現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金などについて語ります

資産運用商品の種類とリスク


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「老後2000万円問題」で老後資金の準備を始めようと思われた方も多いと思います。しかし、どのような商品で資産運用を始めたらいいか迷っている方も多いのではないでしょおうか。

そこで今回は、資産運用には、どのような種類があるのかや、商品ごとのリスクの比較について解説します。

 

 1.資産運用時のリスクとは?

資産運用商品の種類を解説する前にリスクについて簡単に解説します。

 

資産運用においてリスクというと、「危険」という意味ではなく、価格変動の振れ幅(不確実性)を意味します。

 

株式や投資信託の価格は日々変動していますが、その変動幅のが大きいことをリスクが大きいといいます。

 

つまり、価格変動幅が大きいと、大きな収益(リターン)を得られる反面、大きな損失(マイナスのリターン)を被る可能性もあります。

つまり、「ハイリスク・ハイリターン」ということになります。

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2.資産運用商品の種類

それでは、ここから主な運用商品をリスクが低い順にご紹介します。

 

・預貯金

預貯金は預金保険制度により元本1000万円とその利息までは保証され、元本割れの可能性はありません。一方、現在のような低金利時代には大きなリターンを得ることはできません。

よって、「ローリスク・ローリターン」ということになります。

 

元本割れを起こすことなく、いつでも資金を引き出せるというメリットがある反面、リターンが低いので、長期的にはインフレに負けてしまう可能性があります。つまり、1000万円までは元本割れはありませんが、ノーリスクというわけではありません。

 

所有する全ての資産をリスクの高い投資先に入れることは危険です。数年後までの間に必要となる資金については、元本保証ですぐに引き出せる預貯金に入れておくことが現実的です。

 

・債権

国や企業などが投資家から資金を借り入れるために発行するものを債権といいます。一番有名な債権は、国が資金を借りるために発行する国債です。

 

債権は、一定期間ごとに利息が得られるとともに、満期まで保有すれば元本が戻ってきます。

 

ただし、途中で債権を売却する場合には、購入価格を割り込む元本割れが起こる可能性があります。また、満期前に債務不履行(デフォルト)となる可能性もあります。

 

なお、債権には国内債券だけでなく、外国債券があります。外国債券を購入する場合には、為替リスクを負うことになり、外貨ベースでは、元本割れがなくても、為替の関係で元本割れを起こす可能性があります。

 

個人向け国債などは、資産運用初心者の方にはリスクがほぼないという点ではおすすめですが、現在のような金利情勢では、ほとんどリターンは期待できません。

 

投資信託

投資信託(ファンド)は、投資家からお金を集めて、運用の専門家(ファンドマネージャー)が債権や株式などの金融商品分散投資をします。

 

投資信託には、株式で運用する商品以外にも債権やRIET(不動産投資信託)で運用する投資信託もあります。また、株式や債券など複数の投資対象を組み合わせたバランス型の商品もあります。

 

投資信託は投資対象が債権から株式まで多様なので、同じ投資信託というカテゴリーの中でも投資対象によって、リスクの大きさが異なる点には注意が必要です。

 

例えば、国内債券のみで運用する投資信託はリスクは低いですが、外国株式で運用する投資信託は、価格変動リスクだけでなく、為替リスクも負うことになり、リスクが高くなります。

 

・株式

個別企業の株式に投資する方法は、債券や投資信託に比べてリスクが高くなります。

 

株式型の投資信託は、多くの銘柄に分散投資されている分、リスクが低くなりますが、個別銘柄の株式に投資する場合には、個別企業の動向に大きく左右されることになり、投資信託よりもリスクが大きくなります。

 

最悪の場合、投資対象企業の倒産などにより、保有資産の価値はゼロになる可能性があります。

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まとめ

今回解説した運用商品のリスクの大きさを比較すると、下記のようになります。

『預貯金 < 債券 < 投資信託 < 株式』

 

資産運用は、資産の配分も重要になります。例えば、全ての資産をリスクの高い株式などに投入するという方法はおすすめできません。リスクの高さに応じて、資産を配分して運用する必要があります。

 

特にリスクの高い(価格の振れ幅が大きい)投資先に資金を投入する場合には、短期的には、マイナスの状態が続く可能性もあります。よって、短期的に必要となる資金をリスクの高い株式などに入れることは絶対に避けるべきです。

 

短期的に必要となる資金については、預貯金などのリスクの低い商品で運用し、長期間置いておける資金をリスクの高い商品に配分するのが基本です。

 

なお、今回は、一般の方でも理解しやすい運用商品に絞って解説しました。FX投資や仮想通貨投資などという言葉がありますが、FX(外国為替証拠金取引)や仮想通貨は、投資というよりも投機です。投資初心者の方にはおすすめできません。

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