現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金など「お金」の知恵について語ります

【投資初心者】動画で学べる素人でもできる投資の鉄則とは?


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資産運用を始めたい、でも何から始めたらいいか分からない。

 

資産運用を学びたい、でも堅苦しい本などは読んでも理解できない。

 

そのような投資初心者の方におすすめの動画があります。

 

投資初心者がやりがちな失敗を避けるためのヒントを楽しく学べる動画です。

 

資産運用の基礎を楽しく学びたいという方は参考にしてください。

 

 

 

1.動画で学べる素人でもできる投資の鉄則とは?

オリエンタルラジオ・中田敦彦さんのYouTube動画『【お金の授業】素人でもできる投資の鉄則を教えます〜後編』は、『【お金の授業】学校では教えてくれない「資産運用の鉄則」〜素人が必ずハマる罠編〜前編』に続く続編です。

 

前編では素人がハマる罠の1つが「お金のプロに相談すること」だという解説がありました。

 

動画の中で、証券マン、銀行員、生命保険販売員、FP(ファイナンシャル・プランナー)、不動産業者は「手数料ハンター」だとして非難されています。

 

また、買ってはいけない商品として、毎月分配型の投資信託テーマ型の投資信託などが挙げられていました。

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『【お金の授業】素人でもできる投資の鉄則を教えます〜後編』では、お金のプロに相談せずにどのように資産運用を進めるかについて解説されています。

 

素人が罠にハマらずに資産運用するためのヒントが動画で語られるという構成。

 

前編に続き、後編も軽妙な話術で中田さんの動画は進んでいきます。表現が上手いので、とにかく話に引き込まれます。

 

投資というと、どうしても固い話になってしまいますが、さすがはお笑い芸人だけあって、笑いを交えながら投資について語っていく。

 

細かい部分では突っ込みどころはあると思いますが、資産運用初心者の方がとっかかりとして観る教材としては、いい動画だと思います。

 

金融リテラシーを上げる第一歩として、この動画を利用するといいのではないでしょうか。

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2.投資と投機の違いを理解する

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前編に続き後編の動画の中でも語られていますが、多くの方が投資と投機やギャンブルを混同してしまっています。

 

投資と投機やギャンブルを混同してしまっているので、極端にリスクを恐れて、全く投資をしないか、逆にリスクを取り過ぎて、大きな損失を被ってしまうかの両極端な人が多くなってしまう。

 

世の中には、ビットコイン投資やFX(外国為替証拠金取引)投資などという言葉が多く出ていることも投資と投機を混同する原因。

 

ビットコインやFXは非常にリスクが高い投機です。

 

ビットコインやFXを投機と考えて手を出すのであればいいのですが、ビットコインやFXを投資と考えて手を出すと、大きな損失を出してしまう原因の1つとなります。

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「資産運用とは、適切にお金を守っていくもの」だと動画の中で解説されています。つまり、ローリスクローリターン

 

資産運用とは、適度にリスクを取りながら、お金を育てていくようなイメージ。

 

ローリスクローリターンなので、当然、リターンは小さくなります。

 

しかし、ローリスローリターンでも複利の力を活用すれば、年数が経つにしたがって複利効果で資産の増え方は大きくなっていきます

 

下図は、元本100万円を年利10%で、単利運用した場合と複利運用した場合の比較。

 

10年経過後くらいから単利運用と比較して、複利運用の方が元利合計が大きく増えることがよく分かります。

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3.資産運用は何から始めればいいのか?|まずはiDeCo(イデコ)から

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動画の中で、中田さんは「資産運用にタイミングは不要。投資信託などを一気に買って必要であれば、売ればいい」という発言をしています。

 

しかし、投資初心者が多額の資金で一気に投資信託などを買うのは難しいことだと思います。

 

本当に今買っていいのか、今は高いのか、安いのかと迷っているうちに資産運用自体を止めてしまう可能性もあるでしょう。

 

であれば、iDeCo(イデコ)で少額の積立投資から始めればいいと思います。

 

税制上優遇されている個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)から始めよ」と動画では解説されていますが、そもそも、iDeCo(イデコ)は毎月一定額ずつ投資信託などを積み立てる制度で一気に投資信託などを買うことはできません。

 

iDeCo(イデコ)は最低5,000円/月から始められるので、元本保証のない投資信託にお金を投じるのが怖い方は、5,000円からでもいいので始めるといいと思います。

 

重要なことは1歩を踏み出すこと。この1歩目が非常に重たいものです。

 

しかし、小さくても1歩目さえ踏み出してしまえば、2歩目、3歩目は少しずつ軽くなっていきます。

 

資産の配分比率は?

動画の中では、普通預金などの無リスク資産と投資信託などのリスク資産の配分比率についても解説されています。

 

特にご自身で資産配分についての考えがないのであれば、まずは動画に出てくる資産配分比率を機械的に真似してみるのも1つの方法。

 

本当にこの資産の配分比率がいいのか、といつまでも悩んで結局、何も始めないのであれば、とりあえず言われた通りに始めてみるのもいいと思います。

 

始めてから自分で、もっといい資産配分の比率を見付けることができれば変更すればいい。

 

初めに決めた資産配分比率に縛られる必要はありません

 

結局、資産配分の比率に絶対の正解はありませんので、運用しながら微調整していけばいいと思います。

 

なお、動画で出てくる資産配分の比率について詳しく知りたい場合は、中田さんの動画のネタ元である山崎さん本人が解説している動画もご覧ください。

 

 

4.個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)を始める際の注意点 

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資産運用を始める際に、iDeCo(イデコ)をやると決まったら、注意して頂きたいことがあるので、簡単に解説します。

 

銀行や証券会社などの窓口には相談に行かない

iDeCo(イデコ)を始める際に気を付けて頂きたいのが、証券会社や銀行などの金融機関の窓口には相談にいかないということ。

 

銀行などの店舗にはiDeCo(イデコ)のポスターなどが貼ってありますが、自ら手数料ハンターの巣窟に突っ込んでいくようなもの。

 

金融機関はiDeCo(イデコ)だけでは儲からないので、ついでに投資信託や外貨建て保険などをすすめられる可能性があります。

 

すすめられる投資信託などは、手数料が高い、金融機関が儲かる商品である可能性大。

 

SBI証券などのネット証券会社であれば、ネット上で資料請求をして郵送でiDeCo(イデコ)の口座開設手続きが完了します。

 

金融機関によって手数料が違う

iDeCo(イデコ)を始める際に非常に重要なのが、口座を開設する金融機関の選択。

 

口座を開設する金融機関によって、運用成果に差がでる可能性があります。

 

下記記事でも解説しましたが、iDeCo(イデコ)は口座管理手数料が毎月かかります

 

その手数料額が金融機関によって異なります。 www.fpinv7.com

 

掛け金拠出時の口座管理手数料が最も高い金融機関では月589円ですが、最も安い金融機関では月171円

 

その差は毎月418円となり、長い年月で考えれば大きな額。

 

SBI証券や楽天証券などは、口座管理手数料の内の金融機関に支払う運営管理手数料は無料で、毎月の手数料が最も安い金融機関の1つです。

 

金融機関ごとの手数料額は、下記サイトで比較できます。

 

口座管理手数料が高いかからといって、運用成果が高くなるわけではないので、下記サイトを利用して手数料が安い金融機関を選んでください。 www.dcnenkin.jp

 

金融機関によって買える投資信託が異なる

口座を開設する金融機関によって、選べる投資信託も異なります。

 

投資信託によって信託報酬が異なりますので、信託報酬が安い投資信託を扱っている金融機関を選ぶべき。

 

例えば、ある銀行では、外国株式で運用するインデックス型の投資信託でも信託報酬が約1%という場合があります。

 

一方、外国株式で運用するインデックス型の投資信託の信託報酬が0.1%という証券会社もあります。

 

つまり、口座を開設する金融機関によって、取られる手数料が0.9%も異なることになります。 

 

おすすめの金融機関とは?

iDeCo(イデコ)の口座を開設するのであれば、SBI証券や楽天証券などがおすすめ。

 

金融機関に支払う運営管理手数料手数料も無料ですし、インデックス型で信託報酬が安い投資信託がラインナップされています。

 

ちなみに私自身もiDeCo(イデコ)の口座はSBI証券で開設しました。

 

 

まとめ

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資産運用初心者の方は、投資と投機の違いを理解して、ローリスクローリターンで資産運用を始めることをおすすめします。

 

投資に慣れてきてデイトレードやFXなどに興味があり、そちらの方が向いていると思うのであれば、デイトレードやFXを始めればいいと思います。

 

投資が正解で、投機が不正解というわけではありません。

 

投機もきっちりとリスク管理をして、大きな成果を出している方は大勢います。

 

大切なことは自分が投資をしたいのか、投機をしたいのかをはっきりさせること

 

投資と投機を混同することが一番危険で避けるべきことです。