子供に対して、どのように「お金の教育」をするべきかを悩んでいる方も多いでしょう。
私も常々、自分の子供への金銭教育方法について考えています。
子供の金融リテラシーを高めるには、どのような方法があるのでしょうか?
今回は、子供への金銭教育についてヒントになる動画をご紹介します。
両学長と厚切りジェイソンのコラボ対談動画
子供への金銭教育についてのヒントが満載なのが、お金の世界のインフルエンサー「両学長」と実はFIREを達成している「厚切りジェイソン」さんの対談動画です。
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」 の頭文字4文字で「生活費よりも資産からの所得の方が多い状態」のこと。
つまり、厚切りジェイソンさんの不労所得は生活費を上回っていて、働く必要がなく早期リタイアが可能な状態。
今回の動画は厚切りジェイソンさんが出した書籍をネタに2人が対談しているもので、中盤以降に家庭での金融教育について議論されています。
『ジェイソン流お金の増やし方』
なお、今回は子供への金銭教育部分以降を再生するように動画を貼り付けていますが、前半部分も非常に参考になります。
FIREしている「両学長」がFIREした「厚切りジェイソン」さんに質問するからこそ引き出せる有益な情報が満載。
ただ、動画を観る限りジェイソンさんはかなりの倹約家なので、節約の部分については多くの方が再現性が低いと感じるのではないかと思います。
私は相当の倹約家というかケチなので、かなり共感する部分があるのですが、一般の方には理解不能というレベルかもしれません・・・。
お金の話を家庭でする
「お金の教育」というと、どのような教材を使うべきかとか、どこの塾に行かせるべきなのかなどと考えてしまいますが、難しく考える必要はありません。
改まってお金の勉強という形にしてしまうと、子供も構えてしまうかもしれません。
実は、「お金の教育」は難しいことをするのではなく、普段から家庭でお金の話をすることが重要。
多くの日本の家庭ではお金の話を避ける傾向があることは間違いないでしょう。
しかし、親がお金の話を避ければ避けるほど、子供もお金のことを考えたり、話したりすることは悪い事だというイメージを持ってしまう可能性があります。
そのようなイメージを持った子供の金融リテラシーが高くなるとは思えません。
お金の教育は何歳からすべきか?
ジェイソンさんは、一番の下のお子さんが幼稚園に入る前からお金の話をしているそうです。
言葉が理解できる年齢であれば、お金の話をするのに早すぎるということはないのでしょう。
大切なことは、子供が理解できるまで何度でも話すこと。
私は、子供が受け取ったお祝いやお年玉などの余剰資金をジュニアNISAで運用していますが、なぜ、運用する必要があるのかなどを機会があるごとに話すようにしています。
子供が資産運用の必要性について理解するのは簡単なことではないでしょう。
しかし、私は何度も何度も子供が理解できるまで同じ話をするつもりです。
初めは完璧に理解できなくても、言葉の習得と同じで何度も話している間に理解できるようになるでしょう。
また、実際の運用成果を経験することにより、複利の力などを実感する事ができ、机上とは異なる学びを得る事ができると思います。
義務教育に頼らない
金銭教育についても義務教育に入れるべきではないかと考えている方も少なくないでしょう。
しかし、「なんでもかんでも学校に任せ過ぎ」と厚切りジェイソンさんは指摘。
家庭内で補足しないといけないことがあり、お金の教育もその1つ。
子供に対してお金に関してどういう考えを持って欲しいかという希望がある方も多いと思います。
親の希望するお金の使い方を子供にして欲しいのであれば、学校任せにせず家庭でお金の話をするべき。
2022年度から高校の家計管理などを教える家庭科の中で資産運用の授業が始まるようですが、誰が教えるかで生徒の理解度が大きく異なると思います。
実際に投資経験のない先生が教えても表面上の話になり、大きな学びはないでしょう。
また、民法改正により2022年4月1日から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられます。
これまで20歳以上から可能だったローン契約やクレジットカードの作成などが18歳から親の同意不要で可能になる予定。
よって、子供の金銭教育を学校任せにするのではなく、なるべく早く家庭で最低限の金融リテラシーを学ぶ機会を子供に提供する必要があります。
家庭でお金の教育をし、学校で習う時には復習になる程度の方が子供のリテラシー向上にはいいでしょう。
親も金融リテラシーを高める
親世代がお金について学んできていないから子供に教えることができない人が多い、と両学長は指摘。
教える側の親がお金について知らなければ教えられないのは当たり前。
親がお金について詳しくないのであれば、子供と一緒に勉強するのもいいでしょう。
一緒に勉強しながら、子供が理解しづらいところは親が説明する。子供に説明することにより、親の金融リテラシーも向上するでしょう。
では、どのようにお金の勉強をすればいいのか?
両学長の本を読むのもいいでしょう。
『本当の自由を手に入れるお金の大学』
金融リテラシーを上げると聞くと堅苦しい本を読む必要があるのではないかと考えがちですが、両学長の本は非常にとっつきやすく作られていておすすめ。
ただ、「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」という5つの力を網羅している本なので、ページ数が多いのが難点。
一気に勉強しようとせず、興味のある部分から子供と一緒に読むのもいいでしょう。
また、「バビロン大富豪の教え」もマンガ版があり、子供と一緒に学ぶ教材としておすすめ。
私は子供と一緒に「バビロン大富豪の教え」を読み「収入の10分の1を貯金せよ」という部分を参考にして、お小遣いの10%を先取り貯蓄させるようにしています。
ただし、先取り貯蓄した残りの使い方は子供の自由。
細かく使い方を教えるよりも、自分で失敗しながら学んで欲しいと考えています。
まとめ
子供の頃の金銭教育はその後の人生に大きく影響するのは間違いありません。
少しでも早く子供の金融リテラシーを上げてあげることは、その後の人生を非常に有利に導きます。
まずは、家庭内で機会があるごとにお金の話をするという簡単なことから始めるといいでしょう。
お金の教育と聞くと、力が入ってしまいそうですが、気軽なところが始めることが重要。
子供と一緒に「お金」について学ぶところから始めてもいいでしょう。
なお、YouTube動画を目的の個所からから再生する貼り付け方法について、3回連続10cm(id:sankairenzoku10cm)さんの下記記事を参考にさせて頂きました。
3回連続10cmさん、ありがとうございます。