日本でもキャッシュレス化が進み、楽天ポイントやTポイントなどを貯めている方も多いでしょう。
どのような用途にポイントを使っているでしょうか？
最近ではポイントを投資に使うことができるようになり、ポイント投資に興味を持っている方も多いと思います。
そこで今回は、ポイント投資のメリット・デメリットについて解説します。
ポイントを上手に使えていないと感じている方は参考にしてください。
ポイント投資型とポイント運用型
まずは、簡単にポイント投資について解説します。
ポイントを使った投資には大きくわけると、下記２種類があります。
- ポイント投資型
- ポイント運用型
ポイント投資型
「ポイント投資型」とは、手持ちのポイントを証券会社を通して現金化し、株や投資信託などを実際に売買するもの。
ポイント運用型
「ポイント運用型」とは、ポイント投資型と違い現金化せずポイントのまま運用するもの。
あらかじめ用意されたコースでポイントを運用します。
今回は、よりメリットが大きい「ポイント投資型」に絞って解説したいと思います。
ポイントを貯めるべきではない！？
私は、ポイントは、なるべく早く使い、貯めるべきではないと考えています。
その理由は下記の通り。
- 増えない
- 使用期限がある
- サービス終了の可能性
増えない
現金であれば、低金利とはいえ銀行に預ければ少しは金利が付きます。
しかし、ポイントには原則、金利は付きません。
ポイントのまま保有している状態だと全く増えませんが、ポイントも現金と同様にインフレにより実質的価値が目減りするリスクがあります。
使用期限がある
現金であれば、日本という国が消滅しない限り使用期限はありません。
しかし、ポイントには使用期限があり、うっかりすると失効してしまう可能性もあります。
サービス終了の可能性
ポイントサービスはあくまでも企業側のオマケ。よって、サービスが終了する可能性もあります。
例えば、Tポイントいえば、以前は最強のポイントサービスでしたが、現在では楽天ポイントなどの台頭により、かなり勢いが弱くなってしまっています。
ポイント制度が乱立している中で淘汰され、ポイントサービスが終了する可能性もゼロではないでしょう。
実は、ポイント投資を活用すれば、上記のデメリットを全て解消できます。
ポイント投資のメリット
ポイント投資のメリットは下記の通り。
- ポイントを現金化できる
- 増える可能性がある
- 気軽に投資が始められる
ポイントを現金化できる
私がポイント投資の最大のメリットだと思うのが、ポイントの現金化。
ポイントのままだと使い道に制限があります。例えば、楽天ポイントのままだと、全ての店舗で使えるわけではありません。
しかし、投資に回せば、ポイントの現金化が可能。
例えば、ポイントで投資信託を購入すれば、その投資信託を売却して現金化することができます。
ポイントを現金化することで使い道が無制限になります。
ポイントが増える可能性
ポイントのまま保有している状態だと増えませんが、投資に回せば増える可能性があります。
ポイントを使わずに失効させてしまうくらいであれば、どんどん投資に回す方が得策でしょう。
ポイントであれば気軽に投資が始められる
ポイント投資といえども、株式や投資信託を購入するので元本保証はなく、元本割れのリスクがあります。
しかし、仮に元本割れの可能性があっても現金よりは気分が楽ではないでしょうか。
自分の稼いだ現金を減らすのが怖いということで投資に踏み出せていない方に「ポイント投資」はおすすめ。
ポイント投資に慣れたら少額からでも現金を投入するといいでしょう。
ポイント投資のデメリット
一方、ポイント投資のデメリットは下記の通り。
- 元本割れのリスク
- 真剣な投資ができない
- 投資額が少額過ぎる
元本割れのリスク
上記の通り、ポイント投資といえでも元本割れのリスクがあります。せっかく貯めたポイントを減らしてしまうケースもあるでしょう。
真剣な投資ができない
ポイントなので気軽に投資を始められるという点はメリットになる反面、現金を使ったケースよりも真剣な投資にならない可能性があります。
投資額が少額過ぎる
一般的な方であれば、1年間に貯まるポイントは数万円程度でしょう。
1年間に数万円程度の投資だと少額過ぎます。
ポイント投資は投資を始めるきっかけとしてはいいですが、いつまでもポイントのみを使った投資では、将来に向けた資産形成にはつながらないでしょう。
ポイント投資ができる証券会社は？
ポイント投資が可能な主な証券会社は下記の通りです。
SBI証券
SBI証券は、下記のポイントを利用したポイント投資が可能です。
- Tポイント
- Pontaポイント
- Vポイント
運用先は投資信託で、100円分からのスポット買い付けに利用可能です。
楽天証券
楽天証券は楽天ポイントを使い下記の投資が可能です。
- 国内株式
- 米国株式（円貨決済）
- 投資信託
- バイナリーオプション
auカブコム証券
auカブコム証券はPontaポイントを使い下記の投資が可能です。
- 投資信託
- プチ株
なお、ポイントは現金と一緒に使うこともできます。例えば、下記のような使い方です。
現金500円とポイント500円分で1000円分の投資信託を購入する。
まとめ
ポイント投資は、投資をしたいと思いながら現金を減らすのが怖くてなかなか踏み出せない投資初心者の方に特におすすめ。
現金で投資するよりもポイントの方が始めやすいのは間違いないでしょう。
しかし、ポイント投資だけで資産形成をするというのは少額過ぎて厳しいです。
ポイントでの投資に慣れたら、現金を追加して投資額を増やすことをおすすめします。
