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iDeCo(イデコ)のおすすめの運用商品とは?|金融機関や投資信託の選び方を解説


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掛け金が全額所得控除になることによる節税効果に魅力を感じ、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)を始めようと検討している方も多いでしょう。

 

しかし、「金融機関はどこがいいのか?」や「どの運用商品を選べばいいのか?」などの疑問があり、申し込みを躊躇している方も多いのではないでしょうか。

 

また、実際にiDeCo(イデコ)をやっている人が、どこの金融機関で、どのような商品を使って運用しているのかを参考にしたいと思っている方もいらっしゃると思います。

 

そこで今回は、私のiDeCo(イデコ)の運用商品を皆さんに公開し、おすすめの金融機関、おすすめの運用商品などについて解説します。 

 

iDeCo(イデコ)の金融機関や運用商品を選ぶ際の参考にしてください。

 

 

 

1.iDeCo(イデコ)口座を開設するおすすめの金融機関とは?

私がiDeCo(イデコ)口座を開設する際におすすめする金融機関はSBI証券

 

私自身もSBI証券でiDeCo(イデコ)口座を開設しています。

 

SBI証券のiDeCo(イデコ)には「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」があるのですが、私がiDeCo(イデコ)を始めた時点では「オリジナルプラン」しかなかったので、「オリジナルプラン」で運用を行っていました。

 

なお、2021年1月5日以降は「オリジナルプラン」の新規受付は停止されています。

 

「オリジナルプラン」から「セレクトプラン」への変更は可能

「オリジナルプラン」からは「セレクトプラン」への変更が可能。

 

プラン変更は無料で行えます。

 

「オリジナルプラン」に比べて「セレクトプラン」の方が信託報酬が安い投資信託がラインナップされているので、私も「セレクトプラン」へ変更しました。

 

なお、プランを変更する場合、一旦オリジナルプランで投資している商品を現金化(解約と同じ)し、セレクトプランの商品を買い直す必要があります。

 

新プランへの資産の移管には2〜3ヶ月程度の期間が必要で、その間は運用が中断してしまうというデメリットがあるので注意が必要。

 

それでは、ここから私がSBI証券おすすめする理由を解説します。

 

おすすめポイント①:金融機関の手数料が無料

SBI証券のおすすめポイントの1つ目は、毎月かかる口座管理手数料が安いという点です。

 

iDeCo(イデコ)の口座管理手数料の内訳は下記のようになっています。

・国民年金基金連合会に支払う事務取扱手数料
・資産管理サービス信託銀行に支払う事務委託先手数料
・金融機関に支払う運営管理手数料

 

上記の手数料のうち、事務取扱手数料事務委託手数料どの金融機関を選んでも同額必ず掛金から差し引かれます

 

SBI証券は、金融機関の手数料が無料なので、拠出時にかかる毎月の手数料は、国民年金基金連合会に支払う事務取扱手数料(毎月105円)と、資産管理サービス信託銀行に支払う事務委託先手数料(毎月66円)合計171円のみとなります。

 

なお、SBI証券以外では楽天証券やマネックス証券なども、金融機関の手数料が無料。

 

手数料を無料にする金融機関は増えています。

 

おすすめポイント②:投資信託の種類が豊富で信託報酬が安い

おすすめポイントの2つ目が投資信託の種類が豊富で、信託報酬が安い商品が準備されている点。

 

「セレクトプラン」で36本の投資信託が用意されています。

 

信託報酬が安い投資信託が多くラインナップされていますので、おすすめです。

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2.iDeCo(イデコ)は金融機関の変更も可能

既にSBI証券以外の金融機関でiDeCo(イデコ)をやっている場合、金融機関の変更が可能。

 

ただし、金融機関を変更する際には、一旦資産を売却(現金化)する必要があり、資産の移管にも時間がかかりますので、注意が必要です。

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元本保証型の定期預金などで運用する場合には金融機関の選択が特に重要

iDeCo(イデコ)をやっていても、運用商品は「元本保証型」の定期預金や保険という方も多いと思います。

 

実際、iDeCo(イデコ)の運用商品の構成比は、預貯金や保険の「元本確保型」が44.3%を占めています。

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なお、2年前の商品選択割合(下図)と比較すると預貯金と保険の割合が減って、外国株式などの割合が増えています。

iDeCoの資産配分割合(2019年3月末)

(出典:個人型確定拠出年金統計資料

 

現在の金利情勢を考えると、「元本保証型」では運用資産は全く増えません

 

しかし、掛金が全額所得控除になる節税メリットを考えれば、「元本保証型」でもiDeCo(イデコ)をやる意味は大いにあります。

 

ただし、元本保証型で運用する場合に特に重要となるのが、口座管理手数料

 

現在の金利情勢では、運用資産が増えるどころか、手数料分マイナスになってしまいます。

 

そのマイナスを少しでも少なくするために金融機関の手数料がゼロ(無料)の金融機関を選ぶべき。

 

よって、現在、元本保証型の定期預金で運用していて、金融機関の手数料が高い場合は、金融機関を変更するのも一案でしょう。

 

金融機関の変更に4,000円程度の手数料がかかる場合がありますが、最低でも60歳までは毎月手数料を取られますので、口座管理手数料の差だけで4,000円程度はすぐに取り戻せます。

  

 

3.iDeCo(イデコ)のおすすめの運用商品とは?

iDeCo(イデコ)のおすすめの運用商品ということで、私の実際の資産運用状況をご紹介します。

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私がiDeCo(イデコ)で運用している投資信託は下記の通り。

 

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)|掛金配分割合:100%

日本を除く先進国ならびに新興国の株式に投資するインデックスファンドです。

 

なお、「セレクトプラン」に変更する前は、「オリジナルプラン」で下記のようなポートフォリオで運用していました。

  • 外国株式型(先進国)|掛金配分割合:60%
  • 外国株式型(新興国)|掛金配分割合:20%
  • 海外不動産投資信託(RIET)|掛金配分割合:20%

 

プラン変更時にポートフォリオ(運用商品の組み合わせ)をシンプルにした理由は、イデコの出口戦略の難しさです。

 

積み立てた資産を老齢給付金として受け取る際には非課税ではなく、課税の対象となるので、受け取り方には工夫が必要です。

 

イデコ口座内で複数の投資信託を保有するよりも、シンプルにしておいた方が老齢給付受取に向けての準備が楽になるだろうと考えました。

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また、資産配分についてはイデコの口座内だけで考えるのではなく、私が保有する全資産で考える必要があります。

 

よって、イデコ口座内で複数の投資信託を保有するメリットはないと判断しました。

 

なお、上記以外で「セレクトプラン」でおすすめの投資信託は下記の通りです。

 

信託報酬の安いインデックス型(パッシブ型)の投資信託で運用する

私がおすすめする投資信託は全てインデックス型(パッシブ型)の投資信託で、アクティブ型は1つもありません。

 

なぜ、インデックス型(パッシブ型)を選ぶのかというと、アクティブ型はインデックス型よりもコスト(信託報酬)が高いにもかかわらず、高い運用成果が保証されているわけではないから。

 

であれば、アクティブ型よりも信託報酬が安いインデックス型の投資信託で運用すべきだと考えています。

 

投資期間が長くなれば、信託報酬は無視できないくらいかさみます。

 

例えば、資産が1000万円になれば、1%の信託報酬は10万円にもなります。

 

積立当初は無視できる額でも資産規模が大きくなると看過できない額になります。

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まとめ

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今回は、私のiDeCo(イデコ)のポートフォリオ(運用商品の組み合わせ)とおすすめ投資信託についてご紹介しました。

 

今現在で私が最良だと思うおすすめの投資信託ですが、個人ごとに年齢などの条件が異なるので、全ての方にマッチする万能な投資信託は存在しません。

 

また、資産運用に絶対の正解はありませんので、私のおすすめした投資信託の運用が上手くいく保証は全くありません。

 

これからどのような時代がくるかも分かりませんので、最終的にはご自身の判断で投資商品を選ぶことが重要です。

 

私の考え方もご紹介したので、私の考え方に賛同できる方は、iDeCo(イデコ)の掛金を配分する際の参考にして頂ければと思います。