年末ジャンボ宝くじの季節になりました。CMなどを観る機会も増えています。私も以前は、会社の同僚などと共同で夢を買ったことがありました。
1等・前後賞合わせて10億円が当たる2019年令和初の年末ジャンボ宝くじということで、注目されていますが、実際に1等の7億円が当たる確率はどの程度あるのでしょうか。
今回は、宝くじに関する気になる数字を調べてみました。宝くじは割りのいいギャンブルなのかや、ギャンブルと投資の違いについて考えてみたい思います。
- 1.令和初の年末ジャンボ宝くじ(第818回全国自治宝くじ)発売開始
- 2.年末ジャンボ宝くじで10億円が当たる確率は?
- 3.宝くじはギャンブルの中でも胴元(主催者)が一番儲かる仕組み
- 4.投資とギャンブルの違い
- まとめ:夢を追うのか、現実を見るのか?
1.令和初の年末ジャンボ宝くじ(第818回全国自治宝くじ)発売開始
令和初の年末ジャンボ宝くじが2019年11月20日に全国で一斉には発売されました。
年末ジャンボ宝くじ(第818回全国自治宝くじ)の発売期間は、2019年11月20日~12月21日までです。宝くじ売り場は、下記から探せます。
なお、ネットで購入することも可能です。
当選結果が発表される抽選日は2019年12月31日、抽選会場は、東京オペラシティコンサートホールです。 賞金は1等・前後賞を合わせて10億円です。
当選金が7億円の1等は23本、1億5千万円の1等の前後賞は46本、1千万円の2等は69本となっています。
年末ジャンボ宝くじは1枚300円で計1380億円が発売される予定です。
【1等欲しい…】令和初の年末ジャンボ宝くじが発売、長蛇の列にhttps://t.co/EXJPpBZPAl
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 20, 2019
1等と前後賞を合わせて当選した場合、賞金は10億円。12月21日まで購入可能で、抽選は大晦日に行われる。
2.年末ジャンボ宝くじで10億円が当たる確率は?
1枚300円で計1380億円が発売される予定の年末ジャンボ宝くじで、1等の7億円が当たる確率は、どれくらいなのでしょうか。
7億円が当たる確率は、なんと2000万分の1で、0.000005%です。想像もできない数字です。ほぼ当たらないと考えてもいいでしょう。
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3.宝くじはギャンブルの中でも胴元(主催者)が一番儲かる仕組み
当然のことですが、ギャンブルは胴元(主催する人)が儲かる仕組みになっています。そして、ギャンブルの中で最も胴元が儲かるのが、宝くじです。
・ギャンブルの参加料テラ銭とは?
テラ銭とは、いわゆるギャンブル等において主催者に支払う参加料のことです。
宝くじの還元率(払戻率)は下図の通り約47%です。
つまりテラ銭(参加料)は53%です。宝くじは買った人全体で考えると、買った金額の半分も戻ってこない分が悪いギャンブルだということが分かります。
(出典:宝くじ公式サイト)
なお、競馬や競艇などのテラ銭(参加料)は25%、パチンコは10~15%と、他のギャンブルと比べても宝くじの参加料はかなり高いことが分かります。
つまり、ギャンブルの中では宝くじが最も割りが悪いということが分かりました。
宝くじを分かりやすい事例にすると、下記の通りです。
100人の方が1万円ずつ出し合って、そのお金を当選者に配分する仕組みを作ったとします。100人の参加者から集まる100万円のうち、53万円を胴元(主催者)がもっていくことになります。
そして、残りの47万円を100人のうちで、当選した方に配分することになります。
仮に、胴元(主催者)が取るテラ銭(参加料)以外を1人の当選者に渡すとしても、胴元より取り分が少ないことになってしまいます。
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4.投資とギャンブルの違い
投資とギャンブルは同じようなものだと言われることが多いのですが、上記のようなギャンブルの仕組みを知れば、投資とギャンブルが全く異なるものであることが理解できます。
まず、ギャンブルと違い、投資にはテラ銭(参加料)は必要ありません。
また、投資家は資産の価値が増えるであろう企業や国を投資対象とします。
投資対象である企業や国の経済が成長すれば、資産の価値は増え、投資家は配当(インカムゲイン)を得たり、値上がり益(キャピタルゲイン)を得ることができます。
よって、投資は理論的には、投資した方全員が利益を得ることも起こり得ます。この点が必ず損をする人が出るギャンブルと投資の大きな違いです。
まとめ:夢を追うのか、現実を見るのか?
当選確率やテラ銭(参加料)などの数字を見てしまうと、宝くじを買う気を失ってしまう方が多いのではないでしょうか?
夢を追うために宝くじを買うという方がいますが、それも一つの考え方でしょう。宝くじを買えば、確率は低くても当選の可能性はゼロではありません。
当たれば7億円、前後賞を合わせれば10億円を手にすることができるので、射幸心をあおられることは間違いありません。
私は今回の記事を書く過程で、宝くじが競馬やパチンコなどより払戻率(還元率)が低いことを知り、ショックを受けました。
300円あれば、投資信託の購入が可能です。年末ジャンボ宝くじを買うのであれば、300円で投資信託を買った方がいいと思ってしまう私は、夢のない人間なのでしょうか・・・?