株主優待や配当金を目当てに株式投資を始めようと考えている方も多いでしょう。
いつも利用する飲食店の割引券などがもらえる優待や配当金狙いの投資は、投資を始めるきっかけとしてはいいのですが、優待や配当金狙いの投資にもリスクがあることを認識することも必要。
株主優待や配当金ばかりに目が向くと、大きな損失を被るリスクがあります。
そこで今回は、配当金や株主優待狙いの株式投資を始める前に知っておくべきリスクについて私自身の失敗談を交えて解説します。
- 1.株主優待とは?
- 2.配当金とは?
- 3.株主優待や配当金は保証されているわけではない
- 4.業績なども確認しないと、大きな損失を被る可能性あり
- 5.【失敗事例】長期で保有していれば、いつかは株価が上がる?
- 6.株主優待や配当金のランキングを参考にしてもいい?
- まとめ
1.株主優待とは?
株主優待とは、企業が株主に対して配当金とは別に自社商品やサービスなどを贈る制度です。
株主優待には、自社製品以外にもクオカード、カタログギフトなどもあります。
株主優待は全ての企業が実施しているわけではありませんが、約1,300社以上の企業が優待制度を導入。
月曜から夜ふかしで有名になった桐谷さんの影響もあり、優待目的に株式を購入する方も増えています。
なお、JT(日本たばこ産業)のように「公平な利益還元」を理由に優待を廃止して配当等に利益還元を集約する動きがあります。
株主優待制度は、小口投資家(個人)に有利、大口投資家(機関投資家)に不利な内容となっているため。
株主優待を目当てに投資したにも関わらず、優待制度が廃止される可能性もあります。
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2.配当金とは?
配当金とは、企業が稼いだ利益の一部を、株主へ還元するもの。
企業が自社の株を購入した株主に、事業がうまくいったお礼として利益の一部を還元する行為が配当です。
ただし、利益が出ても配当金を出さない会社もありますし、配当金の額は企業によって異なります。
なお、株価に対して受け取れる配当金の割合を「配当利回り」といい、銘柄選びの判断材料として使われることもあります。
3.株主優待や配当金は保証されているわけではない
株主優待や配当金は基本的に企業が利益の中から行うものであって、株主が必ず手にできるというような保証されている権利ではありません。
よって、企業の業績が下がれば、株主優待の内容が変更されたり、株主優待が廃止される可能性もあります。
また、配当金についても保証されているわけではないので、企業の業績によっては配当が減らされる減配や配当が無くなる無配に転落する可能性も。
実際、新型コロナの影響が拡大した時には株主優待を取り止めたり、減配した企業も増えました。
株主優待の内容が変更・廃止されたり配当が減配・無配になること自体も手痛いことですが、そうなると、更に株価も下がるというダブルパンチに襲われます。
株主優待や配当を目当てに投資している方も多いので、優待の変更・廃止や配当の減配・無配があれば、株は売られて大きく株価が下がることになります。
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4.業績なども確認しないと、大きな損失を被る可能性あり
優待や配当金ばかに目が向いて、その企業の業績を全く見ないで株を買う人もいます。
また、購入後も業績を全く気にしないケースもあるでしょう。
そのような場合、知らない間に業績が落ちていて株価が下落し、大きな損失を被る可能性があります。
また、最悪の場合、投資している企業が倒産という可能性もあります。
どんなに大きな企業でも倒産の可能性はゼロではありません。
2010年にJAL(日本航空)が破たんしましたが、航空運賃が割引されるJALの優待を目当てに投資をしていた方で、大きな損失を被った方が私の周りにもいました。
5.【失敗事例】長期で保有していれば、いつかは株価が上がる?
株主優待や配当金狙いの方については、長期で保有を考えている方が多いと思います。
そのよな方の中には、長期で保有するのだから、多少株価が下がっても長期で保有しているうちに、いつかは下がった株価が上がってくると思っている方はいないでしょうか?
その考え方は甘いです。私の失敗事例をご紹介します。
私は、10年以上前にキヤノン(7751)を購入して現在も保有しています。
購入時の株価は6000円を少し下回ったところでしたが、私がキヤノンに注目し始めた頃には、株価が7000円を超えていたこともありました。
約10年前の私は、株価が6,000円まで下がれば下げ止まるだろう、そして、数年もすれば7,000円に戻ることもあるだろうという期待を抱き、購入を決めました。
その期待は完全に裏切られました。
キャノン購入後の約10年間、一度も私が買った値段を上回ることなく、現在に至ります。
しかも現在の株価は4,000円を切っている状態。
キヤノンは配当利回りが高いので、手放さずに保有していますが、一度も買値を上回らず、更に大きく買値を割り込んでいる株が塩漬け状態になっているので精神衛生上、いい影響はありません・・・。
また、新型コロナの影響により業績が悪化した際は33年ぶりに減配し、更にキズが深くなりました。
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6.株主優待や配当金のランキングを参考にしてもいい?
雑誌やネットなどで株主優待の人気ランキングや配当利回りランキングなどの特集が組まれることがありますが、ランキングだけを見て投資を判断するのは危険。
どんな種類の優待があるのかや配当利回りの高い企業を探すためにランキングを参考にするのはいいのですが、実際に購入する際には、現在の業績や今後の成長性などを調べる必要があります。
人気ランキングトップの企業の株だからといって、絶対に損をしないという保証はどこにもありません。
まとめ
株主優待や配当金狙いの株式投資は、リスクが低いというような感覚を持っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
株式優待や配当金狙いであっても、損失を被る危険性がある株式投資であることを認識する必要があります。
株主優待や配当金を狙った投資をする際でも、現在の業績や今後の成長性などを調べてから銘柄を選ぶべき。
また、株主優待や配当金を狙いで購入した株を保有している間も継続的に業績などをチェックし、購入前と状況が変われば、迷わず手放す選択をすべきでしょう。