現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金など「お金」の知恵について語ります

【人生100年時代】金融リテラシーを高める簡単な方法とは?


 

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人生100年時代といわれる昨今、老後資金を準備するためにも金融リテラシーを上げる重要性を認識している方が多いと思います。

 

しかし、何から始めたらいいか分からないという方も多いでしょう。

 

金融リテラシーを高めると聞くと、小難しい本を読んだり特別な教育を受けたりする必要があるのではないかと考えて億劫になってしまいます。

 

実は、金融リテラシーを高める簡単な方法があるので、今回は実例を交えて解説します。

 

人生100年時代を生き抜くために金融リテラシーを高めたいと思っている方は参考にしてください。

  

 

 

金融リテラシー(マネーリテラシー)とは?

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まずは、簡単に金融リテラシーから解説します。

 

「モノやサービスを買う」「お金を貯める」「お金を借りる」など、 日々の生活の中でお金に関わる場面は多々あり、お金やお金の流れに関する知識や判断力が必要。

 

そのお金やお金の流れに関する知識や判断力を「金融リテラシー」といいます。

 

リテラシー(Literacy)には、読み書きの能力という意味があります。

 

人生の中では、貯蓄資産運用住宅ローン保険など、 様々な金融商品を利用することになり、現代の生活で金融商品と関わらない人生など考えられません。

 

金融商品の知識も「金融リテラシー」に含まれます。

 

お金を使う、貯める、殖やす際に金融リテラシーは必要になります。

 

資産運用は苦手という方でも、「使う」と「貯める」は行っているはず。

 

上手に「使う」には?上手に「貯める」には?ここにも金融リテラシーが必要となってくるわけです。

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金融リテラシーを高める簡単な方法とは?

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金融リテラシーを高める簡単な方法の1つは、難しく考えずに「興味のある投資法を楽しみながら試してみる」です。

 

株主優待高配当株などに興味がある方もいるでしょう。

 

私自身が長期で投資を続けるきっかけになったのが高配当株への投資です。配当を受け取ることがモチベーションになり投資を継続することができました。

 

どんなことも楽しくないと続きません。

 

投資を始めると自然とニュースや社会情勢に対するアンテナも高くなります。

 

ワクワクしながら投資をすると、経済情勢など様々なことに興味を持つことができ、金融リテラシーも自然と上がっていくでしょう。

 

目標のハードルを下げ、身銭を切って投資をする

初めから完璧を求めると初めの一歩がなかなか踏み出せません。最初のハードルを最大限に下げ、まず一歩を踏み出す。

 

とりあえず投資の世界に足を踏み入れてみる。足を踏み入れてみると、これまでと違うことに気付けたりします。

 

一歩目を踏み出せば、二歩目以降が続く可能性が高くなります。

 

また、机上の学びと実際に身銭を切って投資するのとでは、全く経験値の上がり方が違います。身銭を切らないと気づけない事があるのは間違いありません

 

身銭を切って投資する事で机上で勉強していた時と比べ、更に金融リテラシーが高まります

 

 

色々な投資法を試してみる

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初めから理想の投資法に出会える方は少ないでしょう。

 

現在はインデックス投資をメインで行なっている私も初めからインデックス投資をしていたわけではありません。 

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デイトレードのような個別株の短期売買から初めて、FXで数百万円を溶かしたり、高配当株に投資したりしながら、数々の失敗を経験してインデックス投資に行きつきました。

 

投資を始める際は難しく考えすぎず、興味のあるところから始める

 

その後は1つの投資法にこだわる必要はないので、自分に合った投資法を探していけばいいと思います。

 

 

アセットアロケーション(資産配分)には注意が必要

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資産運用の成果はアセットアロケーション(資産配分)で8割決まると言われています。

 

資産配分といっても難しく考えず、初めは極力少額で投資を始めるようにしてください。

 

投資を始めた後に調子がよくても株式などのリスク資産に資金を振り向け過ぎない事が重要。

 

株式などのリスク資産に資金を傾けすぎると、市場が暴落した時に立ち直れないくらいの損失を被る場合があります。

 

リスク資産への資産配分は失敗しても立ち直れるくらいにする。

 

私も数々の失敗を繰り返してきましたが、FXなどに資金を全集中しなかったからこそ立ち直り、投資の世界にとどまり続ける事が出来ました。

 

自転車の練習と同じです。軽いケガをしながら上手くなる。全く無傷での上達は難しいでしょう。

 

ただし、大怪我をしないようには気をつけるべき。

 

投資を始めた当初はアセットアロケーションといっても難しく考える必要はなく、リスク資産と無リスク資産(現金)の配分に注意して下さい。

 

なお、現金(日本円)は厳密には無リスク資産ではない点には注意が必要。

 

資産の100%を現金(日本円)という配分はインフレのリスクもあり、逆に危険だと私は考えています。 

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下記記事で解説した通り、現金の価値は少しずつ減り続けることになってしまいます。

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まとめ

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金融リテラシーを高めると聞くと、小難しい本を読んだり特別な教育を受けたりする必要があるのではないかと考えがちですが、難しく考える必要はありません。

 

興味のある投資法を少額で試してみるのも金融リテラシーを高める方法の1つ。

 

実際に身銭を切って投資を経験していみると、机上で学んでいる時に比べて金融リテラシーを高めることが可能。

 

証券会社や銀行などの金融機関の窓口に行くのではなく、自分の頭で考えて投資する。

 

それが金融リテラシーを高める最短コースといえるでしょう。