現役投資家FPが語る

20年以上の投資経験がある現役投資家FPが「人生100年時代」の資産運用や公的年金など「お金」の知恵について語ります

【朗報】インデックス投資だけでも億り人になれる?


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インデックス投資というと爆発力がなく、億り人になるのは難しいというイメージを持っている方も多いはず。

 

しかし、ほぼインデックス投資だけで億り人になった方がいます。

 

それが「水瀬ケンイチ」さん。

 

水瀬さんは20年弱という時間を使って資産1億円を達成したそうです。

 

今回は、下記記事を参考にインデックス投資で億り人になるためのポイントについて考察したいと思います。

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インデックス投資とは?

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まず、簡単にインデックス投資について解説したいと思います。

 

水瀬さんは、インデックス投資を「国際分散投資したインデックスファンド(投資信託)の積み立て投資」と定義しています。

 

つまり、インデックス投資は、長期分散積立という投資の基本を押さえた手法。 

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インデックスファンドとは?

インデックスファンドとは、日経平均株価のような株価指数などのインデックス(指標)と同じ値動きをするような運用を目指す投資信託のことをいいます。

 

インデックス(指数)には、日経平均以外にもS&P500やオールカントリー(全世界指数)などがあり、インデックスファンドは指数全体に分散投資しているイメージ。

 

なお、インデックスファンドは目標とする指数に連動するように機械的に銘柄を組み入れるので、ファンドマネージャーが銘柄を選択するアクティブファンドに比べて各種の手数料が安くなるというメリットがあります。

 

インデックス投資のメリット

インデックス投資の最大のメリットは、圧倒的に手間がかからないこと。

 

インデックス投資の基本は、ファンド(投資信託)を選んで、そのファンドを定期的に一定額購入し、長期保有するだけ。

 

個別の銘柄選択は不要、売買のタイミングを図る必要もないという手法です。

 

正に「投資が仕事や趣味でもない一般人が、金融のプロに騙されることなく簡単に資産が作れる投資法」といえるでしょう。

 

インデックス投資のデメリット

インデックス投資のデメリットは退屈で、資産形成に時間がかかる点です。

 

インデックス投資による資産形成には、20年や30年といった期間が必要

 

積立でコツコツ買って行くので、個別株投資の様に短期間で資産が何倍にもなるということは起こりません。

 

次項以降で、インデックス投資で億り人になるためのポイントについて考えてみたいと思います。

 

 

複利の力

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インデックス投資は、時間を味方に付けて複利の力を最大限に活用する投資法。

 

水瀬さんが20年という歳月をかけて億り人になったことが複利の力を証明しているでしょう。

 

元本から発生した利息も元本に組み入れ、その元利合計に利息が発生するのが複利です。

 

つまり、利息が利息を生むのが複利。

 

一見、単利と複利は大きな違いがないようにも感じます。しかし、時間の経過とともに大きな差が発生。

 

下図は、100万円を年利10%で単利運用した場合と複利運用した場合の比較です。

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10年程度までは、単利も複利も大きな差がありませんが、10年を経過するころから複利の増え方の方がかなり大きくなることが分かります。

 

30年後には、単利の元利合計400万円に対して、複利は元利合計が約1,745万円となり、1,300万円を超える差が発生。

 

億り人になった水瀬さんの資産はこれからも複利の力で大きく増えていくことでしょう。

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暴落時もインデックス投資を継続

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20年という長い期間、資産運用を継続していると必ず相場の暴落に遭遇します。

 

以前、読んだ水瀬さんの本には2008年のリーマンショックや2011年の東日本大震災などの数々の下げ相場を乗り越えてインデックス投資を継続されたことが書かれていました。

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最近ではコロナショックがありましたが、数々の暴落時もインデックス投資を継続したことが水瀬さんを億り人へと押し上げた要因であることは間違いないでしょう。

 

相場暴落時に力を発揮するのがドルコスト平均法

 

ドルコスト平均法で一定額ずつ積立投資を継続すれば、相場下落時には投資信託の口数を沢山買えるので、平均の買単価が下がります。

 

コロナショック時のように暴落後に相場が右肩上がりの状態に戻れば、積み立ててきた資産の評価額は一気に上昇。

 

水瀬さんは何度も相場の下落を経験しながらもインデックス投資を継続したことで、ドルコスト平均法のメリットを最大限活用できたことになります。 

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研究力と継続力

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私も水瀬さんと同じ20年程度の投資経験があります。

 

同じ運用期間があったにも関わらず、私の資産は億には程遠い状態。

 

水瀬さんと私の20年を比較してみると、その違いは自分に合った投資法を突き詰めて研究し、愚直に継続する力にあるように思います。

 

私はこの20年間で、個別株投資、債券投資、FX、高配当株投資などを経験し、約5年前にインデックス投資にたどり付きました。

 

一方、水瀬さんは20年間、愚直にインデックス投資を継続。

 

同じことを愚直に続けることは簡単なようで、実は非常に難しい。

 

例えば、ビットコインなど周りが華やかに見えることもあります。

 

短期間で億り人を輩出するような派手な手法に惑わされることなく、爆発力のないインデックス投資を20年間も継続することは簡単なことではないでしょう。

 

私も20年前から現在のような考え方で資産運用を継続できていれば、億近い資産を保有できていたと思います。

 

しかし、20年前にはインデックスファンドの積立投資など話題に上がることはほとんど無かったように思います。

 

情報が少なかった20年前にインデックス投資に出会い、それを継続するという先見の明もあったということでしょう。

 

コア・サテライト戦略でインデックス投資のデメリットを解消

退屈なインデックス投資を長期間継続するのは難しいと感じる方も多いかもしれません。

 

そこで、活用できるのがコア・サテライト戦略

 

「コア・サテライト戦略」とは、ポートフォリオをコア(中核部分)サテライト(その他部分)に分け、コアを安定的に運用しながらサテライトで積極的にリターンを狙うというもの。

 

コアはあくまでも世界に分散投資されたインデックス型の投資信託を愚直に積立投資する。

 

サテライト部分ではビットコインなどにも資金を振り向けて大きなリターンを狙うこともありでしょう。

 

なお、コア・サテライト戦略で重要なのがアセットアロケーション(資産配分)。

 

ボラティリティ(価格の変動率)が高い資産が増え過ぎないようにする事が重要。

 

サテライト部分はあくまでも資産全体の10%~20%程度までに抑えるべきでしょう。

 

 

まとめ

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私が考える水瀬さんが爆発力のないインデックス投資で億り人になれたポイントは下記の通り。

  • 複利の力
  • 暴落時もインデックス投資を継続
  • 研究力と継続力

 

インデックス投資でも億り人になれる可能性があることが証明されました。

 

今、20代の方であれば、40代には億り人になれる可能性があります。30代の方でも50代。

 

資産が1億円になれば、4%ルールで年間400万円の取り崩しが可能となります。

 

年間400万円あれば、FIRE(早期リタイア)が可能という方もいるでしょう。

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