現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金などについて語ります

キャピタルゲインとインカムゲインとは?


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投資初心者は、どうしても「短期で資産が2倍になった」や、「数年で100万円の資産が億に到達し、億り人になった」などの話題に注目してしまいがちです。

 

しかし、短期的に大きな利益を狙いにいくということは、大きなリスクを取ることにもなります。つまり、「ハイリスク・ハイリターン」なわけです。

 

投資というと、株式取引を連想する方が多いと思いますが、株式で利益を得る方法は、安く買って高く売る値上がり益だけではありません。

 

今回はキャピタルゲインインカムゲインについて解説します。

 

1.キャピタルゲインとは?

キャピタルゲインとは、株式などの保有している資産を売却して得る利益(差益)のことです。

 

例えば、10万円で買った株を30万円で売った場合、差益の20万円(30万円-10万円)がキャピタルゲインとなります。キャピタルゲインは株式だけでなく、債券や不動産などでも得ることが可能です。

 

なお、資産を売却して損失が出ることをキャピタルロスといいます。

 

 

2.インカムゲインとは?

インカムゲインとは、株式などを保有している間に得られる収益です。キャピタルゲインは、売却して初めて得ることができますが、インカムゲインは資産を保有している間、継続して得ることが期待できます。

 

主なインカムゲインの例は、下記の通りです。

・株式   → 配当

投資信託 → 分配金

・債券   → 利子

・不動産  → 家賃収入

 

なお、株式などの資産を保有しているからといって、必ずインカムゲインが得られるものではありません。

 

例えば、株式であれば、どの株を買っても必ず配当金が出るわけではありません。配当を出していない会社もあります。

 

また、配当金が出している会社の株を購入しても、購入後の業績によっては配当が出なくなり無配になる可能性もあります。

 

最近では、個人投資家を増やすために株主優待を出す会社が増えていますが、株主優待インカムゲインに該当します。株主優待には、自社商品だけでなく、クオカードなどの金券などもあります。

 

 

3.キャピタルゲインインカムゲインのどちらを狙うべきか?

キャピタルゲインインカムゲインでは、どちらを狙うべきなのでしょうか?

 

キャピタルゲインインカムゲインでは、キャピタルゲインの方が大きな利益が出る可能性が高くなります。

 

株取引であれば、大きく値上がりした株式を売ることで、大きなキャピタルゲインを得られる可能性があります。

 

一方、インカムゲインである配当金は年間で数%程度ですので、キャピタルゲインに比べて小さくなる可能性があります。

 

よって、どうしてもキャピタルゲインが注目されますが、短期的な値上がり益を狙いにいくと投機的な取引になってしまいリスクが大きくなります。

 

投資初心者は、キャピタルゲインこそが投資の収益だという勘違いをしている場合が多いと思います。私も投資を始めた頃は、キャピタルゲイン、しかも短期的な値上がり益のみを狙いにいって、損失を出すことを繰り返していました。

 

株式を例にすると、インカムゲインである配当金を得ながら、のんびりと長期視点で株式を保有し、株価が上がれば、その時にキャピタルゲインを得ることもできます。私は、配当金というインカムゲインを得ながら、株式を長期保有をするようになり、キャピタルゲインで大きな利益も上げられるようになりました。

 

キャピタルゲインを狙いにいくと、株式を保有している間は、全く利益が発生しません。よって、なるべく短期間で利益を得たいという考えが強くなるため、リスクの高い銘柄に手を出してしまうことがあります。

 

投資初心者には、インカムゲインを狙う資産運用がおすすめです。初めは、長期視点で資産を保有しながらインカムゲインを得る方が、初心者の資産運用は成功しやすいでしょう。

 

資産運用に慣れてくれば、短期間で大きな収益(キャピタルゲイン)を狙うことを考えていいでしょう。

 

 

まとめ

資産運用には、値上がり益であるキャピタルゲインだけでなく、保有しているだけで得ることができるインカムゲインがあることをご理解いただけたでしょうか。

 

特に投資初心者にとっては、インカムゲインを得ながら長期で資産を保有する方がストレスが少なく、おすすめです。

 

投資に慣れてくれば、余裕資金で大きな利益を狙ってキャピタルゲインを得ることを考えてもいいでしょう。