老後資金などの不安から副業を考えている方も少なくないでしょう。また、副業が解禁される企業が増えています。
いろいろな種類の副業がある中で株式投資を考える方もいますが、おすすめできません。
実は、私自身が株式投資を副業にしようと考えながら挫折しました。
私の経験を通して、副業に株式投資をおすすめできない4つの理由を解説します。
株式の短期トレードはリスクが高くなる
株式投資を副業にしようとすれば軍資金(運用資金)の額にもよりますが、投資というより投機である短期トレードを選択することになるでしょう。
例えば、運用資金が100万円の場合、配当金(インカムゲイン)狙いの投資だと年間で5万円もあればいいほう。
運用資金が100万円程度で月数万円以上の副業収入を得ようとすれば、短期トレードでキャピタルゲイン(売買差益)を狙うしかありません。
短期のトレード、つまり投機的な取引はリスクが高くなりがち。
限られた運用資金で、ある程度の収益を狙うわけですから値動きの大きい銘柄を売買することになります。
大きな収益が狙えるということは、大きな損失を被る可能性があるということの裏返し。
低リスクでハイリターンはこの世には存在しません。
株価の予想が外れれば、収入を得るどころか、大きな損失を被る可能性があります。
株式の短期トレードで短期間で億り人になった方の事例もありますが、運の要素もあり再現性の高い手法はありません。
億り人になった方がいる一方で、誰にも知られることなく資産を大きく減らして株式市場から去った人の方が多いことは間違いないでしょう。
株式の短期トレードは本業に支障をきたす可能性あり
日本の個別株で短期トレードを行うのでれば、 日中の仕事の合間に株価をチェックする回数が増えます。
日中の株式取引を避けるために米国株など海外市場に投資すれば、日本では夜中に取引することに。
睡眠時間が削られて本業に悪影響が出る可能性があります。
短期のトレードは頻繁に株価をチェックしておく必要があります。
日本市場、海外市場のどちらにしても本業に影響が出る可能性はゼロではないでしょう。
長期投資のリターンは低い
短期トレードがリスクが高くなるのであれば、長期投資であればいいかというと、そう単純な話ではありません。
長期投資であればリスクを下げることはできますが、リターンも下がります。
リスクとリターンは表裏一体。
例えば、当ブログで何度もおすすめしつつ私自身も実践しているインデックス投資による期待リターンは5%程度。
100万円の軍資金を投入しても年間5万円、1,000万円を投入して年間50万円。
更に、ここから税金が引かれますので、1,000万円を投入して月3万円程度の収入。
軍資金であるタネ銭が少なければ話になりません。
また、注意が必要なのが、毎年確実に5%の利回りが得られるわけではないという点。
利回りがマイナスの年もあれば、大きくプラスの年もある。
長期的な平均リターンは5%だとしても、単年度の収支は安定しないことは考慮しておく必要があります。
株式投資は確実性がなく、損をする可能性あり
投機的な短期取引をするにしても、長期で投資するにしても、株式投資は元本保証ではないので元本割れの可能性があります。
投入する資金にもよるますが、暴落などに遭うと大きく資産を減らしてしまう可能性も。
副業の種類によっては株式投資以外でも損をする可能性がありますが、株式投資で稼ぐことを考えると、それなりの資金を投入する必要性があるので、他の副業に比べて損失額が大きくなることも考えられます。
投資と副業は切り離して考える
上記の通り、副業としての株式投資はおすすめできません。
私も一時期までは株式投資を副業にしようと考えていましたが、運用資金が少ない間はリスクの高い取引をせざるを得ず、副業には適さないという結論に達しました。
しかし、投資信託やETFなどを活用した長期での資産運用は副業と切り離して考えています。
まずは稼げる本業や副業で入金力を上げ、種銭を増やす。
本業や副業で稼いだお金で投資信託やETFなどの資産を買えば、時間はかかりますが労働収入と同じように大きな収入の柱になる可能性があります。
私は個別株やFXなどでの失敗を繰り返し、資産運用では遠回りをしてしまいました。
しかし、現在ではインデックスファンド(投資信託)を積み立てつつ、ETFや高配当株などの資産を購入することにより、月数万円程度ですが収益が入るようになってきました。
まとめ
副業で株式投資をおすすめしない理由をまとめると下記の通り。
- 株式の短期トレードはリスクが高くなりがち
- 株式の短期トレードは本業に支障をきたす可能性あり
- 長期投資のリターンは低い
- 株式投資は確実性がなく、損をする可能性あり
運用資金が少ない場合の副業には向かい資産運用ですが、軍資金であるタネ銭が大きくなれば大きな力を発揮します。
まずは稼げる本業や副業で入金力を上げ、種銭を増やす。
お金が働いてくれるようになれば、自分以外にもう一人稼ぐ人が増えるようなイメージになります。
やり方によっては、FIREやサイドFIREも可能となるでしょう。