資産運用を始めようと思いながら、何から始めたらいいのか分からず、なかなか一歩が踏み出せないという方も多いと思います。
そんな方が一歩を踏み出すきっかけとなるオリラジ中田さんの動画2本をご紹介します。
中田さんは動画の中で、16冊の「お金の本」を読んでいきついたオススメの投資法を紹介してくれています。
何から始めればいいか分からないという方には参考になる内容だと思います。
【お金の授業総まとめ① 計16冊を読んだ中田の総まとめ】
【お金の授業総まとめ② 中田の結論は米国株「○○○」を一括購入】
今回の動画は、資産運用を始めようと思いながら一歩を踏み出せない方だけでなく、他の方がどのような考え方で資産運用を行っているかを知るという意味でも参考になる動画だと思います。
初心者におすすめできない投資法とは?
一本目の動画で、おすすめできない投資法について解説されています。
デイトレードはギャンブルであり、おすすめできない!
まず、デイトレードはおすすめできないという話からスタートします。
デイトレードは、ギャンブルであり、テクニカル分析はまやかしだと。
cisさんのようにデイトレードで成功している方もいるが、もともとギャンブル好きな人だと語られています。
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デイトレードは投資ではなく投機
確かにデイトレードは投機であり、投資ではありません。
しかし、デイトレードが稼げないわけではありません。
問題なのは、デイトレードを投資だと思って手を出してしまう初心者の方がいるということです。
投機であれば、投機だと認識して取り組むべきで、投資だと勘違いして投機を行うと、立ち直れないほどの損失を被る可能性があります。
投資と投機の違いについては、下記記事をご参照ください。
ファンダメンタルズ分析による個別株投資は現実的ではない
動画の中では、個別株投資に関してもおすすめできないと解説されています。
ファンダメンタルズ分析とは、企業の財務状況や業績などを分析し、投資する銘柄を選ぶ手法で、投資の神様ウォーレン・バフェットが活用している手法です。
私も下記の本を読みましたが、投資の神様ウォーレン・バフェットの真似はとてもできません。
個別株投資も悪くはないのですが、どのようなスタンスで資産運用を行いたいかだと思います。
仕事が終わった後や休日にがっつり企業の分析をし、投資する銘柄を選定するのが楽しいという方には個別株投資が向いているでしょう。
しかし、動画の中でも指摘されている通り、投資家になることが目的ではなく、「お金に働いてもらう」ということが目的であれば、個別株投資は銘柄選定に時間がかかり、現実的ではないとう話にも頷けます。
専業投資家でない一般の方には、個別株投資は時間がかかり難しいのが現実です。
本業があるのに、複数銘柄を分析する時間を取ることは簡単ではありません。
10〜15銘柄を選ぶことさえ簡単ではないと思います。更に購入した銘柄に関しても継続的にチェックする必要があります。
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預金や債権ではだめなのか?|インフレのリスク
2本目の動画の中では、預金や債権での運用ではダメなのかという話も出てきます。
中田さんがすすめている資産運用方法は株式投資なのですが、株式投資をすすめる理由は、預金や債権はインフレに弱く、株式はインフレに強いからです。
今後の日本ではハイパーインフレが起こる可能性があり、預金や債権だけではインフレに負けてしまい、資産価値が目減りしてしまいます。
日本では、第二次大戦後にハイパーインフレが起きているのですが、その原因は中央銀行が大量に国債を引き受けたことにあります。
現状の状態によく似ているので、今後の日本でもハイパーインフレが起こる可能性があると中田さんは指摘します。
確かに、日本銀行(日銀)は国債を引き受けるだけでなく、ETF(上場投資信託)購入という形で日本の株式市場をも買い支えています。
中央銀行が株式市場を買い支えるなど前代未聞のことで、異常だと言わざるを得ません。
下記の記事でも解説しましたが、私も今後の日本で悪いインフレが起きる可能性は高いと考えています。
例えば、苦労して貯金した「老後資金2,000万円」も、インフレで物価が10倍になれば、実質的に200万円の価値になってしまいます。
ハイパーインフレが起これば、元本保証など全く意味がありません!
資産運用には「資産を増やす」だけでなく、「資産を守る」という効果もあります。
結論:米国株(S&P500)のインデックス型ファンド(投資信託)を買え!
中田さんの結論は、「米国株(S&P500)のインデックス型ファンド(投資信託)を買え!」です。
投資信託(ファンド)とは、投資家から集めたお金をプロが運用し、その運用成果を投資額に応じて投資家に分配する仕組みの金融商品です。
投資信託は、投資家から集めた資金を分散投資するので、米国株(S&P500)のインデックス型ファンド(投資信託)を購入するだけで、米国株(S&P500)全体に分散投資をした効果があります。
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なぜ、インデックスファンドなのか?
投資信託には、大きく分けてアクティブファンドとインデックスファンドがあります。
インデックス型とは?
日経平均株価のような株価指数などのインデックス(指標)と同じ値動きをするような運用を目指す投資信託をインデックス型といいます。
インデックス型は目標とする指数に連動するように機械的に銘柄を組み入れるので、ファンドマネージャーが銘柄を選択するアクティブ型に比べて各種の手数料が安くなるというメリットがあります。
アクティブ型とは?
アクティブ型の投資信託は、運用のプロであるファンドマネージャーが調査・分析などを行い、ファンド(投資信託)に組み入れる銘柄を選択し、市場平均を上回る運用成果を目指します。
運用のプロであるファンドマネージャーが調査・分析などを行い、ファンドに組み入れる銘柄を選択し、売買するので、インデックス型に比べて各種手数料が高くなるとういうデメリットがあります。
実は、手数料の高いアクティブファンドの8割が手数料の安いインデックスファンドに負けるという事実があります。
中田さんが個別株投資をすすめない理由がここにあります。
プロのファンドマネージャーがインデクスファンドに勝てないのに、専業投資家でない一般の方が個別株投資をやってインデックスファンドに勝てるわけがありません。
よって、一般の方がお金を働かせたいのであれば、インデックス型の投資信託を買うのが正解というのが、中田さんの結論です。
なぜ、日本株ではなく米国株なのか?
なぜ、日本株ではなく、米国株なのでしょうか?
中田さんは東証一部の上場維持基準が米国P500に比べて緩すぎると指摘しています。
確かに、東証一部の上場維持基準は緩く、今後、市場の再編が行われる予定です。
私も日本株より米国株という部分に賛同できるのですが、その理由は東証一部の上場基準よりも、今後の日本市場は成長が期待できないと考えているからです。
今後の日本は少子高齢化が進み、大きな経済成長は期待できないでしょう。そう考えると、日本株で運用することは得策ではありません。
当然、日本にも素晴らしい企業が存在しますが、日本市場全体と米国市場を比べた時に、どちらを選んで投資をするべきかは明白でしょう。
一括投資か積立投資か
生活防衛資金として給料の3ヶ月分を貯めたら、それを超える資金は投資に回せと中田さんは言っています。
更に、まとまった額の軍資金があれば、積立投資の必要はなく、一括投資しろというのが、中田さんのアドバイスです。
まとまった額の軍資金があるのであれば、一括投資もアリだと思います。
そもそも、積立投資は万能な投資手法ではありません。
これからも成長していく市場にインデックス型でお金を入れるのであれば、一括だろうが、積み立てだろうが、利益が出るはずです。
しかし、投資初心者の方がいきなり大きな額を投入するのは、怖いと感じるのではないでしょうか。
初心者の方であれば、初めは少額の積み立てから始めて、慣れたら手持ちの軍資金を投入するという方法でもいいと思います。
逆に、投資を始める際に軍資金がない方は、軍資金が貯まるまで待つ必要はありません。
1万円など、少額をコツコツ積立投資するということから始めるといいでしょう。
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まとめ
中田さんのすすめる投資法を真似していいのか?
中田さんのすすめている投資法は、現状では1つの正解の形だと私も思います。
ちなみに、私のiDeCo(イデコ)のポートフォリオ(運用商品の組み合わせ)は、下記記事の通りです。
資産運用に関して一歩が踏み出せないのであれば、とりあえず真似から始めることは悪いことではありません。
しかし、いつまでも真似だけでは進歩がありません。
まずは、少額でもいいから身銭を切って投資を始めてみる。
身銭を切って始めると、経済情勢など色々なことに興味が出て、自らの頭で考えるようになります。
資産運用の方法に絶対の正解はありません。
また、現在は正解だと考えられている投資法であっても、それがいつまでも正解であり続けるという保証もありません。
自分の頭で考えることによって、より良い投資方法を見付け出したり、選んだ投資方法が時代遅れになった時に見直すことができます。
自分の頭で考える習慣を付けなければ、投資詐欺に遭う可能性もあります。