現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金など「お金」について語ります

ロボアドバイザーはおすすめできない!?4つのデメリットを解説


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投資を始めようとした際に悩むことの1つが、「どのような運用商品を購入するべきか?」ということではないでしょうか。

 

株式や投資信託、債券など、私も資産運用を始めたころは悩みました。

 

運用を任せられるサービスがあれば、楽だと考える方も少なくないでしょう。

 

簡単な質問に答えるだけで、運用を任せられるロボアドバイザーが人気で預かり資産額を増やしているようです。

 

ロボアドバイザーは手軽で初心者向けと思われていますが、デメリットもあり、おすすめできません。

 

今回は、ロドアドバイザーをおすすめしない理由について解説したいと思います。

 

 

ロボアドバイザー(ロボアド)とは?

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ロボアドバイザー(ロボアド)とは、利用者がいくつかの質問に答えるだけで、それぞれの人に合った投資の提案や資産の運用を行ってくれるサービスの総称。

 

一般にロボアドバイザーには投資一任型助言型の二種類があります。

 

・投資一任型

アドバイスをした上で、実際の資産運用までを行ってくれるロボアドバイザー

 

・助言型

アドバイスのみをしてくれるロボアドバイザー

 

ロボアドバイザー(ロボアド)は、簡単な質問に答えるだけで資産運用を完全にお任せできる便利なサービスですが、下記のようなデメリットもあります。

 

 

ロボアドバイザー(ロボアド)の4つのデメリット

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ロボアドには「THEO(テオ)」や「楽ラップ」などがありますが、今回は投資一任型のWealthNavi(ウェルスナビ)を事例にロボアドバイザー(ロボアド)のデメリットを確認したいと思います。

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・手数料が高い

WealthNavi(ウェルスナビ)を利用するには手数料1%(税別)がかかります。

 

更にETF(上場投資信託)の保有コストが別途必要。

 

全世界の株式に投資するインデックスファンド(投資信託)の信託報酬が0.1%台の時代に1%の手数料は法外。

 

手数料が1%と聞くと大したことがないと思う方が多いかもしれませんが、下記記事で解説した通り、長期投資で手数料1%の差は運用成績に大きな影響を与えます。 

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WealthNavi(ウェルスナビ)は、資産運用の王道「長期・積立・分散」をサポートするとしていて、インデックス運用を基礎としているようです。

 

そもそもインデックス投資(ほったらかし投資)であれば、初めに少し手間はかかりますが、継続的に運用状況などを確認する必要はないので、ロボット(AI)に運用を任せる必要性は高くありません

 

「ほったらかし投資」が可能なインデックス投資をAIに任せると、余計な手数料がかかるうえに、金融リテラシーも向上しないというデメリットもあります。 

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・最低投資額が高い

WealthNavi(ウェルスナビ)の最低投資額は10万円、積立投資は1万円からとなっています。

 

投資信託であれば100円からが購入できる証券会社もあるので、投資初心者にはハードルが高め。 

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投資初心者の方は、少額の積み立てからスタートするのが無難。

 

投資を始める際には、少額の積み立てからスタートし、価格変動に慣れることが重要です。

 

・元本割れのリスクがある

AIがポートフォリオを組んでくれるからといって元本が保証されているわけではありません。

 

価格変動がある資産に投資しているので、当然、元本割れのリスクがあります。

 

・完全に投資が「お任せ」になってしまうリスク|金融リテラシーが上がらない

私が個人的にロボアドを利用する大きなデメリットだと考えるのが完全に投資が「お任せ」になってしまう点。

 

投資が「お任せ」になり過ぎるのは考えもの。

 

ロボアドのサービスを使い始めたことによって、経済などに興味を持ち、最終的には自分で運用を始めたという方もいるようですが、一方で資産運用の中身がブラックボックスという方もいるでしょう。

 

やはり、投資は自分の判断で行うことにより、金融リテラシーが上がるというメリットもあるので、自分で資産運用を学んで行う方がベター。

 

投機ではなく、投資をしたいと考えるのであれば、運用期間は長期になります。 

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長期の運用では、好調な状況が続くわけではありません

10年に1回程度は、リーマンショックやコロナショックのような大きな下落相場を経験せざるを得ません。

 

保有している資産の評価額が大きくマイナスとなるケースもあります。

 

投資の知識がないと、下落局面で焦って判断を誤ってしまう方もいるでしょう。

 

例えば、ドルコスト平均法を活用して積立投資をしているのに下落局面で積み立てを止めたり、資産を売ってしまうという最大の愚を犯してしまう可能性もあります。 

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長期間、心を乱されることなく資産運用を継続しようと思えば、ある程度の知識(金融リテラシー)が必要になるのは間違いありません。

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ロボアドバイザー(ロボアド)の運用実績には注意が必要

WealthNavi(ウェルスナビ)のこれまでの運用実績は下図の通り、好調のようです。

WealthNavi(ウェルスナビ)の運用実績

(出典:WealthNavi)

 

しかし、運用実績を確認する際には注意が必要。

 

運用実績はあくまでも2016年1月から2021年1月までの長期間のもの。

 

この期間、継続的に資産運用を続けた方は上図の通りのパフォーマンスとなるでしょう。

 

しかし、短期で考えると、資産が大きくマイナスになる可能性があります。

 

例えば、2020年の初めに大きく下落していますが、これはコロナショックが原因。

 

仮にコロナショックの直前にWealthNavi(ウェルスナビ)を始めた方は、短期的には大きな評価損の状態を経験したことになります。

 

インデックス投資の基本を理解している方であれば、相場が大きく下落した時は買い単価を下げられる絶好のチャンスと理解できます。

 

しかし、インデックス投資の基本を理解していない方の場合、評価額の下落に耐え切れずに資産を売却してしまったケースもあるでしょう。

 

今後もコロナショック級の下げ相場は必ず来ます

その際にどのように対処すべきかを理解できるくらいの金融リテラシーがあった方がいいのは間違いありません。 

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上記の通り、運用実績は切り取る期間によって結果が異なるので、注意が必要です。

 

 

まとめ

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ロボアドバイザー(ロボアド)の最も大きなデメリットは手数料が高いこと。

 

今後、ロボアドサービス間で手数料の引き下げ競争が始まり、大きく手数料が下がる可能性もあります。

 

しかし、手数料が下がったとしても、ゼロになることはないでしょう。

 

インデックス投資(長期・積立・分散)が目的であれば、「ほったらかし投資」が可能なので、余分な手数料を負担することなく、直接、投資信託やETFを購入すべき。

 

また、資産運用が完全に「お任せ」になるのはよろしくありません。

 

金融リテラシーが低いと、リーマンショックやコロナショックのような大きな下落相場時に積み立てを止めたり、保有資産を売却するといった最大の愚を犯してしまう可能性があります。 

  

初心者の方が投資を始めるきっかけとしてロボアドバイザー(ロボアド)を利用するのはいいと思いますが、継続的に利用するのはデメリットが大きく、おすすめできません。