「お金持ち」と聞いてどのような人をイメージするでしょうか。
現金や貯金を沢山持っている人でしょうか?収入が多い経営者や医師などのような人でしょうか?
お金持ちになりたいと思っている方が多いと思いますが、定義が間違っていると向かうべき方向を誤り、豊かな人生を送れない可能性があります。
そこで今回は、以下の本から目指すべき「お金持ち」になるためのポイントについて考えたいと思います。
- お金持ちの定義とは?
- 経済的自由とは?
- 経済的自由を目指すべき理由とは?
- 経済的自由を達成する方法とは?
『本当の自由を手に入れるお金の大学』
お金持ちの定義とは?
「お金持ち」の定義を考えた事があるでしょうか?
お金持ちの定義が間違っていると豊かになりたいというゴールを持っていても一生辿り着けない可能性があります。
お金持ちとは現金や預貯金が沢山ある状態でしょうか?若しくは年収数千万円など稼ぎが多い状態でしょうか?
何十億という現金や預貯金を持っていても使う額が多ければ、いずれ預貯金は無くなくなってしまう。
高額な宝くじに当たっても数年で破産してしまうという事例もよく耳にします。
一方、年収数千万円を稼ぐ経営者や医師でもお金に困っている方は沢山います。
つまり、沢山の現金や預金を持っていてたり稼ぐ額が多いという状態だけでは、お金持ちとはいえないということになります。
では、「お金持ち」とはどのような状態を指すのでしょうか?
経済的自由とは?
著者の両学長は「お金持ち」を経済的に自由になることと定義。
経済的に自由な状態とは、資産所得が生活費を上回る「生活費<資産所得」の状態のこと。
一般的に収入といえば、労働所得をイメージする方がほとんどのはず。
労働所得とは、自分が働くことによって得られる収入のこと。
給与所得と事業所得が労働所得です。
一方、資産所得とは資産を働かせることによって得られる収入。つまり、お金を働かせて得られる不労所得。
配当利子所得や不動産所得が資産所得です。
日本でもFIRE(Financial Independence, Retire Early)という概念が流行していますが、FI(Financial Independence)がお金持ちの状態。
現役時代にFI(経済的自立)を達成できれば、働くか働かないかを選択する自由が手に入ります。
経済的自由を目指すべき理由とは?
これまでの日本の金銭教育は「懸命に働き、貯蓄しなさい」というもの。
働く事は大切なことですが、貯蓄するだけではいつまで経っても豊かになれません。
預貯金はいくらあっても使えば減っていきます。
例えば、老後2000万円問題も2000万円貯めればゴールではありません。
労働収入が無くなる老後からは、取り崩しという資産寿命のカウントダウンが始まります。
現役時代は2000万円を貯めるのに苦労しつつ、老後は資産が目減りする恐怖と一生戦い続けることに。
公的年金だけでは不足する額を資産所得から生み出すことができれば、資産が目減りする恐怖から解放され、金銭的だけでなく精神的にも豊かな老後生活を送れます。
また、現役時代に資産所得が生活費を上回るFI(経済的自立)を達成すれば、RE(早期リタイア)を選択することも可能。
「懸命に働き、貯蓄する」だけだと、貯蓄が増えても不安が解消されず、いつまでも働き続けないといけなくなる可能性があります。
経済的自由を達成する方法は?
では、経済的自由を達成するためには、どうすればいいのでしょうか?
そのヒントになるのが、下記記事で紹介した「お金持ちの方程式」です。
資産形成=(収入-支出)+(資産×運用利回り)
上記の数式から導き出される「お金持ちになる方法」はたった3つしかありません。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りを上げる
収入を増やしつつ支出を削り、運用に回すためのタネ銭を作っていく。
そのためには、「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」の5つの力を身に付けるべきだと両学長は解説しています。
5つの力に「使う」が入っていますが、使ったら資産が減ってしまうのではないかと考える方もいるでしょう。
上手にお金を使う力があれば、資産形成をスピードアップさせることもできます。
例えば、自己投資などで上手にお金を使えば、稼ぐ力が上がり、タネ銭を増やすスピードを上げられる可能性もあるでしょう。
経済的自由を目指せば、完全なFI状態を達成できなくても目指している段階で資産は確実に増えていきます。
完全FIREはできなくても資産所得が増えれば、生活に余裕が生まれ、人生の選択肢が増えることは間違いありません。
私も以前はいくら貯蓄をすれば安心できるのか、と悩んでいました。
しかし、経済的自由というと概念に出会ってからFI状態を目指し「(収入-支出)+(資産×運用利回り)」を最大にすべく目標を変更しました。
まだまだ生活費には及びませんが、少しずつ資産所得が増えてきて人生に対する安心感が増しています。
まとめ
お金持ちになりたいという願望を持っている方は多いと思いますが、定義が間違っているとゴールに一生辿り着けない可能性があります。
これまでの日本の金銭教育は「懸命に働き、貯蓄しなさい」というものでした。
しかし、それではいつまで経っても豊かになれません。
また、今後も公的年金の支給額が減ることを考えると、貯蓄だけでは一生働き続けることになる可能性もあります。
経済的自由(生活費<資産所得)を目指して、「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」の5つの力を身に付けることが重要です。
『本当の自由を手に入れるお金の大学』