を利用すると、ほぼ確実に保険の営業を受けます。
保険の営業を受けたくないのであれば、保険を取り扱っていないFPによる有料相談を利用する方法もあります。
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電気料金やガス料金の見直し
2016年4月から「電力の自由化」が始まり、大手電力会社だけでなく、さまざまな電力会社と契約できるようになったことをご存知の方も多いと思います。
また、2017年4月からは「都市ガスの自由化」も始まっています。
大手電力会社や大手ガス会社から契約する会社を変えるだけで、電気代・ガス代を安くできる可能性があります。
条件にもよりますが、年間で数万円の節約が可能な場合があります。
「エネチェンジ」などを使えば、簡単に複数社の電気料金・ガス料金を比較できます。
サブスクリプションサービスの解約
有料のアプリ や動画見放題サービスなど、サブスクリプション系のサービスで利用していないものがあれば、解約することが節約につながります。
1つ1つのサブスクサービスは安くても、年間合計で考えると、結構な額になることもあります。
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まとめ
ほったらかしでも貯金が増える家計を目指すのであれば、固定費を削減すべきです。
今回、ご紹介した固定費の削減は、最初に少し手間がかかりますが、その後は勝手に支払額が減り、ストレスのない節約が可能です。
まずは固定費を把握することから始めてみてください。
ストレスのないおすすめの節約術は、下記の通りです。
- 格安スマホ(格安SIM)への乗り換え
- 保険料削減(生命保険・自動車保険・火災保険)
- 電気料金やガス料金の見直し
- サブスクリプションサービスの解約
そして、著者の横山さんがすすめている目標貯金額である手取り年収の6ヶ月分が貯まれば、「ほったらかし投資」にチャレンジしてみてください。
「ほったらかし投資」の始め方などについては、下記記事をご参照ください。
今回、ご紹介した本には、他にも多数の節約術が紹介されています。
全ての節約術を一気にやろうと思うと、挫折してしまいます。始めやすい節約術から始めて頂ければと思います。