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トケマッチはポンジスキームだったのか?投資詐欺を避けるためのポイントとは?


先日、「トケマッチ」というシェアリングサービスがトラブルになっていると話題になりました。

 

高級腕時計を貸し借りできるサービスでしたが、利用者と運営者との間でトラブルが発生しているとのこと。

 

ニュース記事を読んでいると、詐欺ではないかという意見もあり、気になって詳細を確認してみました。

 

投資詐欺に遭わないためには、トラブル事例を学ぶのが役立ちます。

 

そこで今回の記事では、「トケマッチ」のサービス内容やトラブルの経緯と、投資詐欺を避けるためのポイントについて解説します。

 

自分の大切な資産を投資詐欺から守りたいという方は参考にしてください。

 

 

トケマッチのトラブル内容とは?

トケマッチ」は高級な腕時計を持っている人が、使っていないときに他の人に貸してレンタル料を稼ぐ、急成長した人気のシェアリングサービスでした。

 

このサービスを運営していた会社「合同会社ネオリバース」が突然、2024年1月末でサービス終了をアナウンス。

 

現状、サービス利用者が預けてい高級腕時計1500本のうち、半数近くが返却されていない状態で、貸し出した腕時計がオークションサイトで転売されているとの情報もあったとのこと。

 

法人(合同会社ネオリバース)も2024年1月31日に解散していて、突然サービスが終了した理由や、預けていた時計が返ってくるのかなどの詳細な説明がなく、トラブルになっている状況です。

 

 

トケマッチのサービス内容は?

トケマッチはどのようなサービスだったのでしょうか?

 

「合同会社ネオリバース」のHPには下記のようにサービス内容が紹介されています。

 

「トケマッチ」は、高級ブランド時計を月額制でレンタルすることができるユーザーと、高級ブランド時計を預託することで毎月の安定した収益を得ることができるオーナーを繋ぐサービスです。

購入するよりも経済的なサブスクリプションと、売却するよりも実利的なシェアリングエコノミーを掛け合わせた、新しい形の腕時計ライフをお楽しみいただけます。

(出典:ネオリバース)

 

(出典:産経新聞)

 

高級時計の所有者は貸すことによりレンタル料を得ることができ、借りる方は色々な時計をサブスクで楽しむことができる。

 

「トケマッチ」は高級時計の所有者と、高級時計を借りたい人をつなぐプラットフォームを提供するサービスでした。

 

サービス開始は2021年1月

 

2023年8月には時計預託本数1500本を達成し、2023年10月には「トケマッチ」を商標登録しています。

 

貸す側にはレンタル有無にかかわらず使用料が支払われ、使用料の利回りが年18%を超えるケースもあったようで、投資の神様ウォーレン・バフェットに匹敵するレベル。

 

借りる方も時計のブランドやモデルによって異なりますが、月額1万円程度から利用できていたようで一見、Win-Winの関係が成り立っていたように思えます。

 

 

解散したネオリバースはどんな会社?評判は?

トケマッチのサービスを提供していた合同会社ネオリバースとはどのような会社なのでしょうか?

 

HPを確認すると、ネオリバースの設立は2020年7月7日で設立3年半程度の若い会社。

 

HPのメディア掲載・出演履歴を確認すると積極的に「トケマッチ」の露出を増やしていた様子が伺えます。

 

メディアへの露出の多さを見て、サービスを信用して利用していた方も少なくないでしょう。

 

事業内容は、不動産仲介事業、不動産買取再販事業、戸建住宅事業、リフォーム事業、腕時計シェアリング事業、メディア運営事業となっていて、本業は不動産事業だったのでしょうか。

 

実際、不動産の売買・賃貸契約にかかる費用を軽減するサービス「ハウス―モ」も展開していましたが、現在では営業を終了しています。

 

HPの2024年1月31日付の「お知らせ」で、諸般の事情により来る2024月1月31日をもって合同会社ネオリバース(腕時計シェアリング事業トケマッチ)を解散するとしています。

 

サービス利用者、特に高級腕時計を貸していた人にとっては寝耳に水で、預託していた時計が返却されるのか不安が募るばかりでしょう。

 

 

預けた時計は返却される?

預託されていた高級腕時計は返ってくるのでしょうか?

 

HPを確認すると、預託商品は順次、登録住所に返却するとされています。

 

しかし、ネオリバースの解散手続き及びレンタル中等の事情により、明確な返却日につ回答できないとしていて、6ヶ月を目安に返却するとしています。

 

また、万一ユーザー側の帰責事由等により返却が難しい場合は損害賠償金を支払うとなっていますが、法人が解散しているのでどこまでの対応があるかは未知数でしょう。

 

交流サイト(SNS)上には「被害者の会」名義のグループを立ち上げられているそうです。

 

 

トケマッチは詐欺だったのか?ポンジスキームとは?

トケマッチが詐欺だったのかは、現状では判断のしようがありません

 

預託していた高級腕時計が返却されたり、損害賠償金を受け取れる可能性もゼロではないでしょう。

 

今後のネオリバース側の対応次第です。

 

トケマッチを利用していた利用者の話によると、当初は預託料をきっちりと受け取っていたようです。

 

しかし、最終的には預託料の振込が止まり、問い合わせにも返答がない状態に。

 

上記の内容で判断するとポンジスキームの典型例のようにも思えます。

 

サービス開始当初は騙すつもりはなかったが、サービス内容にムリがあり、最終的に利用者が詐欺に遭ったような形になってしまった可能性もあるでしょう。

 

なお、投資詐欺で使われる手法の9割がポンジスキームだと言われています。

 

そのポンジスキームとは、チャールズ・ポンジというイタリア人が考え出した投資詐欺の手法。

 

ポンジスキームの具体的な手法は下記の通り。

  1. 高額な利回りで出資者を集める
  2. 本当にその利回りの配当がもらえる
  3. でも中身は集めたお金を返している
  4. 2の噂で出資者が爆増
  5. お金が集まりきったら逃げる

 

ポンジスキーム誕生から100年経っても投資詐欺業界の王様といっていいでしょう。

www.fpinv7.com

 

 

詐欺に遭わないためのポイントとは?

トケマッチは当初からポンジスキームだったのではないかという人もいるようです。

 

しかし、サービス開始時から騙すつもりでやっていたのかは定かではありません。

 

今後、貸し出していた時計が全て返ってくる可能性もゼロではないでしょう。

 

ただし、目新しいサービスで利回りが年10%を超える案件というのは、危険な香りがプンプンします。

 

目新しくて利回りの高い副収入案件に手を出す際には慎重に検討した方がいいのは間違いありません。

 

個人的には、新NISAを活用してインデックス投資で期待リターン5~7%を狙う方がストレスフリーでいいように思います。

 

インデックス投資の利回りの低さをバカにする方もいますが、これまでの実績は最強レベル。

 

株式投資は投資家保護などの法律が整備されていますが、新しいサービスは法整備が追い付いていないこともあります。

 

個人資産が10兆円を超えている「投資の神様」ウォーレン・バフェットでも平均利回りは年20%程度

 

資産運用の収益の相場を知り、利回りの高さに騙されないようにすることが詐欺に遭わないためには重要なポイントになります。

 

 

まとめ

トケマッチが詐欺だったのかは現時点では判断できません

 

これからの対応次第ですが、サービス内容を確認すると、利回りが投資の神様に匹敵するレベル。

 

目新しいサービスで利回りが年10%を超えるような場合は、安易に手を出すのは危険だと言わざるを得ません。

 

個人資産が10兆円を超えている「投資の神様」ウォーレン・バフェットでも平均利回りは年20%程度。

 

投資詐欺に遭わないためには、投資収益の相場を知り、安易に利回りの高い案件に手を出さないようにすることが肝要です。