2021年も残り約2ヶ月となり、そろそろふるさと納税をしようと考えている方も多いでしょう。
今年からふるさと納税を初めてみようという方もいると思います。
ふるさと納税を検討している方達に気を付けて頂きたいのが、ふるさと納税の「詐欺サイト」「偽サイト」の存在。
「詐欺サイト」「偽サイト」に入金してしまい、返礼品が届かないという事例も発生しているようです。
そこで今回は、ふるさと納税の「詐欺サイト」「偽サイト」の特徴や見分け方、騙されないための対処法を解説します。
ふるさと納税とは?簡単に解説
まず、簡単にふるさと納税について解説します。
ふるさと納税とは、自分の選んだ自治体に寄附(ふるさと納税)を行った場合に、寄附額のうち2,000円を越える部分(一定の上限あり)について、所得税からの控除(還付)と、翌年度の住民税からの控除(住民税の減額)が受けられる制度。
ふるさと納税をした額から自己負担額の2,000円を差し引いた部分が、所得税の還付と翌年度の住民税の減額で戻ってくるイメージ。
ふるさと納税の趣旨は、自分の生まれ故郷やお世話になった自治体、応援したい自治体などに寄付できる制度とされていますが、ほとんどの方の目的は返礼品でしょう。
ふるさと納税をすると、返礼品として納税した地域の特産品がもらえるとイメージしている方も多いと思います。
ふるさと納税は節税にはならない!
実は、「ふるさと納税」はiDeCo(イデコ)のように節税になるわけではありません。
自分の選んだ自治体に寄付(ふるさと納税)することにより、翌年の税負担が寄付した分だけ軽くなる制度です。
また、必ず2,000円の自己負担が発生。
返礼品が目的であれば、2000円でお得な買い物ができるイメージ。
例えば、10万円をふるさと納税した場合、返礼割合の限度(3割)である3万円相当の返礼品を受け取れば、自己負担2,000円で3万円の買い物が出来たことになります。
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どんな返礼品がある?
ふるさと納税の返礼品は、かなり多種多様。
返礼品は、地域の特産品ばかりというイメージを持っている方も多いでしょう。
確かに返礼品の中には牛肉や果物、米などの地域の特産品もありますが、水(ミネラルウォーター)やトイレットペーパー、ティッシュペーパーなどの日用品も多く、どんな返礼品があるのか確認してみるのも楽しくておすすめ。
生活必需品などの日用品を返礼品として受け取るのであれば、節税にはなりませんが、生活費の節約にはなります。
ふるさと納税の詐欺サイト・偽サイトの特徴とは?見分け方は?
ふるさと納税は「さとふる」「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」などのポータルサイトを利用する方が大半でしょう。
ふるさと納税ポータルサイトを謳った「詐欺サイト」「偽サイト」の存在が確認されています。
詐欺サイト(偽サイト)では、ふるさと納税ポータルサイトの画像や返礼品名を不正にコピーし、入金させるのが狙いです。
実際に「入金したのに返礼品が一向に届かない」など、寄附者が金銭をだまし取られる被害も発生。
また、下記のような被害も発生しているようです。
- 寄付に対して返礼品は送られてくるものの、詐欺サイト(偽サイト)は公認ではないため、ふるさと納税のメリットである税金の控除が受けられない
- 偽サイトを利用したことで、住所や連絡先、クレジットカード番号などの個人情報が悪用されてしまう
全国で確認されているふるさと納税の「詐欺サイト」「偽サイト」の特徴は下記の通りです。
- 地方公共団体の住所や連絡先、メールアドレスなどの記載がない
- 会社の住所、電話番号及びメールアドレスの記載がない(フリーメールの場合は注意!)
- 支払方法が口座振込の場合、口座名義人と販売事業者名が異なる。
- 寄附金額を割引することや値引きすることを宣伝文句にしている。
※ふるさと納税を受けた地方公共団体が返礼品を送ることはありますが、寄附金額を割引することや値引きすることはありません。
なお、上記以外にも「不自然な日本語表現が使われている」という特徴もあるそうです。
詐欺サイトや偽サイトに騙されないためには?
ふるさと納税の偽サイトに騙されないためには、上記のような特徴のあるサイトは利用しないことが重要です。
しかし、正規のページをそのままコピーして貼り付けているので、見分けるのは難しいケースも考えられます。
偽サイト、詐欺サイトとかどうか見分けられるか心配な方は、下記のような有名な大手ポータルサイトを利用するといいでしょう。
まとめ
ふるさと納税の詐欺サイト・偽サイトが存在するので、注意が必要です。
詐欺サイト・偽サイトの特徴は下記の通り。
- 地方公共団体の住所や連絡先、メールアドレスなどの記載がない
- 会社の住所、電話番号及びメールアドレスの記載がない(フリーメールの場合は注意!)
- 支払方法が口座振込の場合、口座名義人と販売事業者名が異なる
- 寄附金額を割引することや値引きすることを宣伝文句にしている
- 不自然な日本語表現が使われている
ふるさと納税を何度もやっている方は騙される可能性は低いでしょう。
しかし、ふるさと納税を今年から始めるという方は仕組みや流れを意識していないので、偽サイトに騙される可能性が高くなります。
周りに「ふるさと納税」初心者の方がいれば、偽サイトや詐欺サイトがあることを教えてあげるといいでしょう。
ふるさと納税については下記のような記事も書いていますので、参考にしてください。