当ブログでは2024年から始まる新NISA制度に向けて、今年からつみたてNISAを始めることをおすすめしています。
つみたてNISAを始める際に身近な銀行などで口座を開設しようとする方も多いですが、それはおすすめできません。
つみたてNISA口座は1人1口座しか開設できませんので、どの金融機関(銀行・証券会社)でつみたてNISAを始めるかは非常に重要。
その理由は、口座を開設する金融機関によって下記の3点が異なるから。
- 商品(投資信託・ETF)の取扱本数
- 最低投資額
- 積立の自由度
また、2024年には2023年にNISA口座を保有している金融機関で新NISA口座へ移行するので、金融機関選択は最重要ポイントです。
今回の記事では、以下の本を参考に、つみたてNISA口座を開設する金融機関の選び方とおすすめの証券会社を解説します。
つみたてNISAの始め方|金融機関を選ぶ際の3つのポイント
つみたてNISAを始める際に、どの金融機関で口座を開設するかは非常に重要となります。
その理由は、金融機関ごとに下記3点が異なるから。
- 商品(投資信託・ETF)の取扱本数
- 最低投資額
- 積立の自由度
それぞれのポイントについて解説します。
・商品(投資信託・ETF)の取扱本数が異なる
つみたてNISA口座を開設する金融機関によって、積立時に選択できる商品(投資信託・ETF)の取り扱い本数が異なります。
つみたてNISAの対象商品は、一定の条件を満たして金融庁に届け出された投資信託とETF(上場株式投資信託)に限定されています。
具体的な対象商品は、インデックス型の投資信託が192本、アクティブ型の投資信託が27本、ETF(上場株式投資信託)が8本の計227本。
実は、どの金融機関でも上記227本の商品の全てに投資できるわけではありません。
下記事例の通り、口座を開設する金融機関によって取扱本数が異なります。
- SBI証券:193本
- 楽天証券:190本
- ゆうちょ銀行:12本
- 三菱UFJ銀行:12本
ゆうちょ銀行とSBI証券では、取扱本数に181本もの差があります。
取扱本数が多ければいいということではありませんが、選択肢の幅が広がるという意味で、取扱本数が多いに越したことはありません。
・最低投資額が異なる
つみたてNISAの年間40万円という投資上限枠はどこの金融機関でも同じですが、最低積立額は金融機関によって異なります。
主な金融機関の最低投資額の比較は下記の通り。
- SBI証券:100円~
- 楽天証券:100円~
- ゆうちょ銀行:1,000円~
- 三菱UFJ銀行:1,000円~
一部のネット証券会社では100円からの積立投資が可能です。
正直、毎月100円の積み立てでは少なすぎますが、初心者の方が資産運用を始めるには、100円からという手軽さはありがたいところでしょう。
・積立の自由度が異なる
どの金融機関でも「毎月」の積立は可能ですが、「毎週」や「毎日」の積立は一部のネット証券会社でしか対応していません。
例えば、三菱UFJ銀行では「毎月」一定額を自動的に購入する積立投資のみ。
一方、SBI証券は「毎日」「毎週」「毎月」「複数日」「隔月」の5コースから自由に積立コースが選べます。
積立の自由度が高い金融機関の方が便利であることは間違いありません。
・金融機関を選ぶ際に手数料の比較は不要
なお、つみたてNISAでは、投資信託を購入する際の購入時手数料はどの金融機関を選んでも一律無料。
よって、金融機関ごとの手数料を比較する必要はありません。
つみたてNISA口座を開設するおすすめの金融機関は?
つみたてNISA口座を開設するのであれば、SBI証券と楽天証券がおすすめです。
上記2証券会社は、商品の取り扱い本数が多く、積立の自由度も高い。また、最低投資額は100円からです。
私は、SBI証券をメインで利用していますが、住信SBIネット銀行との連携も良く、非常に重宝しています。
余談ですが、住信SBIネット銀行はキャッシュカード無しでスマホアプリで口座から預金を引き出したり、逆に口座への入金が可能。
スマホアプリで口座への入出金がきるようになった際には軽く感動しました。
つみたてNISA口座の金融機関は変更できる?
つみたてNISA口座を開設している金融機関は変更することができます。
現在、口座を開設している金融機関に不満がある場合には、変更することをおすすめします。
ただし、非課税投資枠を利用していると、金融機関の変更は翌年までできません。
例えば、今年に一度でもつみたてNISA口座で積立投資をしている場合、金融機関の変更は来年からとなります。
よって、今からつみたてNISA口座の開設を検討している方は、どの金融機関で口座を開設するかは慎重に判断する必要があります。
まとめ
つみたてNISAを始める際に身近な金融機関で口座を開設することは避けるべき。
その理由は、口座を開設する金融機関によって下記3点が異なるから。
- 商品(投資信託・ETF)の取扱本数
- 最低投資額
- 積立の自由度
おすすめの金融機関は、SBI証券と楽天証券。
なお、既に別の金融機関でつみたてNISA口座を開設している方でも、上記のおすすめ証券会社に変更することが可能です。