投資を始めようと考えた時に最も気になる点は、いくらから始められるのかということではないでしょうか?
投資と聞くと、少なくとも数十万若しくは数百万は用意する必要があるのではないかと考える方も多いと思います。
実は、投資は驚くほど少額から始めることが可能。
投資に対する誤ったイメージで資金的なハードルを上げてしまう方がいます。
投資を始めたいが、資金がないと考えている方は、今回の記事を読んで気軽に投資が始められることを知って頂ければと思います。
- 1.株式投資はいくらから始められる?
- 2.投資信託は100円から購入が可能|積立投資に最適
- 3.少額投資のデメリットとは?|投資額100円は資産運用を始めるきっかけ
- 4.いくら投資すべきか?|積立シミュレーションで目標額への積立額を逆算する
- まとめ
1.株式投資はいくらから始められる?
個別の企業に投資する株式投資を始めるには、投資する企業にもよりますが、一般的に10万円程度の資金が必要となります。
株式の購入価格は「株価×株数」で決まります。
単元株数は100株と決まっているので、株式を購入する際には「株価×単元株数」の資金が必要となります。
例えば、日本の株式市場で時価総額トップであるトヨタ自動車の株式を購入する場合には、2,000円(2022年10月6日終値)×100株で200,000円が必要となります。
上記金額だけでなく購入時の手数料が上乗せされ、20万円を超える資金が必要となります。
最近では10万円程度の資金で株式を購入できる上場企業もありますが、投資先を分散しようと考えると、数十万円程度は必要となります。
2.投資信託は100円から購入が可能|積立投資に最適
実は、投資信託への投資であれば、100円からでも始められます。
現在では、100円から投資信託を買える証券会社もあります。
100円では自動販売機で缶ジュース1本も買えない時代ですが、投資信託は100円からでも始められます。
よって、投資信託であれば、ある程度の資金が貯まってから投資を始めようと考える必要はありません。
極端に言うと、投資を始めようと思った瞬間から始められる時代になりました。
更に、投資信託は下図の通り、投資家から集めたお金を複数の企業などに分散投資する仕組みの金融商品なので、100円でも分散投資ができる仕組みです。
100円か投資信託を購入できる証券会社
では、100円から投資信託を買える証券会社は、どの程度あるのでしょうか?
100円から投資信託を買える証券会社をいくつかご紹介します。
ネット証券と呼ばれる証券会社の多くが、100円から投資信託を購入できます。
また、大和証券やSMBC日興証券などの大手証券会社でも毎月などの積立購入であれば、1,000円から投資信託の購入が可能です。
資金面で考えると、投資のハードルは非常に低くなっています。
まとまった投資資金がないという初心者の方であれば、投資信託の積立投資がおすすめです。
毎月100円程度からの積立投資であれば、すぐにでも始められるでしょう。
つみたてNISAを活用し、少額から「ほったらかし投資」を始めてみてはいかがでしょうか?
スポンサーリンク
投資信託の買付手数料は無料が当たり前の時代に!
少額の積立投資で気になるのが買付時の手数料。
積立投資は毎月などの一定間隔で投資信託を買い続けるので、購入の度に手数料がかかるのであれば、積立期間が長期になるほど手数料が大きな額になります。
最近では、証券会社間の手数料引き下げ競争で少額の積立投資がやりやすくなりました。
楽天証券や松井証券などのように、全ての投資信託の買付手数料を無料としている証券会社もあります。
また、購入時の手数料が無料のノーロードの投資信託もあります。
3.少額投資のデメリットとは?|投資額100円は資産運用を始めるきっかけ
100円であれば心理的な壁も低くなり、資産運用を始めてみようかなと思った方も多いかもしれません。
しかし、100円であればと月100円で投資信託を買い続けていったらどうなるでしょうか?
毎月100円で投資信託を購入して積立投資をした場合をシミュレーションしてみると、下記のようになります。
積立投資開始30年後の積立額は36,000円。
仮に積立額が2倍になるような運用ができても72,000円、積立額が10倍になっても36万円。
実際にシミュレーションしてみると、100円では積立額が少なすぎることが分かります。
投資は一歩を踏み出すところに一番大きな力が必要。
損をしてしまうのではないかという心理的な恐怖に打ち勝つ必要があります。
そういう心理面の重荷を100円という金額が軽減してくれ、100円であれば全て失っても大したことはないという気持ちにさせてくれます。
しかし、100円という少額投資はあくまでも投資のきっかけであって、投資に慣れてくれば、投資額(積立額)を上げていくことが必要になります。
スポンサーリンク
4.いくら投資すべきか?|積立シミュレーションで目標額への積立額を逆算する
では、積立投資をするのであれば、毎月どれくらいの積立金額を考えておけばいいのでしょうか?
証券会社などの積立シミュレーションを活用して、目標額から逆算するといいでしょう。
「積立 シミュレーション」などでググれば、積立投資をシミュレーションできる証券会社などのサイトが沢山ヒットします。
例えば、下記のような楽天証券のシミュレーションを活用するといいでしょう。
楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」は、目標達成のための毎月積立額を計算できるだけでなく、目標達成のための積立期間やリターン率なども計算できます。
例えば、「老後2000万円問題」が話題となりましたが、現在40歳の人が65歳までに2000万円積み立てるには年利3%で月いくら積み立てる必要があるのでしょうか?
シミュレーションを使うと、毎月44,842円とすぐに結果が出ます。
(出典:楽天証券)
上記結果を見て毎月4.5万円を積み立てるのは厳しい、月3万円が限度という場合には毎月3万円で、40歳から25年間積み立て2000万円達成するのに必要なリターンを計算してみます。
シミュレーションを使うと、年率5.7%という結果がすぐに結果が出ます。
(出典:楽天証券)
積立シミュレーションを利用することにより、目標額に対して毎月いくらずつ積み立てていく必要があるのかや、どのくらいのリターンが期待できる投資先を選ぶべきなのかなどの参考にできます。
スポンサーリンク
まとめ
以前に比べて、投資に対する心理的なハードルは非常に下がっています。
投資に興味があるが、資金がないと考えている方は、まず100円からスタートしてみるというのもアリでしょう。
また、最近ではTポイントなどを使ったポイント投資などもあり、資産運用を始めやすい環境が整っています。
資産運用というと構えてしまう人がいますが、まずは負担にならない金額やポイントなどから資産運用を始め、慣れてくれば、目標額を定めて本格的な投資をスタートすればいいでしょう。
何事もまずは一歩を踏み出すことが重要であり、一歩踏み出せれば、そこからの継続は楽になります。
なお、積立投資を始めるのであれば、つみたてNISAの利用をおすすめします。