資産運用を始めようと思った時に初心者が持ってしまう誤解があります。誤解を抱いてしまったがために資産運用に踏み出せない方も多いと思います。
初心者の方は資産運用に対してどのような誤解を抱いてしまうのでしょうか?その誤解をどのように払拭すべきでしょうか?
誤解①:大きな資金がないと資産運用は始められない
資産運用を始めようと思う多くの方がイメージするのが株式取引ではないでしょうか?株式取引というと、最低でも100万円単位の資金が必要と考える方も多いと思います。
例えば、任天堂の株を買おうと思うと、約400万円もの資金(2019年8月現在)が必要となってしまいます。
確かに株価の高い企業の株を買う場合、大きな資金が必要となってしまいます。しかし、株の買い方には、累積投資(るいとう)という方法もあります。
一般的な単元株取引では、大きな額の資金が必要となりますが、累積投資(るいとう)であれば、1万円程度から投資することが可能です。
また、株式を買うだけが、資産運用ではありません。投資信託を買うという方法もあります。投資信託であれば、100円から買える証券会社もあります。つまり、小さな額からでも資産運用は始められます。
例えば、100万単位のまとまった資金がなくても、数万円程度のお金があるのであれば、その数万円から資産運用を始めてもいいのです。現在、出せる額で始められる方法で資産運用を開始することを考えてみてはいかがでしょうか?
例えば、毎月数千円程度しか投資に回せるお金がないのであれば、数千円からでも投資を始めることができます。数千円から初めて余裕が出てくれば、投資に回す資金を増やしていけばいいのです。
大きな資金が準備できてから資産運用を始めようと思うと、なかなか資産運用が始められないと思います。であれば、今ある資金で始め、投資額を増やしていけばいいでしょう。
つまり、資産運用は、大きな資金を準備してから始める方法以外にも、毎月数千円程度の積立方式で運用を始めるという方法もあるということを知って頂ければと思います。
誤解②:投資は短期で利益を狙うもの
投資というものは、短期で大きな利益を狙うものだというイメージを持っている方が多いと思います。世の中で話題になる投資の話といえば、短期的に大きな収益を出した方の話でしょう。
メディアなどでは話題性がなければ、注目されないので、どうしもて奇抜な話が取り上げられることになります。
短期で大きな利益を狙いにいくと、どうしてもリスクも高くなってしまいます。勘違いで始めた投資が、短期の値上がり益を狙う方法であれば、大きな損失を抱え、二度と資産運用をしようという気力を失ってしまう可能性もあります。
やはり、資産運用初心者の方は、長期の視点を持って運用を開始するべきです。短期間の価格の変動に惑わされることは、非常にストレスになります。
資産運用では、資産の値上がり益であるキャピタルゲインだけでなく、株などの配当金であるインカムゲインを得ることもできます。よって、資産運用初心者の方は、インカムゲインを得ながらキャピタルゲインを狙うような長期的な戦略を持って運用を開始することをおすすめします。
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誤解③:海外への投資はリスクが高い
ホームカントリー・バイアスといって、自国の資産に注目するのは自然なことです。日本人であれば、日本企業の株式に目がいくのは自然なことではあります。
一方、海外企業の情報は、日本で得ることは難しいので、海外企業への投資は、どうしてもリスクが高いと思ってしまいます。
確かに、海外の株式を買うということは、価格変動リスクだけでなく、為替リスクも負うことにもなります。
しかし、今後の日本を考えると、少子高齢が進展し、大きな経済成長は望めない可能性が高いと思います。そのような日本市場に全ての資産を入れておくことこそ、逆にリスクとなるのではないでしょうか?
海外企業の情報を得るのが難しいのは間違いありません。よって、海外株式で運用されている投資信託を買うという方法もあります。手数料(信託報酬)はかかりますが、個人では難しい海外株式の銘柄選択などをプロに任せるという方法もあるわけです。
まとめ
資産運用初心者は、上記のような勘違いを持っている方が多いと思います。私も資産運用を始めた頃は、上記のような勘違いを持っていました。
今回ご紹介したような勘違いがあると、資産運用を始めるのが遅くなったり、大きな損失を被ったりしてしまう可能性があります。
是非、投資に対する間違った認識を排除して、資産運用を始めていただければと思います。