個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)を始めようと検討する際に、気になるのは既にiDeCo(イデコ)をやっている方の運用状況ではないでしょうか。
利益が出ているのか?損をしているのか?など、特に資産運用が初めてという方は非常に気になるポイントだと思います。
そこで今回は、私のiDeCo(イデコ)の資産運用状況を公開します。また、積立投資のメリットとデメリットについて解説します。
これから資産運用を始めようと考えている方に少しでも参考になれば幸いです。
- 1.個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)の運用状況を公開
- 2.iDeCo(イデコ)に感じていたデメリットとは?
- 3.iDeCo(イデコ)を始めたきっかけとは?
- 4.積立投資のメリットとは?
- 5.積立投資のデメリットとは?
- まとめ
1.個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)の運用状況を公開
実は、私が個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)を始めてから約1年しか経過していません。1年しか経過していないので、運用状況を公開してもあまり参考にはならないかもしれません・・・。
iDeCo(イデコ)開始後、1年経過時点の運用状況は下図の通りです。
資産の元本(拠出金累計)は276,000円で、評価額は290,392円なので、含み益は14,392円(+5.2%)という状況です。
iDeCo(イデコ)は口座管理手数料を毎月差し引かれますので、定期預金などの元本保証型の商品で運用していれば、毎月の手数料分852円(171円×12ヶ月)分がマイナスになっていることになります。
いかがでしょうか?どんな投資信託を選んでも元本保証ではないので、常にプラスを維持できるわけではありません。
今後は評価額がマイナスになることもあるでしょう。しかし、iDeCo(イデコ)は長期の積立投資なので、短期的な評価額を気にする必要はありません。
私自身も短期間での運用状況は全く気にしていません。
現在の運用状況について感じることは、マイナスよりはプラスになっている方が気分がいい程度で、最終的にプラスになっていればいいという考え方です。
また、積立投資なので、頻繁に運用状況を確認する必要もないと考えています。実際、記事を書くために半年振りくらいで運用状況を確認しました。
なお、iDeCo(イデコ)のポートフォリオ(運用商品の組み合わせ)の考え方については、下記記事をご参照ください。
2.iDeCo(イデコ)に感じていたデメリットとは?
FP(ファイナンシャル・プランナー)なのにiDeCo(イデコ)を始めてから1年しか経過していないのかと不思議に思った方もいらっしゃるでしょう。
iDeCo(イデコ)のことは、iDeCo(イデコ)と呼ばれる前から知っていましたし、掛け金が全額所得控除になる点などには、大きなメリットを感じてはいました。
しかし、60歳まで拠出した掛金を引き出せないという点に大きなデメリットを感じて申し込みを躊躇していました。
iDeCo(イデコ)で投資信託の積立投資をするよりも自分で運用先を探して投資をした方が、大きな運用益を上げられるのではないか、という浅はかな考え方を持っていました。
今、考えれば、なんと愚かな考え方をしていたのかと昔の自分に言ってやりたい気分です・・・。
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3.iDeCo(イデコ)を始めたきっかけとは?
iDeCo(イデコ)で積立投資をするよりも自分で運用先を選んだ方が資産を増やせると考えていた浅はかな私がiDeCo(イデコ)を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
私がiDeCo(イデコ)を始めようと考えた理由は下記の通りです。
個別株投資は売買タイミングが難しい?
iDeCo(イデコ)を活用して積立投資をする前の私の投資戦略は、一般NISAを使って高配当銘柄を買い、インカムゲイン(配当収入)を得て、そのインカムゲインを更に高配当銘柄に再投資するというものでした。
しかし、個別企業の株式を買うタイミングというのは、非常に難しいものです。今の株価が高いのか安いのかは、誰にも分かりません。
株価がまだ下がるだろうと考えて買いを控えていたらぐんぐん上がっていった銘柄や、ほぼ下値だと思って買った銘柄が更に下値を切り下げていったりと、個別銘柄への投資の難しさを痛感していました。
個別株投資は銘柄選定などが面倒?
また、個別株投資は銘柄選定などに時間がかかります。
個別企業の株式を買う際には、まず、投資する銘柄の選択から始まります。
配当狙いだとしても、配当利回りだけでなく、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標を確認し、自分の投資基準に合致するかを調べます。
これだけでも骨が折れる作業です。私の投資基準が高いということもあると思いますが、なかなか投資しようと思える銘柄が見つかりません。
やっと投資しようと思った銘柄が見つかったとしても、少しでも安く買いたいと思うのが人間の心理です。私の場合、市場全体が調整するときに狙っている銘柄もつられて下がるのを待って買う戦略なので、これにも時間がかかります。
近年は、金融緩和政策の一環として日本銀行(日銀)がETFを買うので、日本市場が大きく調整することが少なくなっているように感じます。
投資したい気持ちはあっても、投資できないという状態が続き、非常にストレスを感じていました。
個別株投資は、購入後も継続的に業績などのチェックが必要
更に幸いにも高配当の株式を狙った株価水準で買えたとしても、その後はその企業の業績などを継続的に確認し続ける必要があります。
企業の業績が落ちた時はもちろんですが、不祥事などを起こしたときも株価が暴落する可能性があります。業績に大きなインパクトのあるニュースが発生すると、一気に株価が下がってしまいます。
例え、高配当銘柄に投資していたとしても、業績が下がれば配当金が減る可能性もありますし、配当が減れば大きく株価が下がり、配当の受け取りだけでは、補えないほど株価が下がる可能性があります。
業績や株価などを追いながら売り時についても常に考えておかなければならないのが個別株投資です。非常に手間と時間がかかることが分かって頂けると思います。
4.積立投資のメリットとは?
個別株投資の手間などに辟易としていた私が考えた戦略が、まず基本は投資信託やETFの積立投資で基盤を作り、そのうえで余裕があれば、個別株式などで運用するというものです。
現在は、iDeCo(イデコ)を基本とする積立投資を毎月行い、残りの資金で高配当銘柄などに投資をしています。
積立投資の場合、どの投資信託で積立投資をするかが決まれば、あとは毎月一定額ずつ勝手に資金が投入されていくので、個別株投資と違い買いのタイミングを図る必要がありません。
そして投資信託なので、個別株投資のように企業の業績をチェックする必要はなくなります。基本はほったらかしで資産運用が可能となります。
積立投資なので、運用期間は長期を見込んでいます。よって、頻繁に損益を確認する必要もなく、非常にストレスなく、しかし、確実に資産が積み上がっていくわけです。
確かに、積立途中では、リーマンショック級若しくはそれ以上の下げ相場が来るかもしれませんが、そこで解約しなければ、損はしないわけなです。
更に市場全体が下げているときは、積立投資にとっては平均の買付単価を下げる絶好のチャンスとなります。
積立投資は、お金を入れる市場さえ間違えなければ、必ず損益がプラスになるときが来るはずです。そこを狙って利益を確定すればいいでしょう。
積立投資は出口戦略が重要となります。
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5.積立投資のデメリットとは?
積立投資にはメリットがある一方で、デメリットもあります。
積立投資のデメリットは、リターンが低いことです。ローリスクではありますが、ローリターンなのが積立投資です。
特に積立当初は、資産額も少ないので、リターンが少なくなります。
だだし、長期間複利で運用することにより、最終的には大きな運用成果を期待できる可能性があります。
まとめ
私のiDeCo(イデコ)の運用状況と、積立投資のメリット・デメリットについて解説しました。
私は、資産運用の基本部分は、積立投資がベストだと考えています。積立投資をやって、更に余裕があれば、個別株などで運用するのもいいでしょう。
iDeCo(イデコ)のような積立投資は、お金を入れる市場さえ間違えず、長期で運用すれば、利益を出しやすい投資手法です。
更にiDeCo(イデコ)であれば、掛金が全額所得控除になるメリットがあるので、是非、ご活用頂きたい制度です。
今回の記事の内容が、これから資産運用を始めようとしている方に、少しでも参考になれば幸いです。
iDeCo(イデコ)については、下記のような記事も書いていますので、ご興味があれば、読んでみてください。