私も含め「お金持ちになりたい」と考えている方は多いでしょう。
お金持ちになる方法が3つしかないと言われたらどのようなことを思い浮かべるでしょうか?
実は、お金持ちの方程式があり、その方程式からお金持ちになるための3つの方法が導き出せます。
今回は、以下の本の中からお金持ちになる方法についてご紹介したいと思います。
『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲
- 世界にひとつしかない「お金持ちの方程式」とは?
- 収入を増やす確実な方法は働き手を増やすこと
- 確実に金持ちになる方法は支出を減らすこと
- 十分な元金がなければ運用しても意味がない
- 複利の資産運用では、わずかな利回りの違いが大きな差を生む
- まとめ
世界にひとつしかない「お金持ちの方程式」とは?
本書の中では、世界にひとつしかない「お金持ちの方程式」として下記の数式が紹介されています。
資産形成=(収入-支出)+(資産×運用利回り)
上記の数式から導き出される「お金持ちになる方法」はたった3つしかありません。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りを上げる
私のような特別な才能がない凡人でも上記3つの方法を実行すれば、お金持ちになれる可能性があります。
収入を増やす確実な方法は働き手を増やすこと
収入を増やすには資格をとったり、転職するなどの方法がありますが、確実性は高くありません。
最も確実に収入を増やす方法は、働き手を増やすこと。結婚しているのであれば共働きすることにより収入を増やせます。
日本のサラリーマンの生涯年収は2~3億。世界一人件費の高い日本社会で専業主婦(夫)を養うのは究極の贅沢と、橘玲さんは指摘。
例えば、専業主婦(夫)の家庭で「つみたてNISA」を利用して月3万を年利3%で積み立てると、非課税期間20年で約985万円になります。
一方、共働き家庭で夫婦で3万円ずつ合計6万円を年利3%で積み立てられれば、非課税期間20年間で約1970万円。
これだけでモデルケースの「老後2000万円問題」は、ほぼ解決。
更に、夫婦とも厚生年金に加入していれば、受け取れる年金額も増えます。
夫婦で、モデルケースの公的年金(老齢基礎年金+老齢厚生年金)約16万円/月ずつを受け取れば、合計で約32万円/月。
「老後2000万円問題」のモデルケースで考えると、老後に資産を取り崩す必要がなくなります。
最近では経済的な理由で結婚しない方も多いようです。
自分の年収が少ないから結婚しないではなく、夫婦で協力して稼ぎ、お金持ちになろうという発想もアリでしょう。
共働きであれば、ダブルインカムによって老後ではなく若くして経済的独立を手に入れられる可能性もあります。
経済的独立が手に入れば、生活上のストレスも減って夫婦関係が円満になるということもあるでしょう。
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確実に金持ちになる方法は支出を減らすこと
橘玲さんは、自分への投資で収入を上げることも大切だが、確実性はないと指摘。
しかし、支出であれば誰でも減らせます。
節約の際に食費のような変動費を真っ先に減らそうとする方がいますが、変動費の削減は大変な割には成果が低くなりがち。
例えば、夕食のおかずを一品減らしても大きな節約効果はなく、ストレスがたまるだけという可能性もあります。
支出の削減であれば、固定費から手を付けるのが得策。
本書の中では、固定費の中の住宅費が節約効果が高いと指摘されていますが、既に住宅ローンを抱えているケースなどでは、削減は難しい場合もあるでしょう。
住宅費以外の節約で簡単で効果が高いのは、保険料(生命保険料・損害保険料)と通信費の削減。
キャリアから格安スマホ(格安SIM)への乗り換えや生命保険の見直し、自動車保険や火災保険の見直しなどを行えば、大きく固定費を削減できる可能性があります。
収入を増やして、支出を削る。
こんな単純なことで「お金持ち」になれるのか、と思う方も多いでしょう。
しかし、100年語り継がれている名著である『バビロン大富豪の教え』の「黄金に愛される7つ道具」にも「収入の10分の1を貯金せよ」というものがあります。
重要なことは、意外と単純なことなのかもしれません。
本書では、サラリーマンは税や社会保険料の負担が重く、お金持ちになるのは難しいと指摘されています。
しかし、誰もが独立して事業主になれる訳ではないので、上記のような純利益(収入-支出)を増やすところから確実に実行していくしかないでしょう。
十分な元金がなければ運用しても意味がない
資産運用の利回りが高くても元金が小さければ資産が増えるスピードは遅くなります。
資産運用にはスケールメリットが重要。
例えば、資産が1億円になれば、年利1%の差で100万円の違いが発生しますが、資産が10万円であれば、年利1%の差は1,000円。
誤差といってもいいでしょう。
元金が多ければ、運用利回りが低くても増える額は多くなります。
よって、資産が増えるまでは運用利回りに固執するとかえって非効率。
お金持ちになる第一歩は、運用利回りを上げることよりも、どのように収入を増やすかや支出を減らすかを考えること。
少しでも純利益(収入-支出)を増やし、資産のボリュームを上げることに集中する方が効率的。
純利益(収入-支出)が増えれば、運用に回すお金が増え、元金が増えれば、同じ運用利回りでも資産が増えるスピードが上がります。
複利の資産運用では、わずかな利回りの違いが大きな差を生む
資産(元金)が増えてくれば、運用利回りを上げる事も重要。
しかし、運用利回りについては不確実な部分がありますし、固執しすぎるとリスクを取り過ぎてしまうことも。ムリは禁物です。
よって、運用の基本はインデックス投資(ほったらかし投資)がおすすめ。
インデックス投資が絶対というわけではありませんが、数年で資産を数倍にしようとすれば、それだけリスクを取ることに。
期待できるリターンが大きい分、逆に大きく資産を減らしてしまう可能性もあります。
最悪、資産がゼロになってしまうことも。
資産が減る危険性もあるので、大きなリスクは取り過ぎない方が無難。
投資で一攫千金を目指すのは危険です。数年で億り人になる方も話題になりますが、再現性の高い方法はありません。
インデックス投資では、短期間でお金持ちになることはできませんが、ある程度の時間をかければお金持ちになる可能性は高まります。
短期間で経済的独立を目指すのであれば、本書で解説されている黄金の羽根(手に入れた者に大きな利益をもたらす制度の歪みから構造的に発生する幸運)を拾い、投資元本を大きくするべきでしょう。
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まとめ
お金持ちの方程式は下記の通り。
資産形成=(収入-支出)+(資産×運用利回り)
そして、上記の方程式から導き出されるお金持ちになる方法は下記3つ。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りを上げる
働き手を増やして収入を増やしつつ、支出を削減することにより純利益を増やし、資産運用に回せる元金を増やすことがポイント。
運用利回りについては、不確実な部分もあるので、リスクの取り過ぎには注意が必要です。
素人が趣味の延長線上でアクティブファンドの真似事をしても結局インデックス投資の利回りには勝てないのがオチ。
そこに力を入れる位であれば、資格を取るなど人的資本を強化して稼ぐ力を上げることに注力した方が良いでしょう。