現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金などについて語ります

コロナショックで株価暴落|暴落時でも積立投資を継続すべき理由とは?


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昨年(2019年)は「老後2000万円問題」が話題となり、公的年金だけでは老後資金が心配ということで、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)つみたてNISAを始めた方も多いと思います。

 

しかし、2019年末から新型コロナウイルスの感染が拡大し始め、ここ最近は、世界的に株価が暴落しています。

 

資産運用を始めたばかりで、コロナショックによる大暴落。内心、穏やかでない人が多いと思います。

 

iDeCo(イデコ)つみたてNISAは積立投資なのですが、積立投資は株価暴落時でも継続するべきと耳にすることが多いと思います。 

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なぜ、暴落時でも積立投資は継続すべきなのでしょうか?その理由について解説します。

 

資産運用を始めた方の心配が少しでも軽くなれば幸いです。

 

1.資産運用の目的は長期の資産形成?短期の値上がり益?

株価暴落時には、心が乱れて冷静な判断力を失ってしまいがちです。私もこのような記事を書きながらもどこか心が落ち着かない感じがします。

 

このような時こそ、何を目的に資産運用を行っているかを再確認してください。

 

個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」や「つみたてNISA」をやっている方の多くは、長期での資産運用を考えていると思います。

 

特にiDeCo(イデコ)は、原則、60歳まで掛け金を引き出すことはできないわけですから、老後資金の準備が目的となります。

 

短期間で利益を出すことが目的であれば、株価の上下動に合わせて売買する必要があります。

 

しかし、 長期での資産運用を考えているのであれば、短期間の株価の上下動を気にすると、かえって運用成果が下がってしまう可能性もあります。

 

株価の変動に合わせて売買する投機は、うまくいけば大きな収益を上げることができますが、常に相場を見ることができない一般の方には向いていません

 

短期の収益を狙うのではなく、長期の資産形成を考えているのであれば、いつ株価暴落が起こるのかは分からないので、積立投資を基本として、積立を継続することが最も合理的な方法でしょう。

   

 

2.株価が暴落しても慌てて売ったり、積立投資をやめてはいけない

個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」や「つみたてNISA」は、ドルコスト平均法を活用した積立投資の制度です。

 

ドルコスト平均法とは、価格が日々変動する株式や投資信託などの金融商品を一度に購入せず、一定額ずつ定期的に継続して購入する投資手法です。

定額購入法とも呼ばれ、一定額ずつ定期的に継続して購入することにより、買付単価を抑える方法です。

 

投資信託の積立投資の際によく紹介される投資手法で、毎月●万円など定期的に一定額ずつ投資信託を購入することにより、高い時には少なく、安い時には多く買うことになり、結果的に買付単価を平準化することができます。

 

相場が下がっている時に積み立てを止めるということは、安い時に沢山買うというドルコスト平均法のメリットを放棄しているのと同じです。 

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3.投資信託は株価暴落時でもゼロにならない?

積立投資がドルコスト平均法を活用していると理解できても、株価の暴落で積み立てている投資信託がゼロになったらどうするのか、と思われている方もいるでしょう。

 

実は、投資信託の基準価額(1万口あたりの価額)がゼロになる可能性は非常に低いといえます。

 

数百の銘柄を組入れた投資信託や、多いものでは千以上もの銘柄を組み入れている投資信託もあります。

 

理論上は、ファンドが保有しているすべての株式や債券などが倒産や債務不履行などで価格が0円になると純資産総額が0円になり、基準価額も0円になります。

 

しかし、上記の通り、ファンドは通常複数の銘柄に分散投資をしているので、株価が暴落する局面でも組み入れている銘柄が全て0円になる可能性はほぼないといっていいでしょう。

  

 

4.積立投資を行う投資信託の選定は重要

ドルコスト平均法を利用した積立投資はリスクを下げる方法とはいえ、絶対に損をしない万能な方法ではありません

よって、基準価額の上がらない投資信託を買ってしまうと、ドルコスト平均法を活用しても運用成果を上げることはできません。

 

成長が期待できる市場で運用している投資信託を選び、積み立てる必要があります。

 

私の事例を紹介すると、積立投資の大部分は、世界株式で運用する投資信託(インデックス型)です。

その理由は、世界経済を考えたとき、今後も成長が期待できると考えているからです。

 

今回のコロナショックのようなことがあれば、一時的に積み立てている投資信託の基準価額が暴落することはあります。

しかし、新型コロナウイルスの感染が終息すれば、世界経済は再度、力強く成長していくはずです。

 

私は上記のように考えているので、世界株式型の投資信託の積立投資を継続しています。

株価暴落時は「株のバーゲンセール」で、絶好のチャンスだと捉えています。

 

今後、成長するだろう市場で運用するのであれば、株価の暴落も最高のチャンスになるわけです。

 

結論として、積立投資しているファンド(投資信託)が間違いなければ、相場暴落時も積立投資は継続するの一択しかありません。

 

 

5.株価暴落はいつ起こる?いつまで続く?

長期で資産運用を行うと、リーマンショックや今回のコロナショックのような株価暴落を経験することもあると思います。

株価暴落はいつ起こり、いつまで続くのでしょうか?

 

株価暴落はいつ起こるかは誰にも分かりません

 

昨年の今頃、今年のコロナショックを予想できた人はだれ一人としていないでしょう。株価暴落の時期を正確に予想することは不可能です。

 

また、株価暴落がいつまで続くかも誰にも分かりません

新型コロナウイルスによる新型肺炎の感染がいつ終息するかは、誰にも分かりません。よって、今の下落相場がいつまで続くか、いつ終わるかも分かりません。

 

しかし、歴史を振り返れば、今まで何度も大きな株価暴落がありましたが、その都度、世界経済は復活し、株価も大きく回復してきました。

 

約10年前のリーマンショックでも大きな株価暴落がありましたが、その後、世界経済は復活し、下図の通り株価も回復しました。

全世界株式(MSCI ACワールド・インデックス)の動き

(出典:キャピタル・グループ) 

 

今回の新型コロナウイルスによる感染がいつまで株式市場に影響するか分かりませんが、終息すれば、リーマンショック後と同じように世界経済は成長軌道に戻るでしょう。

 

 

まとめ

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資産運用時に一番やってはいけないことが冷静さを失うことだと私は思っています。

冷静さを失うと、大きく資産を減らしてしまう可能性があります。 

 

株価暴落時は、心を乱されますが、ご自身の資産運用の本来の目的を再度、確認し、積立投資を行っているファンド(投資信託)が間違いないと考えるのであれば、淡々と積立投資を続けるべきです。

 

株価暴落時に積立投資を継続することが、最終的には大きな運用成果につながります。