現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金など「お金」について語ります

【注意】積立投資は絶対もうかる!?一括投資との違いをシミュレーション


 

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老後2000万円問題」をきっかけに資産運用に興味を持った方も多いでしょう。

 

最近では、簡単に資産運用の情報を手に入れることができるようになり、投資に対するハードルは非常に下がっています。

 

投資初心者はドルコスト平均法を活用した積立投資をすすめられることが多いため、積立投資は絶対もうかる安全な投資手法と思っている方も多いようです。

 

しかし、積立投資が最も安全かつ効率的な投資手法というわけではありません。

 

まとまった投資資金があるのであれば、積立投資にこだわる必要はありません。

 

今回は、積立投資と一括投資を比較してみたいと思います。

ドルコスト平均法は無敵!?積立投資は絶対もうかる!?

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ドルコスト平均法は絶対安全な手法で、積立投資は絶対もうかる手法だと勘違いされている方もいるようですが、それは誤解です。

 

下記記事で解説した通り、ドルコスト平均法を活用した積立投資には、メリットだけでなく、デメリットもあります。

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特に、一括購入するまとまった資金があるのであれば、積立投資にこだわる必要はなく、一括投資も検討すべき。

 

これから一括投資と積立投資の違いとメリット・デメリットを確認したいと思います。

 

 

一括投資とは?メリット・デメリット

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一括投資とは、手元にあるまとまった資金を一度に投資することです。

 

一括投資のメリット・デメリットは、下記の通りです。

 

メリット:利益(リターン)が大きくなる

一括投資は、積立投資に比べて利益(リターン)が大きくなる可能性があります。

 

例えば、1000万円を一括投資して、翌年に2倍に値上がりした場合、1000万円の利益(リターン)。

 

一方、1000万の資金のうち、毎月10万円ずつ年間120万円を積立投資して、翌年に2倍に値上がりした場合、利益(リターン)は120万円にとどまります。

 

デメリット:購入のタイミングが難しい

一括投資は買いのタイミングが難しいのがデメリットの1つです。

 

安くなったら買うと決めていたら、あっという間に値上がりして、買いそびれたということを私自身、何度も経験しました。

 

また、一括投資をした後にコロナショックのような短期的な下落相場が発生すると、評価損が大きくなり、精神的に保有し続けられなくなる可能性があります。

 

そうなると、「高く買って安く売る」という最悪の行動をしてしまう事も考えられます。

 

 

積立投資とは?メリット・デメリット

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積立投資とは、一度にまとまった資金を投入せず、複数回にわけて投資する手法です。

 

価格が日々変動する株式や投資信託などの金融商品を一度に購入せず、一定額ずつ定期的に継続して購入するドルコスト平均法が有名です。

 

積立投資のメリット・デメリットは下記の通りです。

 

メリット:タイミングを考える必要がない

一括投資だと、今買うべきなのかというタイミングで迷う方も多いと思いますが、積立投資の場合、毎月や毎週などの一定期間ごとに購入するので、タイミングを図る必要がありません

 

下記記事で解説した「ほったらかし投資」にも最適な手法が積立投資です。 

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メリット:少額から始められる

積立投資であれば、手元にまとまった資金がなくても、少額から積み立てを始めることが可能。

 

下記記事で解説した通り、投資信託を100円から購入できる証券会社もあります。 

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デメリット:利益(リターン)が小さくなる可能性|機会損失の発生

上記の通り、積立投資は一括投資であれば得られたであろう利益(リターン)を得られない可能性があります。

 

一括投資する資金があるのに、その資金を積立投資した場合には、機会損失が発生するケースがあります。

  

 

一括投資と積立投資の違いをシミュレーション

ここで、一括投資と積立投資の比較をシミュレーションしてみたいと思います。

 

投資資金720万円を先進国株式に一括投資(20年間)した場合と、月3万円ずつ積立投資(20年間)した場合をシミュレーションしてみました。

(出典:シミュレーションOne|アセットマネジメントOne

 

一括投資のシミュレーション結果

720万円を一括投資して、20年間運用したケースでは、投資元本が5倍以上になります。

一括投資シミュレーション

 

積立投資のシミュレーション結果

一方、720万円を月3万円ずつ20年間に分けて、積立投資をしたケースでは、投資元本が約2.5倍にとどまります。

積立投資シミュレーション

 

上記は、あくまでもシミュレーションなので、実際の運用が想定通りの結果になるかは分かりません。

 

しかし、積立投資が絶対ではなく、一括投資の方が収益が高いケースがあることを理解することが重要。

 

今後も成長が期待される先進国株式型などの投資信託を購入するのであれば、積立投資ではなく、一括投資の方がリターンが高くなる可能性があります。

 

一方、日本市場のようにバブル後の最高値から値下がりし、株価が戻すようなケースでは、積立投資の方がいい結果が出ます。

 

 

結論:まとまった資金があるのであれば、一括投資を検討すべき

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まとまった資金があり、今後も成長するであろう市場に投資するのであれば、一括投資を検討すべきです。

 

まとまった資金を投入した後は、余裕資金を毎月など定期的に積み立てていけばいいでしょう。

 

なお、一気に大きな額の一括投資は怖いという方もいるかもしれません。

 

そういう方は、積立投資から始めてみてはいかがでしょうか?

 

積立投資で運用に慣れてきたら残りの資金を一括投資するという方法もアリだと思います。

 

長期で投資を継続する事が重要

一括投資か積立投資かのどちらにするにしても、長期で投資を継続できる方法を選ぶべき。

 

短期志向では大きな成果を得る事は難しくなります。

 

一括投資、積立投資のどちらかを選ぶにしても、長く継続できる方を選んで頂ければと思います。

 

 

まとめ

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一括投資するまとまった資金があり、今後、成長するであろう市場に投資するのであれば、積立投資より一括投資の方が合理的。

 

しかし、理論的には正しいことでも、心理的には実行できないことも多々あります。

 

人間は機械とは違い、感情があるので、理論的に正しいと分かっていている事も実行できないことが沢山あります。

 

一括投資するまとまった資金がある方でも、一気に資金投入するのが怖いのであれば、積立投資から始めてもいいでしょう。

 

大切なことはまずは第一歩を踏み出すこと。

 

一歩を踏み出せば、次に新しい展開が待っています。

 

最も大切なことは、一括投資でも積立投資でも長期で運用を継続することです。