お金がなかなか貯まらないという悩みを持っている方は少なくないでしょう。
なぜ、お金を貯めるのが上手い人がいる一方で、お金が貯まらない人がいるのでしょうか?
これまで私は多くの「お金を貯められない人」を見てきましたが、お金が貯まらない人には共通する原因がいくつかあります。
今回の記事では、お金が貯まらない主な原因である下記3つのポイントについて解説します。
- 支出を把握していない
- 先取り貯蓄をしていない
- 政治が悪い
お金が貯まる人間になりたいという方は参考にしてください。
支出を把握していない
お金が貯まらない人からよく聞くセリフが「何に使ったかよくわからないけど、給料日前にはお金がない」というもの。
当然ですが、入ってくる収入よりも出ていく支出を減らさないとお金は残らない、貯まらない。
支出を減らすためには支出項目の洗い出しが必須。
支出項目を払い出さなければ、無駄な支出が把握できません。
支出の把握にはマネーフォワードなどのアプリを使うといいでしょう。
細かく家計簿を作成すると続かないので、大雑把にでも大きな支出を把握する。
支出を把握したら本当に支払う価値がある出費なのかを検討。
携帯代やサブスクなどの固定費でムダと思えるものを削減することが無理なく節約できるコツです。
先取り貯蓄をしていない
「月末にお金が残っていたら貯めようと思うけど残らない」というのもお金が貯まらない人からよく聞くセリフ。
『貯蓄=収入−支出』と考えるとお金は貯まりません。
パーキンソンの法則をご存じでしょうか?
パーキンソンの法則とは、英国の歴史・政治学者のシリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した法則で、下記2つの法則から成り立っています。
- 第1法則「仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
- 第2法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
先取り貯蓄をしなければ、いつの間にか収入の分だけ支出していたという状況が続くでしょう。
お金を貯めるには『支出=収入−貯蓄(貯金)』と考える必要があります。
つまり、先に貯蓄(先取り貯蓄)をして残りのお金で生活する。
先取り貯蓄をせずに貯められる人もいますが、それは相当に意思の強い人。
自分の意志が強いと自信を持って言える方以外は先取り貯蓄か 先取り投資をするべきです。
政治が悪い
さて、ここまではテクニック的な考え方でしたが、最後にお金を貯めるためには環境も大切ということを解説したいと思います。
それが「政治が悪い」ということ。
日本経済が30年間も停滞する中、昔に比べてお金が貯めにくいのは間違いありません。
下図の通り、日本の実質賃金は長期間下がり続けてきました。
(出典:全労連)
実質賃金が下がり続ける中で、更に社会保険料や税金は上がってきました。
社会保険料と税の国民負担率は47.5%という状態。
可処分所得が減っていく中で、お金を貯めることは至難の業でしょう。
日本でお金を貯めようと思えば、下りのエスカレータを必死に昇るようなもの。
では、日本を長期間停滞させてきた原因はどこにあるかというと「政治」です。
バブル後の政策が悪かった。かつ、政策が間違っているのに反省せず、同じような政策を続けることにより、どんどん日本は衰退してきました。
つまり、日本を衰退させた責任は政治家にあります。しかし、その政治家を選んだのは我々国民。
よって、最終的な責任は選挙で今の政治家を選んできた我々国民にあるわけです。
実は、政治と我々の生活は密接に関わっています。私たちは政治に無関心でいられても無関係ではいられません。
日本全体が国力を取り戻すような政策をするであろう政治家を選挙で選ぶようにしないと、これからもっとお金を貯めにくい状況に陥っていくでしょう。
国(政府)に期待せず、自助努力の方が重要という論調がありますが、冷静に考えてください。
個人個人の頑張りには限界があります。個人個人の頑張りだけで現状の不況から抜け出すことは困難。
他の先進国のように国民全体の実質賃金が上がっていくような政策を行う政治家を選んでいくべきです。
まとめ:お金を貯める方法とは?
お金を貯めるには下記のような考え方が必要でしょう。
- 支出を把握してムダな出費を減らす
- 収入が入ったら先取り貯蓄をして残りのお金で生活する
- 政治に興味を持ち、日本全体が豊かになることを目指す。
お金を貯めるには小手先のテクニックも必要ですが、環境(経済情勢)も重要。
不況が30年間も続く経済情勢の中で頑張っても貯蓄を増やすのは至難の業。
経済が良い状況であれば、普通に頑張れば収入が上がるような状況をつくれるでしょう。
経済を良くするためには政治に興味を持つ必要があります。
これまで我々日本国民はあまりにも政治に無関心過ぎました。
日本人は優秀で真面目。
正しい政策が行われてくれば、他の先進国と同じか更に上回るような賃金が上昇する経済になっていたはず。
我々国民が政治に興味を持ち、日本を豊かにするであろう政治家を選ぶ。また、そのような政治家がいなければ育てるという発想も必要でしょう。
野党が弱いから与党に票を入れる又は選挙権を放棄するということを繰り返している間は、日本が復活することはありません。
我々国民が求める政策を訴え、それを政治家に実行させるくらいの考え方を持つべきです。
自分のためだけではなく、子供や孫世代のため、そして、この素晴らしい日本を作り上げてきた先人達のためにも豊かな日本を取り戻す必要があります。