投資を始めようと思いながら、中々一歩が踏み出せないという方も多いでしょう。
また、投資を始めるタイミングがよくわからないという方もいるかもしれません。
実は、インデックス投資であれば、始めるタイミングを考える必要はありません。
今回は、インデックス投資を始めるべきタイミングについて下記の本を参考に解説します。
『世界一ラクなお金の増やし方 #インデックス投資はじめました』
インデックス投資とは?
インデックス投資は投資初心者の方を含め、多くの方におすすめの投資法。
インデックス投資とは、一般的に株価指数などの値動きと連動した運用成果を目指す投資手法とされています。
株価指数には、日経平均やNYダウ、S&P500などがあります。
私は下記記事で紹介した水瀬さん流にインデックス投資を「世界中に分散したインデックスファンドを積み立て投資して長期保有すること」と定義。
つまり、インデックス投資は、長期・分散・積立という投資の基本を押さえた手法。
本書の中でインデックス投資の特徴は下記のように表現されています。
・手間いらず
企業分析だの社会分析は一切不要。
ネット証券でインデックスファンドを購入して長く保有するだけ。
・低コスト
インデックスファンド(投資信託)は100円から購入可能。
また、最近では全世界の銘柄に分散投資できる投資信託の信託報酬が0.1%台と、かなり下がってきています。
・ローリスク
インデックス投資もリスクゼロというわけではありませんが、トヨタやソニーなどの個別株投資に比べたら断然ローリスク。
世界一のアクティブ投資家ウォーレン・バフェットが、奥さんに「自分の死後はS&P500のインデックスファンドで運用するように」と伝えているという有名な話もあります。
つまり、インデックスファンドは世界一のアクティブ投資家からも評価されているという事。
では、投資のど素人でも投資のプロに勝てる可能性のあるインデックス投資を始めるのに適切なタイミングはあるのでしょうか?
インデックス投資を始めるタイミングは常に「今」
投資は株価が安くなってから始めるべきと考える人も少なくないでしょう。
しかし、投資期間が長期となるインデックス投資はいつ始めてもOKです。
その最大の理由は、株価の動きは誰にも予想できないから。
例えば、コロナショックからの上昇相場など、誰一人予想していませんでした。
また、今が安値なのか、高値なのかは誰にもわかりません。
数年前に日経平均が3万円台に突入すると予想していた方はほとんどいませんでした。
そして、インデックス投資の成功の秘訣は長期間保有し続けること。
なるべく長い期間保有すべきであれば、少しでも早く始めるべきです。
・つみたて投資は黙っていても「買い場」に出会う
長く投資していると自然と株を安く買える「買い場」に出会う事が可能。
長期投資は少なくとも20年、長ければ一生という長丁場。早く始めればそれだけ多くの「買い場」に出会えます。
一括投資はどのタイミングで買うかがかなり重要。
高値掴みしてしまうと利益を出すのが難しくなります。
一方、ドルコスト平均法を活用したつみたて投資はタイミングを図る投資法ではありません。
ドルコスト平均法により、高い時には少なく、「買い場」である安い時には多く購入することになり、買い単価が平準化されます。
積立投資は、ずっと買ってるから嫌でも「買い場」に出会えます。
インデックス投資を始めるなら「つみたてNISA」がおすすめ
本書の中では、インデックス投資を始めるなら「つみたてNISA」がおすすめとされています。
おすすめの理由は、びっくりするほど個人投資家、ことにインデックス投資家に寄り添った制度だから。
「つみたてNISA」の特徴は下記の通り。
- 対象商品は長期投資向け(ほとんどがインデックスファンド)
- ほとんどの商品がローコストで良質
- 非課税枠が『毎年40万円×20年=800万円』ある
- 投資の仕方は積立に限定
つみたてNISAで、インデックスファンドを積み立て投資して長期保有するだけでインデックス投資は完成します。
なお、初心者が選ぶべき指数(インデックス)は下記の通り
- 日本株式に連動する指数
- 先進国株式に連動する指数
- 新興国株式に連動する指数
あとは下記の通り、上記の組み合わせ。
- 全世界株式に連動する指数(1+2+3)
- 外国株式に連動する指数(2+3)
2018年1月から「つみたてNISA」が始まったことにより一気に良質な投資信託が登場するようになりました。
つみたてNISAで投資できる商品は、金融庁が厳選したファンドなので大きなハズレはありません。
例えば、『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022』で1位に選ばれた「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や、2位の「 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」などは、つみたてNISAの対象商品です。
私の個人的なおすすめは、全世界株式型のインデックスファンド。
私自身、NISAでは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を積み立てています。
なお、今年(2023年)から「つみたてNISA」を始めれば、2024年には自動(手続きなし)で新NISAに移行します。
まとめ
インデックス投資を始めるのにタイミングを図る必要はありません。
その理由は、インデックス投資(長期・分散・積立)が投機のように売買のタイミングを図る投資手法ではないから。
インデックス投資を始めたいと考えているのであれば、SBI証券か楽天証券で口座を開設し、つみたてNISAを活用することをおすすめします。
口座を開設したら、積み立てるインデックスファンド(投資信託)を選んで、積み立てを開始し、長期保有する。
上記の通り、インデックス投資は売買のタイミングを考える必要のない手間のかからない投資手法です。