現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金など「お金」の知恵について語ります

金融リテラシーとは?|高める必要性はある?


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金融リテラシー」という言葉を聞かれたことはあるでしょうか?

 

「金融リテラシー」は、現代の世の中を生きてく上で、非常に重要な力です。

 

「金融リテラシー」が低いと、知らない間に損をしてしまっている可能性もあります。

 

また、これからの時代は「金融リテラシー」の有無で人生の豊かさに大きな差が発生するケースもあるでしょう。

 

「金融リテラシー」とは何か?なぜ、これからの時代に「金融 リテラシー」が重要となるのかについて解説します。

 

 

1.金融リテラシーとは?

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「モノやサービスを買う」「お金を貯める」「お金を借りる」など、 日々の生活の中でお金に関わる場面は多々あり、お金やお金の流れに関する知識や判断力が必要。

 

そのお金やお金の流れに関する知識や判断力を「金融リテラシー」といいます。

 

リテラシー(Literacy)には、読み書きの能力という意味があります。

 

人生の中では、貯蓄資産運用住宅ローン保険など、 様々な金融商品を利用することになり、現代の生活で金融商品と関わらない人生など考えられません。

 

金融商品の知識も「金融リテラシー」に含まれます。

 

お金を使う、貯める、殖やす際に金融リテラシーは必要になります。

 

資産運用は苦手という方でも、「使う」と「貯める」は行っているはず。

 

上手に「使う」には?上手に「貯める」には?ここにも金融リテラシーが必要となってくるわけです。

 

 

2.最低限身に付けるべき金融リテラシー

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金融経済教育研究会(金融庁)が示す「最低限身に付けるべき金融リテラシー」では4分野・15項目が挙げられています。

 

その 概要は下記の通り。

 

分野1. 家計管理

分野2. 生活設計

分野3. 金融と経済の基礎知識と、金融商品を選ぶスキル

   【金融取引の基本としての素養】

   【金融分野共通】

   【保険商品】

   【ローン・クレジット】

分野4. 外部の知見の適切な活用

 

詳細は、下記パンフレットをご参照ください。

最低限身に付けるべき金融リテラシー(出典:金融庁)』

 

例えば、金融と経済の基礎知識として単利・複利などの金利インフレデフレ為替リスク・リターンなどについて理解するとなっています。

 

当ブログでは、FP(ファイナンシャル・プランナー)としての私の知識と、現役投資家としての経験をもとに下記のような記事を書いてきました。 

www.fpinv7.comwww.fpinv7.com

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今後も私のFPとしての知識や実際に投資をした経験を記事することにより、少しでも一般の方の金融リテラシーを上げることにつながればと考えています。

 

 

3.「金融リテラシー」を高める必要性

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架空の投資話に騙されて、退職金を全て失ったという悲しい話をよく耳にします。

 

例えば、元本保証で年利数十%以上のリターンという話を聞いて信じてしまう方がいますが、少し「金融リテラシー」があれば、そのようなノーリスク・ハイリターンな話はあり得ないと判断可能。

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資産を守るという意味で、騙されないためにも「金融リテラシー」は必要です。

 

銀行や証券会社などの金融機関ですら、我々の大切な資産を減らす要因となり得ます。 

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人生100年時代に「金融リテラシー」は必須 

また、人生100年時代とも言われる現代を生き抜くためにも「金融リテラシー」は重要。

 

人生100年時代は、健康で長く働き続けることが重要となりますが、資産も運用し、お金に働いてもらうという概念も必要ではないでしょうか。

 

老後2000万円問題」で、改めて公的年金だけに頼った生活設計では、老後生活は成り立たないということが明らかになりました。

 

今後は、公的年金の支給開始年齢の引き上げや年金受給額が引き下げられる可能性が大いにあります。

 

いい大学に入り、いい企業に就職し、終身雇用で引退。

 

年金を受け取り、退職金や貯蓄を切り崩して余生を過ごす、という「昭和型モデル」は既にオワコン状態。  

 

これまでの「昭和型モデル」が通用する時代であれば、「金融リテラシー」が低い方でも人生の逃げ切りが可能でした。

 

しかし、今後は「金融リテラシー」が低いと老後に慎ましい生活しかできないどころか、下流老人老後破産の可能性もあります。 

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まとめ

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普段の生活を送る上でも「金融リテラシー」は、必要です。

 

投資や資産運用を聞くと、途端にアレルギー反応を示す方がいますが、お金を使う、貯める、借りるということは、多くの人がやっていることで、そこにも金融リテラシーが必要。

 

特に日本人の金融リテラシーは低いと言われています。

 

日本の家計金融資産(現金、預貯金、株式、投資など)の合計は約1,900兆円。

 

しかし、その過半数が預貯金で運用されています。

 

ここに日本人の「金融リテラシー」の低さが現れています。

 

人生100年時代を豊かに生きていくためにも日本人はもっと「金融リテラシー」を高め、自分の資産を活用し、お金に働いてもらうという発想を持つことが必要。

 

現在、年金を受け取っている世代は、勝ち組といってもいいでしょう。退職金と年金があれば十分生活できる方も多いかもしれません。

 

しかし、現在30代や40代以下の方については、自分の親世代と同じ生活ができると考えない方が無難。

 

これまで日本は、金融リテラシーが低くても周りと大きな差が発生しない時代だったといえます。

 

しかし、今後は終身雇用がなくなり、退職金も減らされ、年金受給者を支える世代の方がますます少なくなっていくわけですから将来を見据えた資産運用を考えるべきでしょう。

 

金融リテラシーがあるかないかで将来の生活に大きな差が発生する可能性があります。

 

少し興味のある分野からでも「金融リテラシー」を高める取り組みをして頂ければと思います。