現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金など「お金」の知恵について語ります

【資産運用の始め方】投資資金の最も簡単な作り方とは?


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老後2000万円問題」をきっかけに、老後資金について不安を持っている方が少なくありません。

 

老後資金を確保するために資産運用を始めようと思っても、その資金(元手)がないと悩んでいる方も多いでしょう。

 

資産運用を始めるには、まずは投資に回す資金(元手)を作ることが必要となります。

 

今回の記事では、投資に回す資金を作る方法と、いくら貯まったら資産運用を始めるべきかについて解説したいと思います。

 

 

投資資金の作り方

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投資資金を作るには、余裕資金を生み出す必要があります。

 

当たり前の話ですが、余裕資金を生み出すには、下記の計算式が成り立ちます。

収入 - 支出 = 余裕資金

 

結局、投資に回す余裕資金を生み出すには、下記2つの方法しかありません。

  • 支出を減らす
  • 収入を増やす

 

資産運用を始めるのは生活防衛資金が貯まってから

なお、余剰資金を作ることができても、いきなり資産運用を始めることはおすすめできません。

 

投資で最もやってはいけないことは短期的に必要となる可能性のある資金の投入

 

例えば、運用開始直後に教育資金などでお金が必要となれば、元本割れを覚悟で株式や投資信託などの資産を売却する必要が発生してしまいます。

 

資産運用に回す資金は長期間、使う予定のないお金にすべき。

 

投資を始める前には、生活防衛資金として最低でも生活費の3ヶ月~6ヶ月分程度の蓄えは欲しいところです。

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支出を減らして投資資金を作る

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資産運用をするための余裕資金を生み出す最も簡単な方法は支出を減らすことです。

 

すでに家計の見直しをしている方であれば別ですが、何にいくら使っているか分からないという状態であれば、家計の節約でかなりの余裕資金を生み出せる可能性があります。

 

最も効果的な方法が固定費の削減

 

生命保険や自動車保険などの保険料や通信費、車の維持費などの見直しは、大きく節約できる可能性があります。 

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収入を増やして投資資金を作る

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支出を減らす以外にも、収入を増やして投資資金を作るという方法もあります。

 

最近では副業が認められている企業も増えてきたので、スキルアップを兼ねて副業を考えるのも一つの方法でしょう。

 

しかし、収入増は簡単ではありません。

 

現実的には、支出の削減から手を付けるべきでしょう。

 

 

投資はいくら貯まったら始められる?

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支出を減らしたり、収入を増やすなどして余裕資金を生み出せたら、投資用の資金はいくら貯める必要があるのか、また、いくら貯まったら運用を始められるのでしょうか?

 

実は、投資用資金を貯める必要はありません

 

「投資はいくらから始められますか?」という質問が多いのですが、投資信託であれば100円からでも始められます。

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100円から投資信託が購入できる時代なので、生活防衛資金が貯まったら余剰資金を積立投資に回してみるのもおすすめ。

 

いきなり大きな額での投資は心理的なハードルが非常に高くなります。

 

少額の積立投資であれば、投資初心者の方でもハードルは下がると思います。

 

ただし、100円から投資信託の積立投資が可能とはいっても、いつまでも月100円の積立では資産が増えません。

 

資産運用に慣れてくれば、積立投資に投入する1回当たりの資金を増やしていくべきです。

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貯蓄を投資に回す

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支出を節約したり収入を増やして投資資金を作る以外に、ある程度の貯蓄がある方については、普通預金や定期預金などから投資に資金を回すという方法もあります。

 

今の生活は収入と支出がほぼイコールで投資資金に回す余剰資金を作れなくても、以前に貯めた普通預金や定期預金がある方もいるでしょう。

 

そのような場合には、その普通預金や定期預金から生活防衛資金を差し引いた残りの資金を投資に回すといいでしょう。

 

その際に一括で資産運用に資金を移すのが怖いという場合には、積立投資などの仕組みを使って少しずつ投資に資金移動するという方法もあります。

 

積立投資を活用するのであれば、税制上優遇されている個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)つみたてNISAを活用した「ほったらかし投資」がおすすめ。 

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普通預金や定期預金をiDeCoに回せば節税になる

普通預金や定期預金などに眠っているお金を個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)に移すだけで、所得控除のメリットを受けることが可能。

 

銀行に老後資金を置いておいても金利は雀の涙ほどしか付きません。

 

個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)にお金を移して所得控除を受けた方が所得税・住民税の負担が減る分、メリットがあります。

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ただし、iDeCo(イデコ)の場合には、60歳まで資金が出せないというデメリットがあることにご注意ください。

 

なお、貯蓄を積み立て形式で資産運用に回す場合、一括で資金投入したケースに比べて利益が減る機会損失が発生する可能性があることにも注意が必要です。 

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まとめ

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投資資金を作るためには、最も簡単な支出の削減から手を付けるのがおすすめ。

 

保険料や通信費などの固定費を節約すれば、余裕資金が生み出せます。

 

余裕資金を作り生活防衛資金が貯まったら、運用を始めてみてください。

 

「投資用の資金が貯まりません」という方がいますが、資産運用を始めるのにお金を貯める必要はありません

 

100円から投資信託を買える時代なので、まずは少額の積立投資から第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。