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【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いとは?よくある勘違い4選


新NISAにはつみたて投資枠成長投資枠の2つの非課税枠がありますが、この2つの枠の違いをご存知でしょうか?

 

制度自体もよく理解できていないのにこの2つの枠の違いについては、更に分からないという方も多いでしょう。

 

2つの枠の違いを理解していないと損失を被ったり、リターンを下げる可能性があります。

 

そこで今回の記事では、2つの枠についてよくある勘違いを4つ解説したいと思います。

 

新NISAを最大限に活かすためのポイントを理解したい方は参考にしてください。

 

 

「つみたて投資枠」と「成長投資枠」で購入する商品を分ける必要がある?

新NISAには下図のように2つの非課税枠(つみたて投資枠成長投資枠)に分かれているので、それぞれの枠で購入できる商品に違いがあると勘違いしている方がいます。

出典:新しいNISA : 金融庁

 

確かにそれぞれの枠で購入できる商品には違いがります。

 

しかし、全く同じ商品を購入することも可能

 

つみたて投資枠で購入できるのは一定の条件をクリアした投資信託とETF。成長投資枠より厳選されていて、個別株などは購入できません。

 

一方、成長投資枠で購入できる商品にも一定の条件がありますが、つみたて投資枠よりも条件が緩くなっています。

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つみたて投資枠で購入できるファンドは約270本。一方、成長投資枠の対象ファンドは約2000本で個別株も購入可能。

 

実は、つみたて投資枠で購入できる商品は成長投資枠でも購入できます

 

つまり、必ずしも2つの枠で購入する商品を分ける必要はありません

 

例えば、つみたて投資枠ではオルカン(『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』)を積み立てている方が多いでしょう。

 

成長投資枠でもオルカンを購入可能です。

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成長投資枠では積立投資はできない?一括投資が必要?

成長投資枠では積立投資ができないと思っている方がいますが、一括投資だけでなく投資信託の積立投資も可能です。

 

成長投資枠だからといってムリに一括で投資する必要はありません。

 

成長投資枠は年間240万円まで投資が可能なので、毎月20万円ずつ積み立てたり、そこまでの資金がなければ、毎月10万円などの月20万円未満の積立も可能です。

 

 

成長投資枠ではアクティブファンドや個別株に投資すべき?

成長投資枠ではリスクを取って個別株やアクティブファンドに投資すべきだと思っている方がいます。

 

成長投資枠だからといってアクティブファンドや個別株に投資すべきというわけではありません

 

アクティブファンドを一概に否定するつもりはありませんが、投資初心者の方は成長投資枠でもインデックスファンドに投資することをおすすめします。

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多くの方にとって個別株などの売買を繰り返すよりもインデックスファンドを長期保有する方がリターンが高くなるでしょう。

 

資産運用に慣れてきて、個別株やアクティブファンドに興味が出るようであれば、そこから投資することを検討しても遅くはありません。

 

投資が仕事でも趣味でもない一般投資家のためであれば、つみたて投資枠のみにしてインデックスファンドを積立投資できるようにすれば十分。

 

しかし、それでは手数料が低すぎて金融機関(特に銀行や対面販売メインの証券会社)が儲かりません。

 

よって、成長投資枠を設けて手数料を稼げる個別株やアクティブファンドを買えるようにしたという側面は否定できないでしょう。

 

 

成長投資枠を使わないと生涯投資枠1800万円を埋められない?

新NISAの非課税保有限度額は1800万円ですが、成長投資枠の1200万円を使わないと1800万円を埋められないと勘違いしている方がいます。

 

実は、つみたて投資枠だけで1800万円を埋めることが可能

 

逆に成長投資枠は1200万円までと決まっています。

 

なお、成長投資枠のみ使う事も可能

 

多くの方は毎月10万円の「つみたて投資枠」を埋めるのも簡単ではないでしょう。

 

であれば、毎月10万円以内でコツコツと1800万円を埋めていけばいいと思います。

 

ムリに成長投資枠を使う必要はありません

 

 

まとめ

新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いを理解していないと、予想外の損失を被ったりリターンを下げてしまう可能性があります。

 

2つの枠で購入できる商品には違いがありますが、同じ商品を購入することも可能。

 

また、成長投資枠でも積立投資が可能であり、一括投資にこだわる必要はありません。

 

投資初心者の方は「つみたて投資枠」も「成長投資枠」でもインデックスファンドの積立投資一本で全く問題ありません

 

資産運用に慣れてきて興味があるようであれば、個別株やアクティブファンドに投資することを検討するといいでしょう。

 

今回の記事を参考に「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いを理解して、将来の資産形成に活用してください。